社員総会・キックオフは社員のエンゲージメントを高めるのか?

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社員総会・キックオフは社員のエンゲージメントを高めるのか?


社員総会・キックオフは社員のエンゲージメントを高めるのか?

企業のインターナルブランディングや社内コミュニケーション施策を支援する株式会社ゼロインでは(本社:東京都中央区、代表取締役会長兼社長兼CEO:大條充能)は、「働く人と組織とのきずな」をテーマとした研究をしています。このたび、「コミュニケーション施策の実施状況と従業員の企業の価値観に対する親和性」を調査しました。

ここでいう企業の価値観とは、各社で制定されたビジョンやミッション、バリュー、行動指針などをさします。またエンゲージメントを価値観に対する共感度、コミットメント度、推奨度の3つの観点から測定しました。

社員総会や表彰式、ナレッジ共有会などのコミュニケーション施策を実施している企業とそうでない企業では、前者の方が「企業の価値観に対する従業員のエンゲージメントが高い」という結果が出ました。

コンサルティング会社のウイリス・タワーズワトソンは、従業員エンゲージメントを「従業員一人ひとりが会社の成長と自身の成長を結びつけ、会社が実現しようとしている戦略・目標に向かって、自らの力を発揮しようとする自発的な意欲」【引用:従業員意識調査(エンゲージメント調査)】と定義しています。

また同社の調査によって、従業員のエンゲージメントが高い企業は、低い企業と比べて営業利益立や純利益率が高いという結果がでており、エンゲージメントと業績には相関があると言われています。

調査結果のポイント

従業員数100名以上の会社に勤める正社員500名(男性260名、女性240名)に2018年6月にインターネット調査をした結果です。

回答の選択肢

図1
(1)社員総会・キックオフ・方針(戦略)共有会、業績表彰(アワード)、ナレッジ共有会・ナレッジコンテスト・ナレッジプレゼン大会の実施状況

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全社で実施する社員総会・キックオフ・方針(戦略)共有会、業績表彰(アワード)は、実施層が50%を超えている。一方で、ナレッジマネジメントの施策としての共有会やコンテスト、プレゼン大会の実施は、約20%にとどまっている。

(2)社員総会・キックオフ・方針(戦略)共有会、業績表彰(アワード)、ナレッジ共有会・ナレッジコンテスト・ナレッジプレゼン大会の実施状況による「企業の価値観に対するエンゲージメント」の違い

①共感度「わたしは、自社の『企業の価値観』に共感している」

 

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いずれも実施層が有意に高い(有意確率:p<.001)。特にナレッジ共有会等の実施層と非実施層の差が大きい(0.49ポイント)。

②コミットメント度「わたしは、『企業の価値観』の実現・体現を目標のひとつとおいて行動するよう心掛けている」

 

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いずれも実施層が有意に高い(有意確率:p<.01)。特にナレッジ共有会等の実施層と非実施層の差が大きい(0.56ポイント)。

③推奨度「わたしは、自社の『企業の価値観』と関連づけて、会社や共に働く仲間の魅力を社外の人へ伝えている」

 

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いずれも実施層が有意に高い(有意確率:業績表彰(アワード)p<.05,社員総会等・ナレッジ共有会等p<.01)。特にナレッジ共有会等の実施層と非実施層の差が大きい(0.57ポイント)。

結果から見えること

全社員による総会やキックオフ、業績表彰を実施することは、企業においてある程度一般的になりつつあるようです。その一方で、ナレッジマネジメントの一環としての共有会やプレゼン大会等の実施に踏み込めずにいる企業が多い可能性があります。

ビジョンや行動指針といった企業として目指す姿や価値観に、社員の意識を向かわせ、その実現に向けて一歩踏み出させるには、これらの施策の実施が有効と考えられ、特に、ナレッジ共有会等の実施が与える影響の高さが示唆されました。ナレッジ共有によって、ロールモデルを組織レベルで認知、形式知化されることで、組織ゴールの共通認識やそれに対するコミットメント、組織の魅力の他者への推奨行動、エンゲージメントも高まるものと考えられます。

 

組織の健康診断ツール

貴社の「価値観」(ビジョンやミッション、バリュー、方針など)に対する従業員のエンゲージメント状況を見える化してみませんか。今回の調査でも使用した質問をベースとしたWEB診断が「組織の健康診断 SICs*(シックス)」です。定期的に測定することで、コミュニケーション施策の効果性を検証したり、組織状態の課題や変化を診ることが可能になります。

*SICs:Status of Internal Communication Score

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筆者:三浦蒔子

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