2016/02/12

『第2回グッド・アクション表彰式』職場を盛り上げる取り組みを発掘!

2016年2月9日、恵比寿ガーデンルームにて、”人材育成”、”コミュニケーション活性”、”社員のモチベーション向上”などにつながる、職場を盛り上げる取り組みを発掘するリクナビNEXT主催の『グッド・アクション』表彰式が開催されました。

第2回となる今回、ストレスチェック義務化により新設された「ウェルネス」部門をはじめ、「現場活性化」「キャリア採用・活躍促進」「女性活躍促進」の計4部門で応募を受け付け、数多くの魅力的な取り組みが集結しました。

表彰式では、その全応募の中から特に紹介したい『グッド・アクション』15選が発表、表彰されています。表彰式の模様とともに、グッド・アクション審査員を務めた細野真悟さん(リクナビNEXT編集長)のインタビューを交えてご紹介します。

基調講演(一橋大学大学院教授 守島 基博氏)

当日は表彰式の前に、グッド・アクション審査委員長を務められた一橋大学大学院商学研究科教授 守島基博氏の基調講演が行われ、「働く人を元気にし、企業を盛り立てる仕組みを求めて ~Good Actionが目指すもの~」というテーマのもと、働く人と企業の関係変化について言及されました。

守島氏は「昨今、”働き方”の多様化が加速していることや、人生の中における仕事の位置づけが変化していることもあり、従業員が”働きがい”や”働きやすさ”を優先指標に企業を選ぶ時代に変化している」といいます。

その中で「”従業員価値”と呼ばれる『働く人がその企業で働いて得られる価値』、たとえば『人生が充実する』『人材価値があがる』『家庭生活が安定する』、そうした価値を提供できる企業がより求められていく」という予測しています。

こうした背景のもと「人事部門に求められる仕事も変化しており、従来の評価制度や研修を踏襲していくだけでは足りない。『会社に留まらせる』のではなく、『働き続けたい』と本人に思わせるような企業づくりが必要。そのためには人事の創造性が問われ、状況に応じて新しい施策や取り組みを考え、仕組みをつくる必要がある」と考えているそうです。

「創造性は簡単に手に入るものではなく難しい。また、これまでと違う、新しいことに取り組むことが創造性のひとつだとするならば、評価がされにくい」と指摘。

人事労務管理ではなく、”働く人のための戦略人事”が必要になるこれからの時代。「上司や経営が新しい取り組みを信じてくれるかが重要になってくる。なかなか光があたらず評価もされにくいが、取り組みを続け、世の中に発信することで少しずつ認められていくことが重要だ」とエールを送っていました。

 

グッド・アクション表彰式

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表彰式では、審査員の方々から順番にグッド・アクションが発表されました。受賞企業には壇上で表彰状が手渡され、担当された方が喜びのコメントを語りました。

 

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そして15のグッド・アクションの中から特に紹介したい5つのアクションが、”ベスト・アクション”として発表されました。

・『kmウーマンプロジェクト1000 ~男性社会への挑戦!!~』 国際自動車株式会社
・『エリアマネージャー解散総選挙』 株式会社オンデーズ
・『ベテラン社員の更なる活躍に向けた取り組み』 NTTコミュニケーションズ株式会社
・『山ごもり休暇制度』 株式会社ロックオン
・ 『仕事も報酬も”つかみ取り”!社員の成長意欲とチームビルディング力を高める「エストクエスト制度」』 株式会社エストコーポレーション

 

交流会

表彰式終了後は、ホワイエで懇親会を開催。受賞企業と審査員のみなさんが軽食と飲み物を手に、活発に情報交換をされていました。この交流からさらなるグッド・アクションが生まれるのでしょうね。

 

インタビュー(審査員 リクナビNEXT編集長 細野 真悟さん)

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編集部(以下、編):2回目の『グッド・アクション』を終えて、感想をお教えください。
多くのみなさまにご協力いただき、2回目のグッド・アクションを開催することができました。グッド・アクションは企業さまから応募いただく形式ですので、率先して応募してくださった各企業の担当者の方々に感謝申し上げます。

昨年の入賞企業さまはもちろん、残念ながら昨年は審査を通過できなかった企業さまも再びエントリーしてくださっています。早くもグッド・アクションのリピーターができていて、この賞に価値を感じてくださった方がいらっしゃったのだと、嬉しく思います。

前回と比較すると「女性活躍」や「シニアの活躍」、「長時間労働・有給取得」といった、今まさに”働き方”のキーワードとなっているテーマへの取り組みが増えた印象です。骨太というか、しっかりと深い部分まで考えられていました。

 

編:グッド・アクションを実現できている企業さまの共通点は、どのようなところにあるのでしょうか。
取り組みを始めることは意外と簡単です。ただ、継続性や定着には課題があります。うまくいっている企業さまで共通している点は、

①現場の声を聞けていること
②その企業に根付いている風土や文化、理念と結びついていること

です。

「現場の声を聞けている」というのは、取り組みをやりっ放しにするのではなく、現場から随時ヒアリングしながら改善し続けるということ。2~3年続けて効果を出すには、こうした改善サイクルの仕組み化が重要になってきます。

「風土や文化、理念と結びついている」というのは、人事制度や仕組みを設計する際、企業が大事にしてきた文化や既存従業員が持っているモチベーションの源泉に沿っていないと定着しないんですよね。

Rettyさんであれば”食”が事業の根幹ですので、施策も食に絡めたものを展開しています。受賞された企業さまは一貫して、文化や理念との接続を大事にしているように思います。

 

編:他社のグッド・アクションを知り「自社でも何かしたい」と思った人は、どのように取り組んでいけばよいのでしょうか。なにかヒントはありますか。
そうしたヒントは、わたしが逆に聞きたいくらいですが…(笑)。

多くの企業さまでは、ボトムアップ型でボランタリーにやっているように思います。「愚痴を言うくらいだったら自分たちで変えようよ」という自発性です。あとは、一人で進めようとしても”一人対経営”になり後々辛くなってしまいますので、やはり先に仲間を集めてサークル的に進めることがポイントでしょうか。

「いい会社にしたい!」という想いが心の中に宿っていれば経営もそれを感じ取りますし、そこに投資を惜しまない企業さまは多いと思います。フロンティアワークスさんの取り組みも、最初は飲み仲間から始まったそうです。ただ、愚痴で終わらせずに自分たちでアクションすることを決めて動いた結果が、今回の受賞につながっています。

愚痴が出るということは「現状を何とかしたい」という気持ちの裏返しですよね。その熱量がプラスに働くと、大きな改革となるのではないでしょうか。

そうした方々に光をあてることがこのグッド・アクションの役割だと思っています。活動を通じて世の中に積極的に発信をしていくことで、ポジティブなアクションを支援したいと思っています。

 

編:昨今の働く環境の変化を鑑みたとき、今後どのようなグッド・アクションが求められていくのでしょうか。
2014年は生産年齢人口が32年ぶりに8,000万人を割るなど、人口構造に非常に大きな変化が訪れています。そうした中で、2015年の平均有効求人倍率は1.2倍となり、24年ぶりの高水準となっています。

未曽有の人手不足と言われ、今後さらにその傾向が進むと見込まれている中で、「労働市場に参画していなかった人」や「これまでの働き方とは異なる働き方」を労働市場がどう受け止めていくかが大きな課題であり、企業や企業人事に対応が求められています。

一方で既に、リモートワークで働く人材や、複数の仕事を掛け持ちする外部人材など、これまでとは異なる層・働き方の人材が活躍を始めている兆しはあります。つまり、こうした”個人の働き方”の変化を柔軟に受け入れ、より活躍を推進する”グッド・アクション”が求められていくのではないでしょうか。

その象徴として今回、LiBさんが”複業”の取り組みで受賞しています。実はわたし自身も、リクナビNEXTの編集長として働きながら、音楽コラボアプリのサービス開発を手伝っています。

個人のスキルアップになりますし、そこで得た経験を双方に展開できています。わたしのチームメンバーにも、外に出ていくことを積極的に勧めているくらいです。”複業”とまではいかなくとも、本業の合間に自分の専門知識や経験を他社で役立てる、そうした動きは増えると思います。

 

『第3回グッド・アクション』に向けて、今後の展望はありますか。
2回目が終わったばかりですので審査員の先生方とディスカッションを重ねていきたいと思っていますが、わたしとしては今回の審査を経て2つの部門に分けてもよいのではと構想しています。

1つが、”現場発”の活動を表彰する部門。もう1つが、”人事部”が今までとは違う仕組みで戦略的に仕掛けた施策の部門です。

エストコーポレーションさんの『エストクエスト制度』などは、このままパッケージにして他社に販売できるのではと思うくらい、綿密に設計された人事制度でした。こうした戦略的な施策がより増えていくと予想しています。

守島教授がお話されたように、これからは働く人に選ばれるための”人事の創造性”が試される、ワクワクする時代になってきています。人事の仕事がまた一段おもしろくなってきたと思いますので、みなさんの創造性が込められた応募を今からとても楽しみにしています。

 

グッド・アクション受賞企業の取り組み詳細

各企業名をクリックすると取り組み紹介ページにリンクします。

■女性活躍促進部門

『kmウーマンプロジェクト1000 ~男性社会への挑戦!!~』 国際自動車株式会社

 

■現場活性化部門

『わたしのしごと』 株式会社マクロミル

『エリアマネージャー解散総選挙』 株式会社オンデーズ

『ベテラン社員の更なる活躍に向けた取り組み』 NTTコミュニケーションズ株式会社

『JP-CS アワード』 日本調剤株式会社

『わくわくプロジェクト』 株式会社フロンティアワークス

『自分たちのお勧めの本を持ち寄り、VOYAGE GROUPだけの知識の泉が完成した。ライブラリースペースOASIS』 株式会社VOYAGE GROUP

『チームワークを発揮しやすくする、多種多様な働き方を追求した新オフィスへの移転プロジェクト』 サイボウズ株式会社

『山ごもり休暇制度』 株式会社ロックオン

『いきいきオフィスを維持するために!毎月10個オフィス環境を改善するカイゼン委員会』 コクヨ株式会社

『仕事も報酬も”つかみ取り”!社員の成長意欲とチームビルディング力を高める「エストクエスト制度」』 株式会社エストコーポレーション

 

■キャリア採用・活躍促進部門

『メンバーシップオプション』 株式会社LiB

『Retty Happy Bar』 Retty株式会社

 

■ウェルネス部門

『森林浴メンタルヘルスケアプログラム ~森林浴で森や自然のもつリラクゼーション効果を実感する~』 サイバートラスト株式会社

『「お仲間理論」一軒家オフィスで生まれた一緒に汗を流し、同じ釜の飯を食ったら一つの家族になる ウィルフォワードの文化』 株式会社ウィルフォワード

 

グッド・アクション2015公式サイトはこちら

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この記事の著者

中島 浩太

株式会社ゼロイン
2008年、株式会社ゼロインに新卒入社。インナーブランディング・社内コミュニケーション施策をプロデュースするコミュニケーションデザイン事業、ゼロインの管理部門、新卒採用担当、新規事業を経て、現在はコーポレートブランディング室において広報(社内広報・社外広報/PR)とマーケティングを担当。
インターナルブランディングの魅力的な取り組みを紹介するウェブメディアCAPPYの編集長として、さまざまな企業における企業文化づくりや組織活性化の取り組みを取材。
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