2015/03/02

本質をシンプルに追及!イグニスの「あえて未完成」の新オフィスとは?

スマートフォンの使い勝手を手軽に向上させる便利ツールから、漫画アプリ、ソーシャルゲームまで、幅広いジャンルのスマートフォンアプリを企画・開発する株式会社イグニスが、事業拡大に伴いオフィスを移転したとのこと。新しいオフィスにかける想いを、取締役CFO山本彰彦さんにインタビューしてきました。

 編集部(以下、編):オフィスはどちらから移転されたのですか?

今回は、オフィス移転ではなくビル内でのフロア増床なんです。もともと借りていたフロアは椅子と机しかないシンプルなオフィスでした。社員数が増えて手狭になってきた頃に、「上の階が空くらしい」という話が入り、即座に増床を決めました。

取締役CFO山本彰彦(やまもとあきひこ)さん。 取締役CFO山本彰彦(やまもとあきひこ)さん。

ちなみに恵比寿に来る前は、原宿にある30坪のオフィスでした。そのビルは仕事中にブレーカーが落ちる冗談の様な環境で、5年も経たずにこれだけ綺麗なオフィスになり、当時を知る従業員からは驚きの声がありました(笑)。

編:新しいオフィスへの喜びよりも、驚きがあるんですね(笑)。

 

リフレッシュエリアは余裕をもった配置。大きな窓から入る光が気持ち良い。 リフレッシュエリアは余裕をもった配置。大きな窓から入る光が気持ち良い。

リフレッシュエリアの奥にはカウンターも。非常に落ち着いたトーン。 リフレッシュエリアの奥にはカウンターも。非常に落ち着いたトーン。

 

編:オフィス作りでこだわっているポイントを教えてください。

イグニスは開発会社ですので、従業員の7割近くがエンジニアやデザイナーです。仕事柄、社内で集中して作業をすることが多いため、サービス開発に最適な環境とは何なのか?にこだわりました。エンジニアであるCTO鈴木の意見や、従業員から直接の意見を集めてオフィスづくりを行なっています。

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ほんの一例ですが、たとえば椅子の座り心地はデザイナーやエンジニアにとって非常に重要です。業界内で評判の良い椅子は有名なものがありますが、それが本当に最適なのかは疑問で、複数のサンプルを社内に取り寄せ、実際に従業員に座り心地を確認してもらった上で決定しました。

こだわりの椅子はサブリナ。天井の星形バルーンは新入社員の目印。 こだわりの椅子はサブリナ。天井の星形バルーンは新入社員の目印。
社内の執務スペースは、コミュニケーションを取りやすいようにパーテーションを設けていません。大まかにチームで島が分かれているものの、同じフロアに全ての社員が席を並べています。

その横に、「集中スペース」という、1人で作業に没頭できるスペースを設置したのですが、ここの照度についてもアンケートを採りました。参考にしたのは、漫画喫茶です。というのも、人間が集中するために明るさは重要で、明るすぎず暗すぎず眠くもならない漫画喫茶のような照度が最も最適なのではと考え、これもまた社員にアンケートを採って決めました。

自由に使える集中スペースは、隣と仕切られ静かな空間で仕事に集中できる。 自由に使える集中スペースは、隣と仕切られ静かな空間で仕事に集中できる。

 

編:従業員と一緒に作り上げたオフィスということですね。

当たり前ですが、大事なことは従業員が本当に働きやすいか?であって、外観のかっこよさや装飾の美しさに重きをおくのは本質的ではないと考えています。なので、重要なところは当事者から意見を吸い上げてオフィスを作っています。ミーティングルームにスタンディングデスクを導入するなど、機能的な働き方を支援しています。社内で働く全ての人のパフォーマンスが最大化するオフィスが理想ですよね。

ちなみにこのオフィス、あえて中途半端に仕上げています。というのもイグニスはまだ設立5年。会社が完成しているわけではなく、まだ道の途中なんです。エントランスも白く殺風景に見えますよね?これも作り込もうと思えば壁を装飾して、床を落ち着いた色にしてダウンライトで照らして…などと作り込むこともできましたが、今完成ではなく、これから会社の成長とともに作り込んでいきたいと考え、あえてこのようにしています。

外から感じるイメージが、実際の中身と乖離してしまうのは好ましくないと思っており、今後、より満足できるプロダクト、そして組織を作っていき、会社の成長に見合ったオフィスにしていきたいと思っています。

このエントランスがどのように変化していくのか、今後が楽しみです。 このエントランスがどのように変化していくのか、今後が楽しみです。

 

編:「本質の追求」、「ものづくりに適した環境づくり」というのは、とてもシンプルでわかりやすいですね。

イグニスは、社長を含め役員たちが今でも現場でプロダクト開発を行っています。オフィス設計だけでなく、社風や多くの制度には、開発現場を大事にする社長の銭やCTOの鈴木の想いが強く反映されていると思います。

そして、「自由」なことが当社の設立から変わらない文化です。私は社員として9番目の入社だったのですが、当時はルールが何もなく本当に自由そのものでした。それこそ勤怠管理がされていなくて、いつ来ていつ帰ってもいいくらい、ある意味、個人事業主の集まりみたいでしたね(笑)。

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現在は上場企業ですので、上場に際して必要最低限に定めなくてはいけないルール、フローをしっかり定めています。しかし、それらは順守しつつも、極限まで制限をかけないよう心がけています。制度をつくったことで良さが失われてしまっては意味がありませんから。

 

編:風通し良く、柔軟な文化があるのですね。経営からのメッセージはどのように発信しているのですか?

毎月、月初会という全従業員が集まる場を設けています。前月の売上や事業ごとのトピックを社長から共有しています。また、リーダーからメンバーへの日常的なコミュニケーションにおいても、経営陣からのメッセージに近いレベルで情報共有ができるように心がけています。

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イグニスは「次のあたりまえを創る。何度でも」をビジョンに掲げています。大勢の人が使い、世の中のスタンダードとなるようなサービスを創りたい。かつ、一度ではなく何度でも創り続けたい。という共通の信念があります。

たとえ0から1を生み出すような全く新しい発明でなくとも、世の中に価値を提供できるのであれば、1から10や100を生み出すような二次発明でもいいと思っています。今はスマホが主流ですが、市場が変わったとしても柔軟についていき、今後何度でもそのようなサービスを、このオフィスから数多く生み出し続けていきたいですね。

 

筆者

中島浩太

株式会社ゼロイン CAPPY編集部
2008年、ゼロインに新卒入社。総務アウトソーシングや社内イベントの企画・設計を担当。新卒採用担当を経験したのち、社内広報とマーケティング組織の立ち上げに携わる。CAPPYでは編集、インタビュー、ライティング、撮影まで担当しながら、各社の魅力的な取り組みを発信中。
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