社内イベントの成功事例10選!社内イベント担当者インタビューも紹介

ゼロインの20周年式典の事例画像

社内イベントとは企業が実施するイベントの総称で、その多くは従業員を対象にしたインターナルなイベントを指します。実施目的は多岐にわたり、企業理念の共有や戦略・方針の伝達、エンゲージメント向上、社内コミュニケーション活性化などが代表例として挙げられます。

また、これらの目的以外にも、5年や10年ごとに実施される周年イベントや、家族を招いたファミリーデーなど、企業が置かれた状況や課題に応じて目的が設定され、実施されます。

この記事では、社内イベントをインナーブランディングの知見にもとづいてプロデュースする株式会社ゼロインがお手伝いした社内イベントの成功事例10選を紹介します。各事例のリンク先では、社内イベント担当者が想いを語ったインタビューも紹介しています。

社内イベントの成功事例

はじめに、ゼロインがプロデュースした社内イベントの事例10選を紹介します。

グループビジョン実現に向けた基盤づくり!センコーグループの社内文化祭『CULTURE FESTIVAL』

センコーグループ社内イベント『CultureFestival』の制作物キービジュアル
  • 社名…センコーグループホールディングス株式会社
  • 業種…物流/商事/ライフサポート/ビジネスサポート
  • 対象…社員、家族
  • 参加人数…現地参加325人/企画参加約2,500人

物流事業を中核事業に、商事事業、ライフサポート事業、ビジネスサポート事業の4事業を展開するセンコーグループホールディングス株式会社様(以下、センコーグループ)は、グループ全社員とその家族が参加対象の社内文化祭『CULTURE FESTIVAL 2023』を開催しました。

センコーグループ様は「未来潮流を創る企業グループ」をグループビジョンに掲げています。このビジョンの実現には「社員が心身ともに健康で活力に満ちた状態」であることが不可欠だと考えており、社員・組織の活性化を担当するセクション『文化・スポーツ推進担当』を2021年に新設しています。

今回開催した『CULTURE FESTIVAL 2023』は、文化・スポーツ推進担当による活動の一環です。文化祭という社内イベントを通じて、「文化を楽しむきっかけ」と「人と人とのつながり」をつくることが目的に置かれました。イベントは社員主体で実施することが大事にされ、イベント企画や事前の社内広報、イベント当日運営は、入社1~6年目の社員による実行委員会が中心となって活動しました。

1年をかけて取り組んだTMJ30周年プロジェクト!全従業員が周年に触れる機会づくり

TMJが30周年で取り組んだ周年イベント施策の全体像
  • 社名…株式会社TMJ
  • 業種…BPO総合サービス
  • 対象…従業員
  • 参加人数…約15,000人

BPOに関するアウトソーシングサービスやコンサルティングサービスを幅広く手がける株式会社TMJ(以下、TMJ)は、2022年4月1日に30周年記念を迎えました。

TMJでは、これまでの周年記念をマネジャー以上の正社員を集めた式典形式で実施していました。しかし、30周年の企画に際しては、コロナ禍収束の見通しが立たない中で集合型イベントを計画することは難しい状況にありました。また、「多くの従業員を参加させたい」という思いはありながらも、24時間365日稼働するコールセンター事業の特性上、従業員が一堂に会することは難しく、どうすれば従業員に自社の周年を感じてもらえるのか、参加感の醸成にお悩みでした。

そこで今回の30周年では、すべての従業員が周年記念に参加できる機会を設けるために、オンラインとオフラインを掛け合わせた複数の施策を約1年かけて実施する、30周年プロジェクトに取り組みました。

メンバーズ社員総会はオンラインとオフラインのハイブリッドイベント!2,300人で向き合う社会課題解決

メンバーズ社員総会で実施したプレゼンテーションの模様
  • 社名…株式会社メンバーズ
  • 業種…デジタルマーケティング事業
  • 対象…メンバーズグループ社員
  • 参加人数…約2,300人

株式会社メンバーズ様は、メンバーズグループ16社(2022年6月開催時点)の社員、約2,300人が参加するグループ社員総会を、オンラインとオフラインを掛け合わせたハイブリッドイベント形式で実施しました。

社員総会は、社員がミッション・ビジョンにじっくりと向き合う『Social Value Meeting(ソーシャルバリューミーティング)』と、会社周年を祝う懇親会『Membirthday(メンバースデー)』で構成されています。『Social Value Meeting』は、ミッション・ビジョンの実現に向けた社員の自発的な取り組みを称えるとともに、自分たちの仕事の意味や価値をあらためて考える場です。

当日は、事前選出された社員/プロジェクト10組がメンバーズの模範となる取り組みをプレゼンテーションする『Social Value Award』と、全社員がチームに分かれてミッション・ビジョンについて対話する「ワークショップ」、二つのコンテンツを実施しています。

プロミス策定とブランドリニューアルで次の100年へ!富士酸素工業の100周年プロジェクト

富士酸素工業様の100周年プロジェクト集合写真
  • 社名…富士酸素工業株式会社
  • 業種…産業ガス・エネルギー供給業
  • 対象…ステークホルダー(従業員、取引先、消費者、地域社会)
  • 参加人数…従業員約80人(実施時)

静岡県東部エリアを中心に、法人・個人向けのガス事業を展開している富士酸素工業株式会社様は、2022年に創業100周年を迎えました。富士酸素工業様はこの100周年を迎えるにあたり、5年以上前から周年プロジェクトを立ち上げ、「次の100年」への一歩を踏みだす準備を進めてきました。

そして、プロミス(経営理念)を従業員主体で策定するプロミス策定プロジェクトや、CI(会社ロゴ)・ユニフォームのリニューアル、従業員や取引先・消費者を対象にしたイベントなど、さまざまな周年記念施策を1年以上かけて順次、展開しています。

ブランドリニューアルで新たな未来を目指す!シンクロ・フードの設立20周年記念イベント

シンクロ・フードの設立20周年記念イベントで実施したトークセッション
  • 社名…株式会社シンクロ・フード
  • 業種…情報・通信業
  • 対象…従業員
  • 参加人数…約130人

株式会社シンクロ・フード様は、2022年4月24日に設立20周年を迎えました。節目となる20周年を全従業員でお祝いし、新たな旅立ちの日とするため、2022年6月10日に『設立20周年記念イベント』を実施しました。

シンクロ・フード様はこの20周年を迎えた節目のタイミングに、コーポレートブランドとサービスブランドをリニューアルしており、このイベントでは20周年を祝うだけではなく、社内へのブランド共有や、「提供価値」や「目指したい未来」を語るワークショップを行っています。

社内イベント『新社名発表会』は、リバスタが「つくる」未来への第一歩

株式会社リバスタの社内イベント「新社名発表会」新しい社名とブランドを表すコンセプトを共有
  • 社名…株式会社リバスタ(旧社名:株式会社イーリバースドットコム)
  • 業種…インターネット関連
  • 対象…従業員
  • 参加人数…約150人

2022年4月1日に株式会社イーリバースドットコムは株式会社リバスタに社名変更しました。この社名変更に先立つ2021年11月、従業員を対象にした社内イベント『新社名発表会』を開催し、社名変更の経緯や新社名に込めた想い、そして今後の展望を全社に直接共有する機会を設けました。

社名変更は単に言葉が変わるだけではなく、新社名や新CIによって、お客様が弊社に持たれているイメージを大きく変えていただく必要があります。この「イメージを変える」ことは、コンセプトムービーやノベルティなどのツール展開だけでは実現できません。

もっとも重要なことは、従業員一人ひとりが日々接するステークホルダーのみなさまへ、“点”ではなく、“面”となって「リバスタとは」を直接伝えていくことです。そのためには、従業員一人ひとりが新社名やCIについて正しく理解する必要がありました。

そこで、社名変更の理由、新社名の名称、タグラインを、「これまでにない大きなインパクトのもとで、絶対忘れられないモノとして伝えよう」ということで、社内向けのイベントを企画しました。

森永乳業グループのオンライン社内表彰イベント『Morinaga Milk Awards』

オンライン社内表彰イベント『Morinaga Milk Awards』の事例画像
  • 社名…森永乳業株式会社
  • 業種…食品
  • 対象…従業員
  • 参加人数…約3,000人

森永乳業株式会社(以下、森永乳業)様は、2017年に創業100周年を迎え、森永乳業グループのコーポレートスローガン・経営理念を新たに策定しました。この新しいコーポレートスローガンと経営理念の体現に向け、森永乳業グループは「社員一人ひとりがみずから考え行動する自律型組織」を目指して組織づくりに取り組んでいます。

この自律型組織づくりの一環として、理念・行動指針の理解を深める『夢共創フォーラム』をCSR推進部が、社内表彰制度『Morinaga Milk Awards』を人財部とCSR推進部の共催で、それぞれ集合型イベントとして企画・実施してきました。

ところが2020年に流行した新型コロナウイルス感染症によって、社員が集まるイベントの実施は難しい環境になりました。そこで森永乳業様は、『Morinaga Milk Awards』の表彰式と『夢共創フォーラム』を初めてオンラインで開催しました。

ハイブリッド型周年イベントへの挑戦!70周年事業で感じる仕事の価値と誇り

東京菅公学生服株式会社の周年イベントのオープニングを飾る映像
  • 社名…東京菅公学生服株式会社
  • 業種…制服・スポーツ用品等の企画・製造・販売
  • 対象…従業員
  • 参加人数…105人

2020年に70周年を迎えた東京菅公学生服株式会社(以下、同社)は周年事業を実施しました。周年で最も大切にしたいことは、「自分たちの仕事の価値や誇りを社員に感じてもらうこと」に置いています。そこで、周年期間を通じて、社員を巻き込んだ周年ロゴ制作、ユーザーを巻き込んだコンテスト、社員向けのオンライン周年イベント、社内コミュニケーションツールの活用などを行いました。

周年イベントは従業員を対象に、リアルタイムのオンライン配信と、社員が3つの会場に分かれて集合するというハイブリッド型で実施しました。このイベントにおいても、自分たちの仕事の価値を、1日を通じて体感できる仕立てにしています。

社内イベント『DLN Spirit Day』で、新ビジョンを従業員全員が体感する

社内イベント『DLN Spirit Day』のトークセッションの様子
  • 社名…大和ライフネクスト株式会社様
  • 業種…マンション、ビル等建物管理
  • 対象…従業員
  • 参加人数…約2,000人

大和ライフネクスト株式会社様は、新しいビジョンと行動指針『DLN SPIRIT』を策定し、従業員向けにそのお披露目会を開催しました。役員、新ビジョン策定のプロジェクトメンバーが各々の想いを語り、参加者全員が未来に期待を馳せる会となりました。

『DLN Spirit Day』と題した新ビジョンと行動指針のお披露目イベントは、約2,000名の社員が都内ホテルに集い開催されました。イベントはSPIRITを共有するシェアード・ビジョンと懇親会の2部構成です。

マンションやビルの管理事業などを行う同社は、DLN SPIRITをトップダウンではなく、「社員みんなでありたい姿を描きたい」という社長の想いのもと、経営陣によるワークショップと従業員参加型のワークショップを実施し、自分たちらしい言葉にもこだわって策定しました。

社内表彰制度&社内表彰式『自律型挑戦大賞』で実現する“オールローソン”

ローソンの社内表彰『自律型挑戦大賞』の事例画像
  • 社名…株式会社ローソン
  • 業種…商業(小売業)
  • 対象…従業員
  • 参加人数…約4,500人

株式会社ローソン様は、『自律型挑戦大賞』というナレッジ共有&社内表彰制度を実施しています。現場で生まれた“いい仕事”を全社員の前で称賛することで、一人ひとりが新しい気づきを得ることや、褒め合うことでのモチベーション向上が狙いです。

そして、自発的な挑戦を推進し、属人化ナレッジを組織の財産として蓄積することで、“オールローソン”で一致団結する意識を生みだし、会社全体を強くすることを目指しています。

この『自律型挑戦大賞』のコンセプト設計に際しては、全従業員にとってこの賞がどのような位置づけになったら良いかという3カ年計画を作成しています。1年目は「『自律型挑戦大賞』のことを知る」、2年目は「ワガコトとしてとらえる」、3年目は「もっと主体的にとらえ、全体化する」と、年々進化していくプランです。

社内イベントの事例一覧

ここで紹介した以外にも、企業の社内イベントの事例を掲載しています。

社内イベントの事例一覧はこちら

社内イベントの企画・運営にお悩みならゼロイン

社内イベントの最適な実施方法や企画・演出は、企業や部署ごとの働き方、働く従業員の価値観、企業文化・風土や文脈、社内でこれまでに実施されている社内コミュニケーション施策などで異なります。

ゼロインは、インナーブランディングや社内イベントの豊富な実績と経験があります。単なるイベントの企画・運営だけでなく、その施策を実施する目的の整理や、全社のインナーブランディング・社内コミュニケーション戦略の策定・見直しからのお手伝いを得意としています。

要件や方針が明確に定まっていない場合でも、サポート内容や事例をご案内しつつ情報整理からお手伝いしますので、お気軽にお問い合わせください。

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この記事の著者

中島 浩太

株式会社ゼロイン
2008年、株式会社ゼロインに新卒入社。インナーブランディング・社内コミュニケーション施策をプロデュースするコミュニケーションデザイン事業、ゼロインの管理部門、新卒採用担当、新規事業を経て、現在はコーポレートブランディング室において広報(社内広報・社外広報/PR)とマーケティングを担当。
インターナルブランディングの魅力的な取り組みを紹介するウェブメディアCAPPYの編集長として、さまざまな企業における企業文化づくりや組織活性化の取り組みを取材。

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