ブランドリニューアルで新たな未来を目指す!シンクロ・フードの設立20周年記念イベント

取締役 兼 執行役員開発部長(CTO)の大久保俊さん

株式会社シンクロ・フード様は、2022年4月24日に設立20周年を迎えました。節目となる20周年を全従業員でお祝いし、新たな旅立ちの日とするため、2022年6月10日に『設立20周年記念イベント』を実施しました。

ゼロインはこの周年イベントにおいて、周年コンセプトの設計からイベント企画・演出、映像・台本などの各種制作物、イベント当日運営まで、記念すべきお祝いの場を総合プロデュースしました。

シンクロ・フード様はこの20周年を迎えた節目のタイミングに、コーポレートブランドとサービスブランドをリニューアルしており、このイベントでは20周年を祝うだけではなく、社内へのブランド共有や、「提供価値」や「目指したい未来」を語るワークショップを行っています。その背景や狙いについて、プロジェクト責任者を務めた取締役 兼 執行役員開発部長(CTO)の大久保俊さんにお聞きしました。

お客様情報

社名
株式会社シンクロ・フード
業種
情報・通信業
対象
従業員
参加人数
約130人

目的

  • 20周年の歴史を振り返り、未来に向けて歩みだす一体感の醸成
  • リニューアルしたコーポレートブランド・サービスブランドの社内共有
  • 新たに策定したビジョン・ミッション・バリューの理解促進
  • テレワークで機会が減少していた社内コミュニケーションの機会創出

ゼロインのサポート内容

  • 周年コンセプト設計
  • イベント企画・演出
  • ヒストリー映像制作
  • ワークショップ設計
  • 会場手配・各種調整
  • イベント当日運営

ブランドリニューアルと重なった、節目の20周年

ゼロイン:周年に込める想いや意図は企業によってさまざまですが、シンクロ・フード様にとって、今回の20周年はどのような機会となりましたか。

20周年という節目にコーポレートブランドとサービスブランドのリニューアルを行ったこともあり、設立20周年記念イベントは、シンクロ・フードの新しいブランドを社内に共有するとともに、新しいビジョン・ミッションで描く未来に向けて、一歩を踏みだす絶好の機会となりました。

もともと周年記念イベントとブランドリニューアルは別の取り組みで、連動していませんでした。ただ、当初想定していた周年イベント開催が感染症の流行によって一度延期になったことで、ブランドリニューアルのリリースタイミングと合致し、イベントコンテンツに盛り込むことで効果的に場を活用することができました。

プロジェクト責任者を務めた取締役 兼 執行役員開発部長(CTO)の大久保俊さんプロジェクト責任者を務めた取締役 兼 執行役員開発部長(CTO)の大久保俊さん

ゼロイン:コーポレートブランドとサービスブランドのリニューアルは会社にとって非常に大きな変化ですが、どのような背景で行われたのでしょうか。

シンクロ・フードは設立から一貫して飲食業界を事業領域とし、飲食店経営・運営を支援するプラットフォーム『飲食店ドットコム』を提供してきました。そのため感染症の流行による影響を大きく受け、中期経営計画を一度白紙に戻したタイミングがあります。

そのときに、より強い事業・組織づくりの必要性を感じ、さらなる飛躍を目指して、会社の基盤を再構築するブランディングの取り組みを始めました。背景には、飲食店経営・運営の課題に応じたサービスを次々に展開したことでサービスブランドが乱立してしまい、「シンクロ・フードのサービス」として統一されたブランドを確立しきれていない問題意識がありました。

「世の中にどのような価値を提供していきたいか?」「目指したい世界や、シンクロ・フードができることは何か?」など、経営でブランド構築に向けたディスカッションを重ねていく過程で、単純にサービスブランドをリニューアルするだけではなく、その根幹となるビジョン・ミッション・バリューを再定義して、それらの理念を軸にサービスブランドを構築し直す、という方向性が決まり、プロジェクトを進めていきました。

ゼロイン:そうして整理された内容が、設立20周年記念イベントでのブランド共有へとつながっていきました。今回のイベントでは、ブランド共有と同時に、社内コミュニケーションも重視されていましたよね。

直近5年で従業員数は約2倍に増えており、最近も積極的に採用しているため、新しいメンバーが相当数増えています。一方で、職種や担当サービスによってはテレワークで働く割合が多く、リアルなコミュニケーションは減っています。そのため、仕事で日常的に接するメンバー以外との交流が希薄化している傾向がありました。

組織で何かしらの問題が顕在化していたわけではありませんが、顔と名前が一致しない人が増えるなど、このままの状態でいいのだろうか、という不安がありました。担当サービスや役割が違っていても、飲食業界に向けたサービスを提供する仲間ですので、ナレッジや課題共有などのコミュニケーションを増やすことで、より強いサービスや組織にできるチャンスがあるはずです。

幸いなことに、これまでは社内イベントなどの全社コミュニケーション施策をそれほど実施せずに成長することができました。ただ、従業員数が150人を超えようとしている今のタイミングで、「インナーブランディングやインナーコミュニケーションに取り組むことで、組織としてどう成長できるのか?」という期待がありました。

役員に前職でインナーブランディングに積極的に取り組んでいた企業出身者が複数名おり、その重要性や効果は耳にしていました。そこで、専門会社にパートナーとして入っていただき、周年の機会にしっかりと取り組んでみよう、という結論になりました。

取締役 兼 執行役員開発部長(CTO)の大久保俊さん

ゼロイン:初めての大々的な全社イベントで、さらに専門会社に外注するとなると、不安や疑問が多くあったのではないでしょうか。ゼロインをパートナーに選んでいただきましたが、実際に取り組んでみていかがでしたか。

周年プロジェクトが立ち上がった当初は、イベント実施だけが決まっていて、内容は具体的にイメージできていませんでした。そうした状態で数社の企画・運営会社にお声がけをして提案いただいたのですが、ゼロインさんの提案は周年イベント当日だけの提案ではなく、イベントの事前・事後の活用や、事業・組織の展望も踏まえた広がりのあるコミュニケーション戦略と施策案が描かれていました。

ヒアリングやインタビューでも丁寧な掘り下げが印象的で、私たちが自分たちで認識できていない価値や方向性を気づかせていただいたシーンも多く、イベント実施をゴールにしていないなと感じました。

特に記憶に残っているのは、初期のミーティングで私たちからゼロインさんに「新しい中期経営計画を周年イベントの場で発表したい」と伝えたときのことです。この構想に対してゼロインさんから、「数字中心の現実的なメッセージは、別の場で伝えた方がいい。周年イベントでは、一人ひとりが会社の未来を想像して、ワクワクした気持ちになれる場にしましょう」とまったく違う観点の意見をいただきました。

ブランドリニューアルの最中でもありましたし、今回のイベントだけで終わらず、企業文化や文脈を共有しながら長期的なお付き合いができそうな期待を感じられました。

設立20周年記念イベントのプログラム

ゼロイン:お客様と実現したい“ありたい姿”を共有し、手段にとらわれず目的に向き合えることがゼロインらしさだと自負しています。周年イベントを実施して、印象に残ったプログラムや場面はありましたか。

設立20周年記念イベントの当日スケジュール

設立20周年記念イベント当日は、式典と懇親会の二部制で実施設立20周年記念イベント当日は、式典と懇親会の二部制で実施

オープニング映像

まず印象的だったのはオープニング映像です。20年の歴史を振り返りながら、経営の想いを伝えました。さらに、取引のあるクライアント企業にもインタビュー協力いただき、「シンクロ・フードに感じる価値」や「これから飲食業界をどう一緒に盛り上げていきたいか」など、会社や従業員に対する期待をお客様の口から語っていただきました。

社内には社歴の浅い従業員や、お客様と直接コミュニケーションする機会のない部署・職種の従業員がいます。そうした従業員が、「シンクロ・フードが実現してきたこと」「どのような価値を提供できているのか」「自分の仕事が何につながるのか」と、お客様の顔を見て、あらためて事業やサービスの重要性を感じられたようです。経営陣としても、お客様の声を直接届けることの重要性を感じたので、この企画は今後も続けたいと思っています。

オープニング映像では、歴史を振り返りながら、経営やお客様から想いや期待をメッセージオープニング映像では、歴史を振り返りながら、経営やお客様から想いや期待をメッセージ

VISIONARY session

経営陣によるトークセッション『VISIONARY session』と、全従業員が参加したワークショップ『MIRAI ダイアローグ』も全社的に初めての試みでしたので、新鮮で多くの発見がありました。

『VISIONARY session』は過去タームと未来タームに分けてメッセージしました。未来タームでは、経営陣からブランドリニューアルの背景やそこに込めた想い、会社としてこれからどうしていきたいかを対談形式で伝えています。従業員にも、経営内で繰り返したディスカッション内容を追体験してもらうイメージです。

『VISIONARY session』では、経営陣が複数のテーマでディスカッション『VISIONARY session』では、経営陣が複数のテーマでディスカッション
新たに策定したビジョン・ミッション・バリューと絡めながらメッセージ新たに策定したビジョン・ミッション・バリューと絡めながらメッセージ
『VISIONARY session』のメッセージスライド

MIRAI ダイアローグ

『MIRAI ダイアローグ」では部署をシャッフルしてグループをつくり、普段は異なる業務を担当するメンバー同士で「シンクロ・フードの好きなところ」や「2030年の飲食業界で、どのようなサービスを提供したいか」などのテーマで、自由に想いを出し合いました。若手のメンバーがプログラムのファシリテートを担当したことで、みんなも和気あいあいと話しやすかったようです。

コミュニケーション機会の少ないメンバー同士が「日々感じていること」や「自分の実現したいこと」を共有できたことで、シンクロ・フードの多様性を感じられ、相互理解が深まるきっかけになったと思います。従業員の発言を聞いて回った経営陣も、日常業務では気づけない発見が多く、こうしたイベントを実施する意義を感じた瞬間でした。

『MIRAI ダイアローグ』のオープニングスライド
強み・価値・好きなところを、あらためて考え、仲間と共有強み・価値・好きなところを、あらためて考え、仲間と共有
それぞれの想いを、グループ内、そして会場全体に発表それぞれの想いを、グループ内、そして会場全体に発表

設立20周年記念イベントを終えて、目指す未来

ゼロイン:プロジェクトの中で不安だったことや苦労したことはありましたか。

初めての取り組みですので、参加者からどのような反応があるのか、企画段階では正直不安でした。ただ、ゼロインさんは実績が豊富で、「こういう企画では、こんな反応があります」「こんなやり方がうまくいきました」と、他社での企画事例にもとづくアドバイスをいただけて具体的にイメージを持ちながら意思決定できました。

ほかにも「何を決めるのか」「何を準備するのか」など、プロジェクトが始まる前はさまざま不安がありましたが、いざ動きだしてみると細かい部分までゼロインさんにサポートいただけるので、安心して任せられました。対応がきめ細やかで、疑問があってもSlackで質問して、すぐに返事をいただいて、と気軽にコミュニケーションを取れたので心強かったです。

イベントのコンセプトやプログラムの企画だけでなく、懇親会の台本一つ挙げてもプロはここまで作りこむのかと驚いたので、自分たちだけでは対応できなかったなと思います。

ゼロイン:最後に、20周年記念イベントを終えての感想と、今後の展望を教えてください。

実施前は、投資費用に対してどれだけの効果が生みだせるのか、慎重な意見もありました。ただ、従業員一人ひとりが飲食業界やシンクロ・フードの未来を考え、自分の想いを仲間と共有したディスカッションを目の当たりにして、気づきや発見をたくさん得られました。

社内コミュニケーション、社内広報の重要性を実感しましたし、「お客様の声を従業員に届ける」「みんなの仕事を共有する」など、社内の情報発信を積極的に増やしていきたいと思うきっかけになりました。

今後は、ブランドリニューアルで掲げたビジョン・ミッションや「2030年に目指す世界」の実現に向き合うことになります。シンクロ・フードが創業以来20年かけて取り組んできた事業は、飲食業界をより良く、魅力的な業界にしてきました。自分たちのこれまでの20年に自信を持ち、2030年に向けてさらに飛躍するためにも、前向きでお客様を想う意見が飛び交い、可能性に満ちあふれた組織を実現していきます。

株式会社シンクロ・フード様『設立20周年記念イベント』の集合写真

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