ドイツに本社を置きグローバルに展開するソフトウェア企業のSAP SE様は、2022年にグローバル本社が創業50周年を迎え、日本法人のSAPジャパン株式会社様（以下、SAPジャパン）も設立30周年を迎えました。
この記念すべき周年の年に、SAPジャパン様は東京と大阪の二か所で50周年記念式典を実施し、ゼロインは両イベントの会場手配から企画、当日運営まで周年プロジェクトをプロデュースしました。
当日は従業員の家族や友人も招待したことで、久しぶりに会った仲間やその家族が旧交を温め、こどもたちは会場で遊び回る、SAPに関わる多様な人々が交流を楽しむ会となりました。SAPジャパン様は、これまでも社内で実施するコミュニケーションイベントに家族を招待しており、アットホームな職場文化が培われています。
お客様情報
目的
施策内容
ゼロインのサポート内容
今回の50周年記念式典は、社内からメンバーを選出し、東京と大阪それぞれでプロジェクトが組まれました。メンバーは多様な年齢、職種から選出され、ゼロインはプロジェクトメンバーのみなさまと定例会を行いながら準備を進めました。
SAPジャパン様は、これまでにも多くの社内イベント実施経験があり、会場の特別感や体験にこだわりがあります。そのため、どのような会場であれば参加者が過去のイベント以上にワクワクできる場をつくれるのか、会場選びがポイントでした。
ゼロインの過去実績やネットワークを活用して粘り強く会場を探し、東京では明治記念館の緑鮮やかな庭園と宴会場を貸し切り、屋内と屋外を掛け合わせて活用するイベントプランになりました。明治記念館には庭園と宴会場を接続したイベントの前例はありませんでしたが、綿密にプランを設計して交渉を重ねた結果、実現にこぎつけることができました。
当日は天気もよく、明治記念館の気持ち良い庭園で多くの人が歓談今回の周年イベントでは、会社から内容に関する指示はなく、プロジェクトメンバーが参加者のことを考えながらアイデアを出し合い、「やりたい」ことを実現していきました。
東京会場は、7月の金曜日、夏の日が陰り始める17時30分からスタートしました。服装は自由ですが、浴衣で来場した方には周年ロゴの入ったうちわをプレゼントし、浴衣にうちわと夏らしい光景が見られました。会場の各所にはグローバル50周年を記念するグッズの装飾や歴史パネル展示が行われ、お祝いムードを演出します。
参加者を待つ受付には、50周年の記念ロゴを掲示
当日は歓談がメインのカジュアルパーティー形式で仕立てられ、これまでの歴史を感じられる映像や、過去のエピソードを知る社歴の長い社員によるトークセッションが披露されました。新入社員を大量採用した時期のことや研修施設を訪れたときのこと、営業での失敗エピソードなど、今となっては笑ってしまう心温まるエピソードが語られました。
浴衣でオープニング挨拶を行った代表取締役社長の鈴木さん
トークセッションでは昔を懐かしみながら、さまざまなエピソードが披露されました
急遽駆けつけてくださったSAPジャパン2代目社長の藤井さん
自分や会社の思い出を付箋に書いて貼り付けられる年表パネルも設置雨天時の予備プランも準備していましたが、幸い当日は天気に恵まれました。宴会場6部屋と庭園を最大限に使えたことで、こどもが庭園を走り回ったり、各部屋の様子をつなぐ中継カメラに笑顔を見せてくれたり、賑やかな雰囲気に包まれていました。久しぶりに顔を合わせた従業員が家族を紹介し合う場面もあり、各々が思い思いの時間を過ごされました。
大阪でのイベントは二部制で、一部は新オフィスのお披露目を兼ねた家族向けオフィスツアーを開催し、輪投げや型抜きができる縁日も用意しました。二部はレストランへ移動し、食事を取りながら東京会場でも上映した映像やオリジナルビンゴを行い、楽しい時間を過ごしています。
インナーブランディングや各施策の企画・設計に関連するノウハウを、お役立ちブログで公開しています。
企業の周年記念を活用したインナーブランディングの考え方を、無料の動画セミナーで公開しています。基礎講座2本と事例3本、計5本50分で全体像を理解することができます。
担当者の想い
SAPジャパン様とのお取り引きは、2018年に実施したファミリーデーのプロデュースが最初です。その後、2021年にも社内プロジェクトをサポートさせていただき、その関係性から今回の周年イベントをご相談いただきました。
今回のイベントは、グローバル本社と日本法人の周年をお祝いすることが目的です。東京と大阪、それぞれのプロジェクトメンバーのみなさんで、「どうすれば参加する社員や家族の方が楽しんでもらえるのか」とアイデアを出し合い、その想いを実現する役割をゼロインが担いました。
みなさんから次々にあふれる「こんなことをやりたい」という想いをどのように実現できるのか、要件が定まり切らない中で予算をどうコントロールするか、これまでの経験を集結して行ったコスト管理やスケジュール調整を進めました。
周年イベント当日は、社員のみなさんをはじめ、ご家族や友人の方が本当に楽しそうに談笑されており、終了予定時刻を過ぎても名残惜しそうに話を続けられていたことが印象的です。終了後にはプロジェクト担当者の方から感謝の言葉と握手をいただき、とても嬉しかったことを覚えています。
「NO」を言わず、ご要望を叶えられない場合は代替案を提案して実現に向け伴走したプロジェクトで、お客様と共創するプロセスがとてもゼロインらしいプロジェクトです。SAPジャパン様との絆も、一層深まったと感じています。
