2014/10/03

復職率がほぼ100%!あいおいニッセイ同和損保の女性活躍推進メソッド

2013年度ダイバーシティ経営企業100選(※1)、女性が長く活躍できそうな会社TOP10(※2)に輝いたあいおいニッセイ同和損害保険株式会社。2010年にあいおい損保とニッセイ同和損保の合併によりスタートした同社は、いまや女性が活躍できる会社としての認知度が高まりつつある。そんなあいおいニッセイ同和損保は、なぜ女性の活躍に注目したのか、女性が働き続ける秘訣は何なのか、同社ダイバーシティ推進室室長の矢澤正美さんに聞いた。

※1:平成25年度日本経済産業省主催
※2:日経WOMAN2013年女性活用度調査、男女均等度ランキングより

女性の役割革新がメインテーマ

あいおいニッセイ同和損保の女性活躍推進は、損害保険業界全体の信頼を取り戻す目的から始まったという。2005年~2006年頃、保険料の支払い漏れ、不払いが大きな社会問題になっていた。そこで、「もう一度お客様第一、お客様目線という原点に立ち帰ろうとなった。そのためには多様性が必要であり、当社社員の半分を占める女性の力が必要でした。」と矢澤さんが振り返った。

それから約10年が経ったが、女性社員の活躍の場は格段に広がった。2014年度からは営業部門に所属する女性社員の役割拡大に力を入れはじめた。4月からこれまでとりわけ事務領域で活躍していた地域型女性を営業社員として210名、10月から130名を本格配置し、営業配属の新入社員を含めてあいおいニッセイ同和損保の営業ウーマンが一気に500名近くになった。さらに来年4月にも営業社員として活躍する女性社員が増え、来年4月に750人となる予定だ。

aioi1あいおいニッセイ同和損保ダイバーシティ推進室室長 矢澤正美さん

「LADY GO!」女性なりの経営提言

aioi2女性社員の役割拡大のもう一つの取り組みは、去年10月からスタートした「本社女性活躍推進プロジェクト」である。本社各部から選出された女性社員代表13名によって、同社の女性活躍をより推進していくために何が必要なのか、女性からの視点での提言を経営に行う予定だ。主な取り組みとしては、「本社所属の社員への女性活躍に対する意識調査アンケート」を行い、社員が女性活躍についてどのように考えているのかの意識調査を実施。また本社各部門の部長へ「部長インタビュー」行い、各部門の責任者に女性活躍についての取組み内容や、部下育成に対する想い等を確認した。その他にも、活躍している女性エグゼクティブの講演への参加や、人事制度勉強会の開催などを行っている。さらに、こういった活動内容を、本社女性プロジェクトニュース「LADY GO!」に発信している。

育児休暇者の復職率がほぼ100%

育児中の女性社員にとっても働きやすい職場環境を作るために、様々な面からサポートを提供している。同社では、2010年から毎年復職率が上昇し、2013年度、育児休暇者の267名のうち、復職者数は263名となり、復職率は99%となった。(下記の表にご参照)

表表 あいおいニッセイ同和損保過去4年の復職率

両立支援施策としては、短時間勤務や看護休暇のほか、企業内保育園施設(キッズくらぶ)まで整備されている。また、育児休業中の女性社員の復職支援プログラムとして、「カンガルーミーティング」を年2回実施している。目的は、育児休業中の社員が「復職するにあたっての不安や悩みを解消」すること。復職後の支援策や社内の情報も伝えるが、メインはすでに復職して仕事と子育ての両立をしている先輩社員の体験談である。「実際の話を聞いてまわりにそういう先輩ママさんがいると分かると、自分も復職に向けて頑張ってみようかなと思えるようになる」と好評のようだ。また同じ年齢の子どもを持つ同士なので、情報交換と交流の場にもなっている。遠方の社員など参加できない社員へはDVDの配布を行っている(矢澤さん)。

aioi3左)カンガルーミーティングの様子   右)子育て支援ガイド

これからのダイバーシティ経営の理想像とありたい組織の姿について、矢澤さんは「多様な人財の価値観を認め、全ての社員がいきいきとやりがいをもって働ける職場を、目指す姿としています」と語った。

【あいおいニッセイ同和損保女性社員関連データ】
・現男女比率=4:6(契約社員含む)
・2014年新入社員男女比率=1:3(100人:300人)
・日本経済新聞社の2013年就職ランキングで、女子の順位が前年度の107 位から43 位にジャンプアップした。

CAPPY'S EYE

女性の活躍と言い続けている世の中だが、そもそも女性の活躍は何なのか、どんな意義があるのかは、会社によって考え方が違うだろう。あいおいニッセイ同和損保の場合は、会社としての信頼作りに女性の強みを生かすことや、組織の中で平等なチャンスを与えて一人ひとりの能力を発揮することと意味しているようだ。これから「本社女性活躍プロジェクト」からの経営提言は楽しみだ。

筆者

中島浩太

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