2014/08/25

「働きがいのある会社」を作り出す、じげんのユニークな委員会制度

3年連続、2014年「働きがいのある会社」ランキングでベストカンパニーを受賞された、「株式会社じげん(以下、じげん)」さん。じげんの人事制度を創ってきた翠勇樹(みす ゆうき)さんにお話を伺ってきました。

編集部:ベストカンパニー賞3度目の受賞おめでとうございます。売上高においても、2009年から2014年までの5年間で、15倍の成長をされてきていらっしゃいますが、じげんの組織を作るうえで、注力していたことはありますか?

翠:高い志をもった人材に成長機会を提供する場になりたい」と思い、人事制度を創ってきました。そのなかでも注力してきたポイントは3つです。

  1. 高い当事者意識をもって、みんなで一緒に創っていける組織であること (共創)
  2. 年齢や性別など関係なく、平等に挑戦の機会があること (競争)
  3. 理念・ビジョンの実現に向けて、連帯意識を大切にすること (協調)

当社ではアントレプレナーシップ、いいかえると、当事者意識の高い人材を採用し、事業や組織において、自ら問題を発見・解決し、みんなで会社を創っていく姿勢を大切にしています。また平等な競争機会と成長の機会をどんどん与えていきたいとも考えています。しかし競争だけですと、組織のよさがいきませんので、部署や職種の壁を超えて協調する風土づくりとして、「間のない組織」を常に意識してきました。

じげん2

編集部:そうなんですね!これらを達成するために、たくさんの人事制度を手掛けてこられたと思いますが、思い入れの深い制度はありますか?

翠:どの人事制度も思い入れはありますが、当社ならでは、というか「じげん」っぽいのは、zigeIN(じげいん)でしょうか?

じげん3

編集部:「zigeIN(じげいん)」ですか?
ぜひ教えてください!

翠:じげんの組織運営をするうえで、従業員にも委員会形式で参加してもらおうという制度です。名前の由来としては、じげんの委員会制度、じげんに「IN」する、という2つの意味合いから名づけました。委員会の発案で組織を活性化するような新しい施策が行われることもありますし、様々な社内制度の運営も委員会に任されていることが多いので、zigeINは当社の社内制度の根幹をなす制度といえると思います。

編集部:具体的にはどのような委員会があるのですか?

翠:委員会編成は四半期ごとに見直されますが、現在は12個の委員会(下記)が活動しています。

zigeIN委員会

1.Znow(ずのう)

zigeINの編成、活動内容や予算のとりまとめなどを担当し、委員会活動を全力サポート。

じげん3
四半期に1度、委員会投票を実施し、一番会社に貢献した委員会には、プライズ(賞)を贈ります。

2.勇者

全社で行われる飲み会、Z飲を主催。新入社員のあだ名決めをはじめ、社員同士の交流を活性化します。

3.イベント

季節に因んだイベント(バレンタインやハロウィンなど)を毎月、実施して会社を盛り上げます。

じげん4最近開催したかき氷づくりの風景

4.給食

お菓子や旬の食べ物を調達し、社員のお腹とハートを満たします。

5.記録

じげんの組織活動をカメラに収め、社内SNS「Zwall(ゼットウォール)」などで共有します。また、新入社員の情報を取材して、社内にいち早く発信します。

6.レレレ

自分達の働く場所は自分達でキレイに。毎日、快適に働けるように、毎朝行われる社内の清掃活動の管理を取り仕切ります。

7.お祝い

社内通貨制度GATの運営を担当。新サービスのリリース祝いや社員の誕生日祝い、目標達成祝いなどめでたいことはなんでも全員で祝います。

8.スキルアップ

『じげん クリエイティブ フェスティバル(通称じげフェス)※』の主催に加え、社内勉強会の企画やオフィスで開催される様々なイベントの運営サポートなどを担当します。
※じげフェス…“新しいクリエイティブ・創意工夫を全社で共有し、イノベーティブなじげんクリエイターを賞賛すること”を目的として企画・作品・成果など何らかのアウトプットを発表する部署の壁を超えたコンテスト。

じげん6じげフェス プレゼン中

9.いきもの

コーポレートキャラクターに因んで、社内で飼育しているリクガメのお世話や植物への水やりなどを担当します。

10.保健

産業医との連携や薬箱の管理に加え、社員の健やかな生活のために健康習慣を改善する活動を随時、企画・実施します。

11.図書

じげんの蔵書として購入する希望図書の取りまとめ、購入後の書籍管理を担当し、社員のスキルアップを応援します。

12.ソーシャル広報

社内SNS『Zwall(ゼットウォール)』や社内情報共有ツール『Rendezvous(ランデブー)』など社内コミュニケーションツールを有効に活用する仕組みを作り、管理します。

 

編集部:本当にたくさんの委員会があるのですね。
それにしても、面白いネーミングの人事制度が多いですね!?

翠:実は私は、社内ではCNO( Chief Naming Officer)と呼ばれてるんです(笑)。
社内制度やその目的が社内に浸透、定着するかどうかには、ネーミングは大きく影響すると考えていますので徹底的にこだわっています。 制度の仕組みが決まっても、ネーミング検討に何日も悩み続けることはよくありますよ。

編集部:そうだったんですね!そうした、細部にわたるこだわりがあるからこそ、制度が生きてくるのですね!その他の人事制度ももっともっとお話聞きたいところですが誌面の関係もありますので、ぜひまたお話お聞かせください!!

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CAPPY'S EYE

Z飲(ぜぇいん)という、毎月、全社・事業実績や戦略を共有した後に実施する納会など行っているじげんさん。競争のなかにも共創、協調の組織風土を創っていらっしゃるからなのでしょうか。じげんの社員の皆様からは、成長企業でもあるものの、大変おおらかな雰囲気を感じました。他にも紹介しきれない人事制度やオフィス空間などたくさんありますので、また機会を見て紹介していきたいと思います。

筆者

中島浩太

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