従業員が本音でコメント!カルビーのイントラネットはここがスゴイ

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従業員が本音でコメント!カルビーのイントラネットはここがスゴイ


従業員が本音でコメント!カルビーのイントラネットはここがスゴイ

松本晃氏(代表取締役会長 兼 CEO)と伊藤秀二氏(代表取締役社長 兼 COO)の体制になった2009年から、大きく企業体質の変化を遂げたカルビー株式会社。前回(https://cd.zeroin.co.jp/cappy/calbeeintranet/)はオフィス環境の改革によって生まれた変化をうかがいました。

第2回の今回は、同社の社内コミュニケーションを支える「社内報」について紹介していきます。お話をうかがった幕内理恵さんは、5歳と3歳のお子さんを育てつつ、広報として手腕を発揮するワーキングマザーです。

編集部(以下:編)本社で始まったフリーアドレスが支店に広がった理由のひとつとして、イントラネットの効果も大きいとのことでした。イントラネットを含めて、日常的にどのような情報発信をされているのか、ぜひお教えください。(フリーアドレスの詳細は前回の記事参照)
社内への情報発信として、紙の社内報「LOOP plus(ループプラス)」と、イントラネット「LOOP plus WEB(ループプラスウェブ)」の2つのメディアを運営しています。

紙の社内報は1960年に創刊して以来、ずっと発行しています。A4で20ページ、隔月発行です。かつては毎月発行していたのですが、時代とともにWEBコンテンツを充実させていくべきだろう、ということで「LOOP plus WEB」を2012年からより注力して運営しています。

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編:「LOOP plus WEB」はどのようなコンテンツがあるのでしょうか?
特徴的なのは、「Akira’s blog」と「Shuji’s blog」で、これは松本と伊藤のブログです。弊社は役職名ではなくて「さん付け」で呼ぶ文化があり、このブログのタイトルも形式ばらないように、このような名前になりました。

ブログにしたのは、常日頃の気持ちを気軽に書いてほしい、という想いからです。内容は柔らかいことから固いことまで、本当にさまざまです。ゴーストライターがいるのではなくて、ちゃんと本人が書いているんですよ(笑)。

このブログ、会長と社長だけではなくて、経営層の役員やグループ会社社長のブログもあります。

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編:気軽さがタイトルやデザインからも出ていて、「偉い人のブログ」と構えてしまうこともなく、若手でも見てみようと思えますね。
初めは表示形式やデザインについていろいろな意見がありました。しかし4年間変えずに続けてきたことで、受け入れられてきたことを実感していますね。

 

編:経営側からの情報発信は、どうしても一方的な発信で終わってしまい、従業員からの反響がないという課題を抱えがちですが、そのあたりはいかがですか?
このスタイルになる以前は社長からのメッセージがメインで、一方向のコミュニケーションで終わっていたんですね。そこで2012年に今の形にした際に、コメント欄と「いいね」「がんばれ」ボタンを付けました。

たとえばある時、Akira’s blogで「みなさん、今年の夏休みどんな楽しい計画をしていますか」というタイトルで自身の夏休みの計画を書いたものを投稿したことがありました。松本の「ライフ・ワーク・バランスを大切にしてほしい」というメッセージを込めた内容です。すると、それを見た従業員から「現場は忙しくて長い夏休みなんてとれない」というコメントが入ったんです。

そのコメントを制作側の私たちからすぐに松本にフィードバックしたところ、松本が「みなさんから長い夏休みなんてとれない、というコメントをいただきました。では、どうすれば一週間くらい夏休みがとれるでしょうか。今から考えれば1年後、次の夏休みまでには何かいい案ができるはずです。一緒に考えましょう」という内容のブログをすぐに投稿しました。

それに対してまた「こうすれば休みがとれるのでは」とコメントが戻ってくるなど、相互のコミュニケーションが生まれています。

 

編:経営層から反応が戻ってきたり、自分の意見が取り入れられたりすると「見てみようかな」「自分も投稿してみようかな」と参加意欲が高まりますよね。初めから意見が集まったのですか?
開始当初はやはり少なかったです。増えたのは最近ですね。制作側でこまめにブログを書いた本人にコメントをフィードバックして、返信を書いていただけるように促しています。そうやって信頼関係を構築することで、徐々にコメントが増えていきました。

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偏:それ以外に、従業員イントラネットに参加してもらえるよう制作側で意識されていることはありますか?
広報の役員は「情報は『来ない、来ない』と言っているのではなくて、こっちから発信する。そうすると情報は自然と集まってくる」と言います。そのため私たちも「記事はすべて載せる」がスタンスになっています。

たとえばニュース&トピックスという社内の情報を載せるコーナーがあるのですが、社内の一大イベントを載せることもあれば、ある支店のメンバーでミュージカルを観劇してきました、という小ネタを載せることも(笑)。そうすると、「うちにもこんなのもあるよ」「最近食堂で面白い取り組みをしたよ」とか、いろんな情報が集まるようになりましたね。

この「フルグラブログ」は今年に入ってから立ち上げたのですが、フルグラ事業部の方から「情報発信できるところを作ってほしい」と依頼されて「じゃあやりましょう!」ということになりました。

それ以外にも、こんなとても嬉しい出来事もありました。

ある時、特別支援学校の先生から「子どもたちが『かっぱえびせん』が大好きで、『かっぱえびせん』で食べる練習をしている」という内容のお手紙をいただきました。それに感動した担当者がその施設に訪問させていただき、その様子をLOOP plus WEBで記事にしたんですね。先生が、本当にかっぱえびせんが好きで、自作でかっぱえびせんトートバックを作って児童に配っている、というエピソードも一緒に紹介させていただいて。

すると記事を見た全く別の部署の従業員から「実はかっぱえびせんではないけど同じようなトートバックを作っていて在庫がある。ぜひ子どもたちに差し上げてください」という連絡が届き、子どもたちにプレゼントすることができました。

あとは、こちらからの情報発信、という点では「ダブルMまとめニュース」というコーナーがあります。広報の私たちから発信するもので、担当している私「幕内」ともう一人「間瀬」のイニシャルをとってダブルMというネーミングで(笑)。

広報では日々新聞などの記事をスクラップしていますので、従業員に知ってほしいニュースを自分たちなりに編集して、まとめ記事のように紹介しています。例えば、他社がこんな施策をやっているよとか。新聞1面に載るような誰でも知っているニュースではなくて、気を付けていないと発見できないけども知ってほしい情報を選んでいます。そうすると社内から反響が集まってきて、その反響によって従業員がいま何に興味があるかを知ることもできますね。

他社さんの社内報を作っている方から「情報が集まらない」という相談をよく受けるのですが、弊社では「こちらから発信する」というスタンスがうまく効いていると感じています。オフィスの変化によって顔が見えやすくなったことも、情報の得やすさに影響しているように思います。

 

編:社内コミュニケーションに対するさまざまな取り組みの相乗効果を感じますね。その他にもイントラネットがあってよかった、と思うことはありますか?
私が今まで2回産休と育休をとっているのですが、1年休んで戻ってくると本当に浦島太郎状態なんですね。そういった休んでいる従業員への支援として、休み中にパソコンを貸してもらえるので、イントラネットをよく見ていました。

そうすると「こんなことあったんだ」「こんな人が入社したんだ」と会社と繋がっていられて、復帰の安心感につながりましたね。

 

編:「情報を知る」だけにとどまらず、自ら情報を発信したり、議論をしたり、つながりを作ったりと、いろんな方向で価値を発揮している場ですね。とても勉強になりました!ありがとうございました。

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