2015/04/28

”ギア”を変えて成長フェーズへ!ユナイテッド株式会社のオフィスで生まれる”思いつき”

スマートフォンメディアとネット広告を手がけるユナイテッド株式会社が、人員増に備えて新しいビルにオフィスを増床したとのこと。新しいオフィスに移動したのは、世界で3,800万ダウンロード(2015年4月現在)を突破したスマホアプリ『CocoPPa』を代表とする、スマートフォンメディア事業を手がける事業部のみなさん。

“思いつきの量を最大化するオフィス”というテーマに込められた想いを、担当取締役の手嶋浩己さんと、移転プロジェクトメンバーの新嘉喜りんさん、竹俣菜緒さんに伺いました。

今回のオフィスで実現したかった空間は以下の2つ。
1.そこら中でミーティングができる空間
2.既成概念に囚われない空間

どのように実現したのか、まずはオフィスをまわってみましょう!新嘉喜さんと竹俣さんに案内していただきました。

オフィスツアー

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エレベーターを降りて目に入るのは、暖かい電球に照らされた、落ち着いたエントランス。アロマのいい匂いが漂っています。

 

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エントランスの左右に、会議室が1つずつあります。会議室の名前は「NILE(ナイル)」と「INDUS(インダス)」。ともに文明発祥の地に流れる川の名前です。この会議室からも新しいアイデアが生まれるのでしょうか。

 

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次に見えてくるのが、このリラックススペース。執務エリアから少し距離があるので、気兼ねなく休憩することができます。ここでお弁当を食べる人も多いとか。

 

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リラックススペースからこの通路を奥に進むと、執務エリアです。

 

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廊下のマガジンラックには、今後書籍が続々追加される予定だそう。

 

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こちらが執務エリア。なんと天高が4.9mもあり、想像以上に開放感があります。今後の増員を見越して、余裕をもった座席配置です。

 

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フロアを見渡して目に付くのが、ホワイトボードの多さ。打ち合わせ可能なスペースが数多く設けられています。

 

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そして4.9mの天高を活かした、天井に届きそうな階段状のフリースペース。

 

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ハシゴがあると登りたくなるのは何故でしょうね。

 

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ハシゴを登ると人工芝の敷き詰められた空間になっています。

 

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上から見るとこんな感じです。やはり想像以上に高いです。

 

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ハシゴを降りるときは、恐る恐る。「飲んだら登るな」との厳命が出ているそうですが、納得です。

 

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こちらは通称ファミレススペース。もちろんこの壁もホワイトボード。気軽に打ち合わせできるので、とても重宝されているようです。

 

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そして天まで届くシンボルツリーです。観葉植物のあるオフィスは多いですが、天井まで届きそうな木のインパクトは相当なものです。今も成長中だとか。

 

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フロアの天井にはプロジェクターが設置されています。

 

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毎月の全体会や交流イベント時は、プロジェクターでこちらの壁に投影します。各自の座席や階段から見ることができます。「社内イベントで映画を流したい」なんて声も聞きました。

 

インタビュー

編集部(以下、編):天井が高く、とても居心地の良いオフィスですね。 “思いつきの量を最大化するオフィス”とのことですが、このテーマに至る背景を教えてください。
このオフィスに移転してきたのは、アプリの企画開発を行うスマートフォンメディア事業のメンバーです。私がスマートフォンメディア事業を展開してきて感じたことは、アプリは凄い深く考えて始めることもありますが、“ふと思いついて”始めることで成功することも多いということ。当然、市場や景況感も大事ですが、現場レベル、個人レベルで見たときには“いかに日常的に思いつくか”が最も重要です。

そのために、思いつきそうな人を採用する。思いつきそうな仕事の仕方をする。思いつきそうな環境をつくる。その中でオフィス環境から誘発できることも多いと思い、このテーマを設定しました。

17teshimasan取締役 兼 執行役員 メディアコンテンツカンパニー長

あとは全社的な背景もお話すると、実はこれまでのオフィスはスマートフォンメディア事業に向いている環境でないなとは以前から思っていまして。というのも、ユナイテッドはかつてはフィーチャーフォン向けの広告営業に強みを持っていた2社が合併してできた会社で、オフィスも営業的発想のもとに作られていた部分がありました。打ち合わせスペースも多くなく、メディア事業のような企画・開発には適していない。

実際、スマートフォンメディア事業部のメンバーからも「このオフィス、どうにかならないですか?」という要望が数多く来ていました。とはいえ、合併してまずは業績を集中して出すべき時期は「うるせぇ、稼いでから言え」とつき返して(笑)。それでもこの2年間、みんながある種ストイックに頑張ってくれたおかげで事業として形になってきました。そこで、ここがギアを変えるタイミングだなと。

 

編:“ギアを変える”とはどういうことでしょうか?
“そこそこ稼げているけど、大きくスケールはしていない”状態を変えることです。今までは「みんなで頑張って、メディア事業を黒字にしよう!」というフェーズでした。そのメッセージの元で一定の利益は出せるようになるかもしれませんが、成長はそこで止まってしまう可能性がある。

メディア事業において、将来的には数十億規模の利益を創出できるようにしたいと考えています。そのためには、仕事の仕方や時間の使い方を、ギアを変えるように意図して変えていかなくてはいけない。その手法の1つとして、オフィス移転が構想に入っていました。

ここの賃料、実は想定より少し高かったのですが、今後数十億の利益を出す前提であればたいしたコストではないですよね。つまるところ、先行投資です。逆に言うと、ここから新しく生み出していかないといけない。そこはみんなに期待しています(笑)。

 

編:移転はどのようなスケジュールで実現されたのですか?
移転を決めたのは昨年12月末の役員合宿でした。4月には移転したかったので、逆算してみると全然時間がない。そこで、年末年始でオフィスを探して、1月中旬から設計、2月中旬にFIX、3月から施工でした。

私は前職でブランドコンサルタントをやっていたこともあり、インナーブランディングやコミュニケーションの活性化、それを意識したオフィス設計などはもともと興味領域でした。加えて、いろいろな企業のオフィスを見学させてもらっていたので、コアな部分を決めるのにそれほど時間はかかりませんでした。

 

編:プロジェクトメンバーはどのように集められたのですか?
完全、立候補です。年末年始で場所を決めた後、社員総会で「移転します。プロジェクトメンバー公募します。」と発表しました。最終的に5人が集まってくれましたが、オフィスへの不満が高い順に集まった印象でしょうか(笑)。一緒に良いオフィスつくろうよ、の声に応えてくれたメンバーですね。

 

編:メンバーのおふたりは、今回移転に関わってみていかがでしたか?
意外と大変なことはありませんでした。プロジェクトメンバーの役割は、移転実務ではなく言いたいことを言う役割で。アイデアを10出したら8か9は採用される感じでした。好き勝手言っていたので、設計士の方は大変だったと思います(笑)。

18arakakisanメディアコンテンツカンパニー 新嘉喜りんさん

 

編:新しいオフィスでの“思いつき”は生まれ始めていますか?
仕事のできるスペースが増えたので、様々な目線でアイデアが浮かぶようになりました。以前のオフィスでは、頭が煮詰まってきても自分の机でやり続けるしかありませんでしたが、今はリラックススペースやファミレススペース、階段のスペースがあります。いつもの席とは違う場所に座って、違う景色で仕事をすると、その瞬間にふと思いつく。こんな簡単なことで止まっていたのか、という気づきを得ることがあります。

みんながそこら中で打ち合わせをしている、活気がある感じも良いですよね。何か生まれるんじゃないか、思いつくんじゃないか、という雰囲気が可視化されていると思います。

19takematasanスマートフォンメディアカンパニー 竹俣菜緒さん

 

編:これからのオフィスの活用構想を教えてください。
オフィスのテーマが“ユナイテッドフェスティバル”ですので、毎月フェスに関連する社内イベントを開催したいですね。ユナイテッド自身が世界を目指している会社でもあるので、世界の主要なフェスを調べている最中です。

例えばスペインのトマトを投げあうトマティーナ(通称トマト祭り)とか。トマトはさすがに投げられないので、変換してどう実現できるか思案中です。他にも春のパン祭りと称してみんなでパンを食べる会を実施するとか。パン祭りはボツになりましたけど(笑)。

そういったイベントは、5つある事業部に持ち回りで企画してもらおうなんて話も出ています。きっかけを作るために、オフィシャルなイベントを沢山やっていきたいですね!

 

 編:本日はありがとうございました!

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ユナイテッドさんでは「思っていることは言いなよ、言うならやりなよ」というメッセージが発信されているそうです。手嶋さんと新嘉喜さん、竹俣さんのコミュニケーションを見ていても、役職関係なく、気兼ねせず言い合う文化を感じることができました。現場のメンバーが主体となって、言いたいことを言って完成したこのオフィス。今後このオフィスからどのような新サービスが”生まれる”のか、とても楽しみですね!

筆者

中島浩太

株式会社ゼロイン CAPPY編集部
2008年、ゼロインに新卒入社。総務アウトソーシングや社内イベントの企画・設計を担当。新卒採用担当を経験したのち、社内広報とマーケティング組織の立ち上げに携わる。CAPPYでは編集、インタビュー、ライティング、撮影まで担当しながら、各社の魅力的な取り組みを発信中。
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