2015/05/29
リクルートグループ各社のIT・ネットマーケティングテクノロジーの開発を行っている株式会社リクルートテクノロジーズでは、総務やオフィス施工会社に頼ることなく、働く環境をDIY(Do It Yourself)しているそうです。かつて白い机が並ぶだけだったオフィスに、どのような変化を生み出したのか。ちょっと覗きがてら、今回のDIYを主導した執行役員の岩佐浩徳さんにお話をお聞きしました。
編集部(以下、編):どのような背景でオフィスに手を加えようと思われたのですか。
私の担当するサイトプランニング部は、リクルートグループ各社のUXデザインやマーケティングリサーチなどをミッションとしているチームです。同様の仕事をされている多くの企業様では、オフィスをとてもオシャレで快適そうな空間にされているのをよく目にしますよね。
しかしリクルートテクノロジーズでは、白い机が並ぶ中で淡々と業務を行うスタイルでした。私は果たしてそれが効率的なのか、違和感を抱いていました。そこで、より良い仕事を生み出す社内環境について上長と話し合った結果、少しでもリフレッシュできる環境やクリエイティブな発想が生まれる空間創出に挑戦してみようということになり、様々な施策を始めることになりました。
編:どのような施策に取り組まれたのでしょうか。
まずは手軽なところで、ライティングから変えました。
オフィスのライティングは機能重視で、色温度が高いものが多いですよね。光は色によって与える印象が大きく違いますが、これまでは白い光が強く、どこか硬質な感じでした。そこでいくつかの蛍光灯を差し替えることで、柔らかく暖かい印象を持てるようにしました。
また、置いてある植物やカフェスペースの足元にもライトを設置して、空間を演出しています。ライティングを変えるだけでわかりやすく雰囲気が変わるので、ライティングには今後もこだわりたいと考えています。
あとはミーティングスペース(カフェスペース)です。
床に人工芝を敷いて柔らかい空間にしているので、ギスギスしそうな会議でも効果を発揮しているのではないかと(笑)。あとはカフェスペースも併設していて、設置されているコーヒーは誰でも自由に飲むことができます。
多くの人が利用してくれていて、偶然のコミュニケーションを生み出す場になっています。仕事に行き詰ったときや、一息つきたいときに利用してもらって、リフレッシュしてもらえたらいいですね。
また、各所に木目のものや植物を取り入れています。白壁で囲われているオフィスは堅い印象になりがちですので、少しでも暖かく感じられるようにと、壁自体も緑色や茶色にアレンジしています。
編:DIYでオフィスを変える、というのは珍しいですよね。
自分たちで創ることって凄く大事なことだと思います。マスプロダクツの物でも、ほんの少し自分で手を加えるだけで、それはオリジナルになって愛着が湧いてきます。私も子供のボタンにひと手間加えたものをスーツにつけて、ワンポイントにしてみたりするんですよ。オフィスも同様に、自分たちで手を加えるからこそ、愛着のある、居心地の良い場所になるんじゃないですかね。
あとは、単純に私自身がインテリアや内装を考えて環境創りをすることが好きなんですよね。自宅もこだわっていて、雑誌に掲載されたこともあります(笑)。趣味が高じて、こうした形でみんなの仕事に繋げることができているので、楽しみながら実施できています。
編:どのようなオフィスを今後目指していきますか。
現在では私たちの創ったミーティングスペースを他グループが使用することも多いです。ポジティブな社内環境構築に貢献できているんだと思います。今はまだオフィスの一角にあるオアシスのような状況ですが、少しずつ範囲を拡大していきたいですね。窓際にカウンターを作りたいなと、既に構想を練っています。
ただリフレッシュするだけでなく、オンとオフを上手く切り替えられて、より良い仕事が数多く生まれる職場にしていきたいですよね。
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CAPPY'S EYE
緑と光が入るだけで部屋の雰囲気って大きく変わりますよね。オフィス砂漠に生まれた従業員のオアシス。緑化事業のように少しずつ緑が増えて、ますます素敵な空間になっていくのがとても楽しみです!
筆者
中島浩太