2014/11/28

管理職の健康意識に喝!大京が始めた健康増進プラグラムとは

不動産販売・開発の大京グループがBMI値※が30以上の管理職を対象に、ユニークな研修をスタートしたとのこと!CAPPYでは、研修の一環である、ノルディックウォーク七福神めぐりプログラムを取材してきました!!

※BMI:体重と身長の関係から算出される、ヒトの肥満度を表す体格指数のこと。日本肥満学会の肥満基準によると、普通体重はBMI18.5以上、25未満

ノルディックウォークとは?

さてさて、ノルディックウォークってなんぞや?という方もいるでしょうが、スキーのストックのようなものを持って歩くウォーキングです。
ストックを持って歩くことで、腕を動かすので、運動効果が1.4~5倍になるかつ、二の腕シェイプアップにも効果的です!(ちゃっかり体験しました)

準備体操
ノルディックウォーク歩き方レクチャー

しっかりストレッチと、歩き方レクチャーをしてから、いよいよスタート!
ノルディックウォーク
七福神

参加者全員、ノルディックウォークをしながら、七福神をめぐります。

お弁当

じゃじゃーん!お昼は高タンパク低カロリーのヘルシー弁当!塩分も控えめだとか。

食事の後は、食事と運動に関するワークにて、本日のお弁当のカロリーをクイズ形式で出題。痩せるための原則「食事摂取カロリー < 運動消費カロリー」から、お弁当は約750kcalのものをチョイスされたようです。

午後は室内に移動し、裸足でのスラックライン
※スラックライン:ベルト状のラインを利用した綱渡りのようなもの
スラックライン

スラックラインは、普段意識しない体幹の筋肉を鍛えることができるトレーニングとしても注目されはじめているのだとか。体幹が弱いと姿勢が悪くなるだけではなく、ぽっこりお腹の原因にもなるんですって!!(ひーん、私も鍛えます・・・)
ロープの上を歩くだけなものの、みなさん、大量の汗が出てました~

 

今回のプログラムは、大京グループさんの健康増進プログラム「DHP(Daikyo Health Program)研修」の一環で、「強化プログラム」というもの。研修参加者の中でも、特に意識の強化を必要とする方を対象としているようです。

研修参加者の皆さんに、DHP研修の取り組みについて聞いてみました。
お昼休憩
―DHP研修が始まってから、何か意識の違いはありますか?
・すごい変わったってわけではないけど、多めに歩くようになったかな。
・お酒が減ったかなー。研修前は、毎日飲んでたんだけど、最近は休肝日を作ったりしてますよ。
・僕はお酒はあまり飲まないんですけど、よく飲んでいた炭酸飲料をやめましたね。

ー皆さん、ちょっとずつ意識されているんですね。何か周りからの反響などありますか?
・顔が小さくなったねって言われたよ!これまでで10キロ減ってるからね。
・反響というわけではないですけど、役員から健康増進を優先して取り組むようにといわれているので、結構意識してますね~。

 

皆さん、ちょっとずつ意識に変化がでてきているみたいですね。
そんなDHP研修は、どのように生まれたのでしょうか?
DHP研修をつくりあげた人事部健康管理担当の並木さんに、話をうかがってみました。

お寺で修行も!? 全社で健康への意識を高めるための様々な施策

並木さん
グループ総務人事部人事労務課係長の並木さん。ご自身もノルディックウォークに同行されておりました!

-DHP研修はどのようにスタートしたんですか?
最近よく耳にする「健康経営」という言葉ですが、その言葉が注目を浴びた背景の一つが、少子高齢化や定年延長に伴い、従業員の平均年齢が上昇する構造であると言われております。
最近では経済産業省が「健康経営銘柄」を制定する動きがあったり、国会でメンタルチェックの義務化が審議されるなど、企業の従業員への健康配慮の必要性は高まっていますよね。大京グループでも社員は会社や社会にとっても財産であるという考えから、DHP研修がスタートしました。
また、かねてより保健師による特定保健指導も実施していたのですが、対象者の参加率がどうも低い状態だったんです。従業員の平均年齢も40歳とあがっている状態でして、生活習慣病などのリスクもありますので、健康への意識を従業員の皆さんに持ってもらおうと、まずは管理職の中からBMI値が30以上の15名を対象にDHP研修をスタートすることになりました。

-DHP研修とは、保健指導と併せたプログラムなんですね。実際どのようなプログラムを行ったのですか?
まず、参加者の意識を変えるために、お寺での修行を入れ込みました。ここで精神的に鍛えられることで、その後の保健師面談の参加率がほぼ100%となりましたね。
また、日常生活に戻った後も意識を継続する為、人事側で3人1組のチームを編成し、チーム対抗の施策をとっています。チーム対抗にすることで、自分もやらなければ、といった意識をつくりだしています
DHP研修対象者は、SNSでグループを作成し、そこで日々の取り組みをあげて、お互いのことを称賛したり、情報交換することで、お互いのモチベーションアップにも繋がっているようです。10月には、チーム対抗の歩数競争を実施したのですが、営業経験のある方は特に、数字には燃えるようで、1日4万歩なんていう強者もいらっしゃいましたね。

-1日4万歩とはすごい!チーム対抗ということは、チームの成果に応じて、表彰などもあるんですか?
はい、個人での表彰と、チームでの表彰があります。
DHP研修は、BMI25をきることを目標としているのですが、先日個人表彰された方は、目標のBMI25をきって、現在は20をきると燃えております。SNSにも、日々の頑張ったことなど公開しているので、他の皆さんの刺激にもなっているみたいですね。他の方へのアドバイスもしてくれたり、DHP研修の鑑です。

-開始から4カ月で既にそんな結果が!?そんなに減ったら、周りの人たちの反響もすごそうですね。DHP研修対象者以外には、この取り組みをどう伝えているんですか?
はい、表彰された方については、イントラネットに掲載された社員紹介の写真と比べると、誰だかわからないくらいですよ。
研修について、一見楽しそうな取り組みではあるんですが、”実際やってみると凄く辛い”というコンセプトで実施しており、自分が来年度の対象にならないようにと意識を持ってもらいたいという狙いから、参加者の名前は伏せながら、研修内容を社内報で内容を公表しています。
最初のお寺の修行については、実体験した人はもうやりたくないと言いますし、今日の参加者もしぶしぶの参加ではないかと・・・

-確かに、本日ほんのり体験させて頂きましたが、なかなか大変なプログラムですよね。研修対象者の方の名前は伏せられているとのことですが、同じ部所内で分かったりしないんですか?
一応、体重のこともあるので、名前は伏せてはいますが、自ら公表している方もいらっしゃるみたいです。
また、個人のBMI値の他に、部所毎の健康数値を出して、その結果を管理職に情報開示して、自分の部所の健康状態はどのようになっているのか分かるようにもしています。健康状態と、長時間労働が関係している可能性もあるかもしれないので・・
今回の参加者は、管理職ですので、自分の健康値と共に、メンバーの健康状態についても意識してもらっています

-DHP研修を始めることで、会社の健康への意識は変わってきていますか?
そうですね。社内の衛生委員会でも、DHP研修の進捗など報告しているのですが、皆さん興味津々で、対象者以外にも何かしてほしいと声があがっています。
今回のDHP研修の対象には女性がいなかったので、女性向けの施策として、1日ヨガ教室を実施する予定なのですが、通知を見た男性からも男性版ヨガ教室を開いてほしい!といった声もあがっていたり、さらに当初、東京タワーの階段登りの企画(最終的には没ネタに・・・)がされていたのですが、あれはどうなったの?という質問を受けるなど、DHP研修への関心の高さと共に、DHP研修を通して全社的に健康に関する意識が高まってきているのではないかと感じています。今後は、全社員が参加できるプログラムもつくり、健康促進を進めていきたいと考えています。

-DHP研修対象者には、研修を通して、常に自身の健康状態について意識させると共に、自メンバーの健康状態も意識づけをし、非対象者には社内報を通じてDHP研修を発信していくことで、自身の健康状態についても考えてもらえるようになってきているんですね。
 今後、DHP研修をどのように展開していく予定ですか?
来年度以降も続けていき、プログラム卒業生には、自分たちが鑑となって、周りに意識づけをしてもらえる風土を作ってゆきたいですね。今回の対象者は、DHP研修の1期生となるんですが、管理職でもありますので、来年度の2期生のDHP研修の際に、DHP研修の講師として自身の取り組みや成功・失敗談など講義してもらおうと考えております。今回の研修で、チーム制をとることでのグループ会社間のヨコの繋がりや、部所毎の健康数値を管理職に開示することでの、タテの繋がりが生まれてきているので、こうして、会社全体で健康についての意識をどんどんと高めていってもらいたいですね。

 

ぜひぜひ、これからもさまざまな健康施策を進めていってください!
本日はお忙しい中ありがとうございました。

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本来の目的である、健康指導必要者への意識改革だけでなく、 全社的にも健康への意識を高め、社内コミュニケーションにも良い影響がでているDHP研修。 来月以降の皆さんの結果にも注目ですね!

筆者

CAPPY編集部

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