『Speee Lounge』社内外の”知”が集まるコミュニケーションスペース

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『Speee Lounge』社内外の”知”が集まるコミュニケーションスペース


『Speee Lounge』社内外の”知”が集まるコミュニケーションスペース

ウェブマーケティング事業とインターネットメディア事業を中心に、BtoB・BtoCの両軸でサービス提供を続ける株式会社Speee。2007年の創業からわずか9年で従業員数が450名を超える大きな成長を遂げる一方、創業間もなく定めた15個のカルチャーが、今も組織の軸として根付いています。

今回、さらなる組織成長の起爆剤とするべく、社内外の多様な”知”が集まるコミュニケーションスペース『Speee Lounge(スピー・ラウンジ)』を新設されたとのこと。

この場所、”快適なワークスペースづくり”ではなく、”これからの働き方を見越した、オープンなコミュニケーションスペース”を意識したそう。

オフィスへの投資は費用対効果の測定がし難いと言われていますが、『Speee Lounge』はどのような効果を期待しているのでしょうか。人事の渡邊優太さんにご案内いただきながら、その狙いを伺いました。

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 オフィスツアー

entrance

 

こちらが『Speee Lounge』の全景。ダウンライトと木目で統一され、流れるBGMがカフェを思わせます。

 

pepper

 

Speee広報担当のPepper君がお出迎え。会社紹介が彼の仕事らしいのですが、最近サボりがちなんだとか。今回も途中でそっぽを向かれてしまいました。残念。

 

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壁の両サイドには会社からのメッセージが大きく掲げられています。こちらは15個の『Speee Culture』。創業以来受け継がれてきた、Speeeの土台ともなる重要な価値観です。

 

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反対側には世界地図が描かれています。”Speee is a Product”とは「様々な領域の課題解決を図る発射台として、Speeeという組織そのものが最高のプロダクトでありたい」という思想なんだそう。

 

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窓側にはカウンタースペース。座って勉強ができます。奥にはリクライニングチェアが設置された集中スペースもあり、作業や仮眠に利用されています。

 

sitdown

 

月に一度開催される全社会議『Speee Share MTG』では、このスペースに全員が集合します。どの場所からもモニターが2つ以上見える設計になっており、ソファーや段差に座りながら、経営陣からのメッセージを受け取ることができます。

 

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こちらが『Speee Library』。社員は月に1万円まで書籍が購入できるそうで、購入された本はこのLibraryに”Speeeの知”として集積されていきます。エンジニア向けの参考書も充実。

 

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これだけ膨大な本があると管理が大変そうですが、自社開発したシステムで管理しているそう。貸し出し数のランキングや読後レビューも蓄積されているため、「あの人のオススメの本が読みたい」という調べ方もできるんだとか。

 

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『Speee Lounge』には専任のスタッフがおり、Lounge内にある『Speee Cafe』では、いつでも淹れたての美味しいコーヒーをいただくことができます。

 

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豆にも相当なこだわりがあるようです。10種類の豆を常備していて、日替わりで、豆の解説付きで提供しています。「もともとそんなに詳しくなかったけど、すっかりコーヒーにハマった」と語る社員も。

 

tea

 

コーヒーが飲めない方にも、ハーブティーやカフェインレスの飲み物が準備されています。

 

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こうして美味しい飲み物があると、ついつい飲みに来てしまいますよね。そうしてふらりと始まる偶発的なコミュニケーションもひとつの狙いです。

 

インタビュー

 編集部(以下、編):『Speee Lounge』に込められた想いを教えてください。
”Transactive memory”をコンセプトと置いていて、「Speee全体で同じ知識を記憶する」のではなく「組織内で、誰が何を知っているのかを把握する」ことができる組織体を目指しています。

現在、オフィスは事業形態ごとにフロアが分かれています。これまでも各事業内においては、フロアごとに設置されたCafeスペースを活用したコミュニケーションが積極的に行われていました。

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各フロアごとに設置されているCafeスペース

 

一方で、全社視点で見たときには、人が増え、事業・職種が多様化する中、日常的にコミュニケーションを取れる場所が満足にあったかというと、そうではなかったというのが正直なところです。

そこで半年以上の構想を経て実現したのが、この『Speee Lounge』です。社内外問わず多様な人が集まり、多様な使い方が可能な空間です。「最近どう?」という偶発的なコミュニケーションから日々、さまざまな”知の共有”が生まれています。

壁の材質から家具選び、それらの配置に至るまで徹底的にこだわり抜いたこともあり、多くの人でいつも賑わっています。役員や代表がフラッと訪れては多くの従業員と話をしている姿も目にしますし、経営陣とのコミュニケーションは以前と比較して格段に増えました。

Loungeという空間を通じて普段業務をともにしないメンバーがコミュニケーションを取ることになり、急成長するSpeeeをLoungeが小さくしてくれた印象があります。

 

 編:この場所を通じてどのようなものを生み出したいのでしょうか。
ひとつは”偶発的な出会い”を通じて、自然発生するコミュニケーションの総量を増やしていきたいと思っています。仕事をしたり、社内mtgをしたり、コーヒーを飲んだり、読書をしたり。

さまざまな用途で集まったメンバーが、他の事業部の人と顔を合わせる機会が増えることで、新しいコミュニケーションが生まれればいいなと。

また、社内イベントにも積極的に活用しています。毎月開催する全社mtgでは、これまで全従業員が集まれるスペースがなく執務エリアで分かれて開催していたものを、今ではこの場所で全員の顔を見ながら開催できるようになりました。

『Speee BAL(スピー・バル)』と呼ばれる立食式の社内交流会も毎月実施しています。

allmtg

 

 

面白いものでは先日、健康に過ごすために必要な知識を得る”マインドフルネスセミナー”を人事主導で開催しました。当日は医学博士の方をお招きして、「集中とリラックスの関係」というテーマで、姿勢や呼吸にまつわる講義をしていただきました。

社内で希望者を募ったところ100名以上の参加希望があり非常に好評でしたので、次回は”ゾーンの入り方”や”ヨガ体験”など、生産性や健康を意識したセミナーを実施予定です。それ以外にも、従業員のご家族を招待して社内の雰囲気を理解していただくファミリーデーのようなものも開催予定です。

 

編:こうした場所が社内に生まれると、いろいろなアイデアが出てきそうですね。
今挙げたものは社内に限定したお話でしたが、『Speee Lounge』は”知の共有場所”を目指しており、社外の方とも交わることが可能な”オープンなコミュニケーション”を目指しています。

既に社内外のエンジニアを招いた勉強会は積極的に実施していますし、真面目な会だけでなく”スプラトゥーン”を黙々とやる『Splathon』という会も開催しました。

ちなみに『Splathon』にはIT界隈でも有数の企業のエンジニアが大勢集結しまして、ゲームをやらずにハッカソンを開催すれば、日本に貢献できる何かが創れた気もしています(笑)。

Splathon

 

 

ほかにも、採用シーンでも有効活用できているなと感じます。”お客様向け”のかしこまったスペースではなく、”Speeeらしさ“が詰まった空間ですので、社内の日常風景をありのまま見せられ、会社や社員の雰囲気、カルチャーを正確に伝えられている実感があります。

 

編:壁にも大きく掲げられていますが、Speeeではどのような企業文化があり、どのように伝達を行っているのですか。
Speeeが大事にしているのが、『Speee Culture』というSpeeeで働く上で重要だと考えている15個の価値観です。”私たち自身は何を大切にどう進むべきか”という行動指標とも言えます。

SpeeeCulture

 

 

代表の大塚はビジョンを多く語るタイプではありませんが、カルチャーを通じた有機的な組織づくりができていると感じています。その背景として、採用時において『Speee Culture』という根幹の価値観に対して、”共感できるか”、”フィットするか”どうかを徹底的に見ています。

採用時だけではなく、入社後も『Speee Culture』を意識する機会は多いです。毎朝行われる朝会では、カルチャーについて自分の解釈を伝える機会がありますし、評価についてもカルチャーを根幹においた評価指標となっていて、”自分たちがどうあるべきか”は極めてシンプルな組織です。

そうしたカルチャーの浸透があるからこそ、経営陣からは必要最低限のビジョンとマイルストーンの伝達のみで、自発的に動く組織が形成できているのだと思います。

また、『Speee History』という、Speeeの歴史が蓄積された社内報のようなものを介した組織理解もあります。大塚が創業時からの軌跡を定期的に記録しているのですが、時間軸で整理されており、これまでに取り組んだ事業や過去の意思決定プロセスはもちろん、創業期からの反省と改善、『Speee Culture』選定の背景など、Speeeが現在に至るまでの考え方を線で理解することができます。

入社した社員は『Speee History』を読み、これまでのSpeeeを追体験することが最初のミッションです。コンテンツ量が多く数日かかるのでそれなりに大変なのですが、こうした会社の歴史や文化、考え方を知っているのといないのとでは、その後のコミュニケーションや成長スピードに大きく影響するんですよね。

 

 編:渡邊さんは会社の変化について、どのように感じ、期待していますか。
私が入社したのは2013年ですが、当時は全従業員で100名程度でした。わずか3年ほどで人数は大きく増え、フロアも広がり、大きくなったなというのが正直なところです。

会社も10期を前に、組織・事業ともに次のステージを目指す段階に入ってきました。今後は「世界中にインパクトを与えるサービスの創造を通じて、世界の進化に貢献する」という理念を果たすべく、医療領域や海外事業など、これまで以上に社会に与えるインパクトを意識した事業展開をしていきたいと思っています。

そうした10期目以降のSpeeeの成長を加速する機会を増やしたい。そのために”社内外の交流”から生まれる価値、”知の共有場所”としてのLoungeを追究していきたいですね。

これからのオフィスは、”ワークスペース”ではなくて”コミュニケーションスペース”としての価値が問われると思っています。決められた座席で仕事をすることそのものに大きな意味はなく、有意義なコミュニケーションが生まれたり、良質なインプットができる空間がオフィスには必要だと考えています。

実際、この『Speee Lounge』も業務においては必ずしも利用する必要がない場所なんですよね。だって、人に見られますし、話しかけられますし(笑)。それでも来てくれる人がいるというのは、この空間にそれぞれの価値を感じてくれているからだと思うんです。

求められるオフィスの形は日々変わってくると思います。”Speee is a Product”に象徴されるように、組織自体がプロダクトだと考えている我々だからこそ、その組織を形成する人、空間を大事にしています。そうした”人と人が交わる空間”は、これからも追究し続けていきたいと思います。

筆者:中島浩太

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