2017/12/01

働きがいのある会社ランキング3位!アトラエのフラットな組織とは

Great Place to Workが発表する『働きがいのある会社』ランキング2017で、3位に入賞した株式会社アトラエ

求人メディア『Green』や組織改善プラットフォーム『wevox』、ビジネスパーソン向けマッチングアプリ『yenta』といったIT・インターネットに軸足を置いたサービスを提供する会社です。

組織の特徴は“上司”という概念がないフラットな組織体系。上下関係がない中で40名弱のメンバーは、どのような形でコミュニケーションをとり、仕事を進めているのでしょうか。広報の南香菜絵さんと人事担当の林亜衣子さんにお話を聞きました。

『働きがいのある会社』ランキング3位入賞!しかし社内の反応は…?

今回、初めて『働きがいのある会社ランキング』にエントリーしました。3位という結果を社内に発表したときは、みんな「1位じゃないのか」とがっかりしていましたね(笑)。どのメンバーも自社の組織が大好きで誇りと自信を持っているので、悔しがる雰囲気の方が大きかったです。

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私たちの会社は特別な制度やルールがあるわけではなく、みんなの裁量で問題なく働けるようにサポートを行っているだけ。その姿勢が受け入れられたことで、入賞できたのだと思います。

ちなみに、自分たちより上位の組織がどのような取り組みをしているのか気になったようで、ランキング1位と2位の会社に問い合わせた社員もいたんですよ。

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広報の南香菜絵さん

 

肩書や出世のために働かない。チームや目標のために働く組織へ

創業者である新居が新卒で入社した会社は、多くの会社同様、上下関係や肩書のある組織でした。その中で、しがらみや動きにくさに違和感を覚え、理想の組織を作ろうと取り組んだ結果が現在のアトラエです。

創業当初はマネジャー職があったのですが、「役職が上だから偉いというわけではない」「働く人、全員が重要なプレイヤーだ」という考えから、現在のフラットな体制ができあがっていきました。

役職や上下関係があることで、肩書や出世に気持ちが向いてしまいがちです。しかし、本来働くみんなが気持ちを向けるべきは、会社のミッションである“世の中に価値あるものを提供する”こと。組織をフラットにすることで、みんながビジョンの実現に向かって働くことができています。

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人事担当の林亜衣子さん

 

プロジェクトごとにリーダーを設置。役割を持たせながらもフラットに

フラットな組織体制のため社内に上司部下はなく、会社を運営するうえで必要な“取締役”と、あとは“社員”だけです。サービスごとにプロジェクトリーダーを設置していますが、取締役だから、プロジェクトリーダーだからといって、偉いということはありません。単なる“役割”として存在しているだけで、誰もがひとりの“人”として認められているのです。

そのため全員に大きな裁量が与えられており、自分で考えて、判断して行動することができます。自分のプロジェクトに限らず、隣のプロジェクトに関与することも自由です。

 

常に挑戦できる。失敗しても、挑戦したことが評価される

アトラエでは、挑戦も失敗もしないより、挑戦して失敗する方が評価されます。そのため恐れることなく、いろいろなことに挑戦できる組織になっています。そしてどんな取り組みをするときも、まわりのメンバーが全力で乗っかる“全ノリ精神”でついてきてくれるので安心です。

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新しい評価制度『360度評価』への挑戦

前回から新たに導入した制度が『360度評価』です。今までは社長やプロジェクトリーダーなどから個人目標に対するフィードバックがされていました。今回の新しい制度では、自分の評価をするメンバーを自分自身で数名指名できるのが特徴です。

評価基準は「どのような動きが会社に貢献できるか」を定めています。たとえば事業的には「どれだけ事業のことを考えて業務を遂行できているか」、組織的には「まわりをうまく巻き込みながらチームビルディングができているか」など、目標をきちんと設定して相互にチェックしています。

普段から一緒に働いている仲間からの評価だということ、フィードバックがしっかりもらえることもあり、この評価制度について各メンバーは納得感を持っているようです。

 

理念を再確認できる『アトラエ的プレミアムフライデー』

アトラエには『アトラエスタンダード』という、私たちが大切にする6つの言葉があります。しかし、言葉を掲げているだけでは、日々の生活の中でつい忘れてしまうことや、人によって理解が異なってしまうことがあります。

メンバーが増えつつある中、あらためて全員で理解を深めていこうと、月に1度、全社員でアトラエの理想の組織について話し合う場、『アトラエ的プレミアムフライデー』を開催することにしました。

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メンバーをさまざまな視点で組み合わせて普段の業務とは異なるチームにし、「アトラエがどういう組織なのか」「5年後、10年後にどのような姿になっているとワクワクするのか」などを話し合い、インプット・アウトプットを行っています。

 

強い組織づくりの秘訣は、カルチャーに共感できる人の厳選採用

理想の組織体制として、プロのスポーツチームのような組織を目指しています。一人ひとりが担う役割は違うけれど、目指している目標は同じ。

試合の前線でバリバリ活躍する人がいれば、ベンチでみんなの体調を管理するマネジャーがいたり、試合には出場しなくても栄養管理のために毎日食事をつくってサポートする人がいたり。みんなが自分の強みをしっかりと活かして、それぞれが想う形で組織に貢献できるといいですよね。

アトラエの社員は組織に対する意識がみんな高く、なにより「よりよい会社にしよう」と積極的に動いている人ばかりです。こうした組織が維持できているのは、採用にかなりこだわっているからです。

面接で自分たちのカルチャーに共感してくれて、個人の成長よりもチームで成長することに魅力を感じるような人を厳選しています。

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フォローし合いながら、能力ある人が活躍できるように

出産・育児や介護など、ライフステージが変わると、人それぞれの状況が生まれます。アトラエでは、みんながイキイキと働けるようにすることを優先しており、働く状況が変わった人に対しては希望を聞いて、働きやすいようサポートします。

たとえば林は、子供を幼稚園に預けながら働いているのですが、時短でもやりたいことに積極的に取り組めるよう、重要な役割を与えられています。働く気持ちがある人が活躍できるよう、柔軟に対応しているのです。

また、同じプロジェクトのメンバー同士に限らない、チームの垣根を超えた業務のフォローもできています。これができるのは、日々のコミュニケーションの中で、誰が何をしているか共有できているから。業務のブラックボックスを減らして、すぐに対応できるよう、誰もが当事者意識と主体性を持って行動しているからだと思います。

ちなみに、弊社代表・新居のブログ でも言及しているのですが、マトリックスのビジネスリーダーに当たる人たちにとって、単純に労働時間を短くすることが正解とは限らないと考えています。勤務時間の基準は当然ありますが、それ以外のインプットに関しては自由に行えるのも弊社の特徴です。

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まさに、これから。社外+社内に対する今後の活動

今期から新しく広報を作ったのですが、これは社外だけではなく、社内に対してインナーブランディングの必要性を感じたからです。今は行動指針である『アトラエスタンダード』についても、日々口に出す、貼り出すといったことしかできていません。

今後は足元をしっかり固めつつ、より社内にフォーカスした情報共有にも取り組んでいきたいですね。

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筆者

ミノシマタカコ

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