インナーブランディングは社内・従業員に向けたブランディングであり、変化が激しく多様化する現代において、しなやかで強い組織をつくるために重要性が高まっている施策です。ビジョン・ミッションやバリュー、パーパスに対する従業員の共感を生みだすことは、エンゲージメントを高め、自律・自走型の組織へと変革することにつながります。
※インナーブランディングについては、お役立ちブログで詳しく解説しています。
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インナーブランディングの成功は、自社の目指す世界や“らしさ”に従業員が共感し、ビジョン・ミッションの実現に必要なブランド体現行動が生まれることにあります。インナーブランディングの影響範囲は社内に限定されるものではなく、従業員がつくりだすサービスや日々の顧客接点を通じて顧客、市場、社会へと拡散していき、対外的なブランドまで形成していきます。
インナーブランディングに取り組む過程で「会社が何を目指すのか」「どのような価値観で行動していくのか」が明確になることは、雇用の流動性が高まる現代で“従業員から選ばれる会社”になる上でも重要です。会社のビジョンと個人のビジョンに重なりが生まれたとき、共通の目的が生まれ、内発的動機づけを源泉とした強いエンゲージメントにつながります。
ゼロインはビジョン・ミッションなどの理念策定や社内コミュニケーション戦略設計の豊富なプロデュース経験をもとに、ブランドづくりから社内への展開・浸透、推進までワンストップでプロデュースしています。
なぜインナーブランディングの重要性が高まっているのでしょうか。それは社会が大きな変革期にある昨今、企業・事業が持続的に成長し続けるために、企業の成長ステージや事業環境の変化に伴って、これまでの理念体系の見直しや再構築、コーポレートブランドの立て直しに迫られているからです。
働き方改革や価値観の多様化、労働人口の減少など、企業の“はたらく”を取り巻く環境は劇的に変化しています。終身雇用を前提とした企業と従業員の労使の結びつきは限界を迎え、ビジョン・ミッションへの共感や社会的意義の訴求、従業員の成長意欲や誇りを満たすことが、従業員から選ばれ、自律・自走可能な企業の必須条件となっています。
SNSやコミュニティサービスの普及により、従業員の発信・行動は社会へと接続・拡散しやすくなり、企業のブランドに多大に影響を与えるようになりました。企業がブランド認知や信頼の向上を実現するには、これまで主流だったマスプロモーション以上に、顧客や社会と直接的に接点を持つ従業員の果たす役割が大きくなっています。インナーブランディングを通じた従業員へのブランド浸透とブランド体現行動の創出が、社外へのブランディングにつながる時代です。
従業員のブランド体現行動を生むためには、ブランドの策定段階から従業員を積極的に巻き込むことで、一人ひとりが「自分たちで創った」と納得し、「実現したい」と共感する策定プロセスがポイントになります。従業員参加型のワークショップだけでなく、経営陣の想いをシェアする車座などの場づくりや、顧客に参加してもらうことも効果的な手法です。
従業員を巻き込んで策定されたビジョンやバリューは、一人ひとりのWILLと接続されることで、行動につながります。経営陣の想いはもちろん、ワークショップなどで従業員の「やりたい」を引き出しながら、納得感とワクワク感のあるブランドを創りあげます。目的やアウトプット形式、組織のカルチャーやコンディションにあわせて、策定プロジェクトをカスタマイズ設計します。
ブランドの社内浸透では、ゴールやステップを設定し、さまざまな社内コミュニケーション施策を連動させ、年間を通じた浸透ストーリーを描きます。浸透度調査や浸透施策設計、定期的なコンサルティングにより、最適な施策を実施するための企画サポートも行います。必要に応じて新たなコミュニケーション施策を企画・設計し、浸透状況を踏まえて施策のアップデートを繰り返します。
組織の価値観であるコーポレートブランドと、従業員のエンゲージメントを定期的に計測・分析し、重点指標を設定しながら浸透計画に反映します。ブランドに共感し、自分ごととして日々の行動で体現・実践されることで、ブランド体験は周囲のステークホルダーへと広がります。自分たちの価値を体感することで、従業員エンゲージメントは一層高まり、人材のリテンションや組織の文化・風土変革につながります。
✓ 会社(経営)の意向確認
✓ プロジェクトの立ち上げ
✓ 経営インタビュー
✓ 従業員インタビュー
✓ ブランド調査・サーベイ
✓ 策定ワークショップ
✓ 言語化・CI策定
✓ ブランドの世界観づくり
✓ 年間浸透プランの策定
✓ ブランドのビジュアル化
✓ 浸透ツールの作成
✓ 名刺・封筒等への展開
✓ 共有イベントの企画・実行
✓ 浸透ワークショップ
✓ 浸透調査・サーベイ
✓ 定期コンサルティング
✓ 表彰・アワード立ち上げ
✓ 評価制度見直しサポート
✓ 管理職・評価者への研修
✓ ブランド体現行動の表出
✓ 追加施策の企画・実行
インナーブランディングは、理念・ブランドの策定から共有、浸透、表出まで、さまざまなプロセスを経て実現されます。ゼロインは、多様なプロダクションとパートナーシップを組むことで、コンセプトやクリエイティブに統一感をもたせたインナーブランディングをプロデュースしています。
インナーブランディングは、経営から新人、ときには顧客・社会まで巻き込んで実行する一大プロジェクトです。ゼロインは経営・事務局のみなさまに寄り添いながら、プロジェクトメンバーの一員として、策定だけでなく従業員一人ひとりへの浸透まで伴走します。
ある会社様のインナーブランディングプロジェクトでは、最初に実施した経営インタビューをもとに、役員によるパーパス策定ワークショップと、社員公募での選出メンバーによるバリュー策定ワークショップを設計しました。複数回に渡るワークショップでは、グラフィックファシリテーションも活用しながら未来像を可視化し、参加者の納得感を引き出しながら、言葉をつくりあげました。
この言葉をクレドカードやブランドの世界観を表現する映像や冊子にまとめ、2,000人の社員を集めたお披露目イベントを実施しました。アンケートシステムによる双方向の対話や体感的なコンテンツを盛り込むことで、未来へのワクワク感を醸成しています。
その後、マネジャー向けに浸透ツールを準備し、パーパスやバリューを日常の仕事と接続するワークショップを実施しました。そして、ブランドを体現・実行した仕事を表彰・共有するアワードを企画しました。初回から多くの応募があり、アワード受賞者の仕事に向き合うスタンスは冊子にまとめられ、全社に共有されました。
人事部門でも、ブランドと人事施策を接続するために人材マネジメントポリシーを見直し、人事施策と連動させながら、さらなる浸透・実践を進めています。
サポート内容や事例をご案内します。要件が未定でも情報整理からお手伝いします。
実施背景や狙い、スケジュールや予算感など、決まっている事項をお聞かせください。
情報をもとに、ゼロインのメソッドを活用して、お客様に最適なインナーブランディングのプランをご提案します。弊社提案に納得・共感いただけましたらご発注ください。プロジェクトの動き出しです。
ブランド策定やコンセプトづくり、施策への展開に向けたプロジェクトの全体設計を行います。
ブランド調査やサーベイ、経営インタビューや従業員インタビュー、ワークショップを通じて、拡散と収束を繰り返しながら、ブランドを共創します。
ブランドを社内外に展開する際に必要な世界観やストーリーの設計、ブランドにもとづくデザイン化やツール作成を行います。そして、社内外に共有して浸透をはかります。
表彰・アワードや評価制度の見直しによって、従業員のブランド体現行動を加速させます。そして、浸透状況を調査し、状況に応じてブランド浸透計画を立案、追加施策の企画、設計を行います。
株式会社メンバーズ
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