チームビルディング×ありたい姿の浸透ワークショップ!組織統合に伴う新しいチームづくり

事例_チームビルディング×ありたい姿の浸透ワークショップ!組織統合に伴う新しいチームづくり

本プロジェクトでは、お客様が年度末懇親会で実施したワークセッションの企画・設計ならびに運営をゼロインがサポートしました。このワークセッションは、チームビルディングとUnit Aspiration(組織のありたい姿)の浸透を目的として計画されたものです。

実施背景には、お客様組織の大きな変化があります。クライアントに提供する価値の向上を企図した組織統合が行われたことでチームの構成人員が変わり、同時に新しいUnit Aspirationが策定されました。そこで年度末懇親会で、同じ組織で働く仲間を知ることで親睦を深め、組織で目指すUnit Aspirationへの理解や当事者意識を高めることを意図して、チームビルディングのワークセッションが予定されました。

お客様は総合コンサルティング企業であり、ワークセッションの企画・設計に関する知見をお持ちで、企画の骨子や方向性は大まかには決まっていました。しかし、自分たちで考えた企画が本当に効果的なのか、より効果的な企画や手法はないのか。理念浸透やチームビルディングの専門的な知見を求めて、ワークセッションの企画・設計コンサルティングをゼロインに依頼いただきました。

お客様情報

社名
社名非公開
業種
コンサルティング業(総合コンサルティング)
対象
従業員
参加人数
約100人

目的

  • 組織統合に伴い立ち上がった新組織のチームビルディング
  • 新組織で策定したUnit Aspiration(ありたい姿)の浸透

施策内容

  • チームビルディングを目的としたワークセッション
  • 年度末懇親会(お客様にて手配・開催)

ゼロインのサポート内容

  • ワークセッションの企画・設計
  • ワークセッション当日の運営サポート

当初想定されていたワークセッションの方向性

お客様内では当初、ワークセッションを「レクリエーションセッション(1時間)」と「ディスカッションセッション(2時間)」の二部構成で想定されていました。

レクリエーションセッションは、グループ対抗のマシュマロタワーなど、ゲームや遊びの要素を盛りこんだ企画です。グループ分けは、10個あるUnit Aspirationから関心のあるものを3つ選択する事前アンケートを行い、解答結果にもとづいて振り分けられます。このレクリエーションセッションでは、ディスカッションセッションに向けたグループ内の雰囲気づくりを重視されていました。

ディスカッションセッションは、事前アンケートで回答したUnit Aspirationの選択理由をグループ内に共有し、「当該Unit Aspirationのために自分ができること」を個人ワークで考え、グループ内と会場全体に共有します。

2つのセッションを通して、Unit Aspirationへの一人ひとりの当事者意識の醸成や、実現に向けた行動を具体的にイメージできる状態を目指していました。

ゼロインからの提案・協議

この企画骨子の共有を受けて、ゼロインからワークセッションをより効果的な機会にするために、次の提案を行いました。

まずは、「レクリエーションセッション(1時間)」と「ディスカッションセッション(2時間)」の接続です。レクリエーションセッションは、グループ内に盛りあがりを生みだすことはできますが、ディスカッションセッションに持ち越せる情報が限定されていました。そのため、参加者視点では前半と後半が異なるセッションに感じられてしまい、つながりが感じられないことで満足度が下がる懸念がありました。

ゼロインは、合計3時間という限られた時間で参加者の満足度を高めるには、前後を一つのコンセプトとストーリーでつなげる構成が重要であると考えました。

また、今回は一緒に働く仲間を知り、Unit Aspirationへの理解を深めることが目的ですが、仲間を知るには、単に人となりを知るだけではなく、仕事の話を介して仲間を知ることが効果的だと考えました。

そこでレクリエーションセッションの仕立てを大きく変え、他己紹介を行うインタビューセッションを提案しました。インタビューテーマは「仕事における最高の体験」に設定し、仕事に軸足を置いた個人の経験や体験を振り返るエピソードをインタビューし、グループ内に共有することで、個人と会社・組織の接点を発見することを意図しました。

最終的なアウトプットについても、大きなコンセプト変更を提案しています。当初は個人ワークを行い、グループ内への共有、相互にフィードバック、という流れを想定していました。コンサルティングという仕事柄、ロジカルな人が多いので綺麗な議論が生まれることは容易に想定ができます。しかし、せっかくの機会ですので、ロジカルなアウトプットに収めるのではなく、グループの中で対話をしながら一つのマガジンカバー(雑誌の表紙)に落とし込むというクリエイティブ要素を盛りこんだアウトプットゴールを設計しました。

お客様との協議の結果、マガジンカバー制作の際のお題は「イノベーティブな企業を取りあげるビジネス雑誌で自部署が特集されるとき、どのようなカバーや見出しでもって特集されていたいか」となりました。

結果、インタビューセッション(1時間)とマガジンカバー制作セッション(2時間)のプログラムに構成し直し、ワークセッション当日を迎えることになりました。

ワークセッション当日の様子

前半のインタビューセッションを通じてグループ内一人ひとりのらしさや価値観、会社・組織との接点が共有されたことで、後半のディスカッションセッションでは自社のらしさや強み、会社が目指す方向性やUnit Aspirationに目を向けた対話が生まれていました。

マガジンカバー制作セッションでは、事前に素材としてアイコンや写真素材を渡しており、自由に切り張りして、自分たちらしく表現してほしいと要望していました。同じテーマで議論していますが、カバーデザインは個性的なものからクールなもの、想定外のビジュアルに仕上げたチームまで多様なアウトプットに仕上がり、立体を使って表現するチームまで出現しました。

そして最後に、チームごとに1分間ピッチで会場全体にカバーのデザインと込めた想いをシェアし合いました。

組織統合によって、異なる部署で働いていた従業員や新しく入社した従業員が入り混じり、多様な人材が集まった新組織でしたが、他己紹介インタビューやマガジンカバー制作のグループワークでは活発なコミュニケーションが各所で見られ、盛りあがりを見せたワークセッションとなりました。

この記事の著者

中島 浩太

株式会社ゼロイン
2008年、株式会社ゼロインに新卒入社。インナーブランディング・社内コミュニケーション施策をプロデュースするコミュニケーションデザイン事業、ゼロインの管理部門、新卒採用担当、新規事業を経て、現在はコーポレートブランディング室において広報(社内広報・社外広報/PR)とマーケティングを担当。
インターナルブランディングの魅力的な取り組みを紹介するウェブメディアCAPPYの編集長として、さまざまな企業における企業文化づくりや組織活性化の取り組みを取材。

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