2015/07/10

ユナイテッドの声に出して読みたい全社テーマ『マサカッ!』

前回、新しいオフィスをご紹介したスマートフォンアプリとネット広告を手がけるユナイテッド株式会社が、今度は本社のリラクゼーションスペースをリニューアルしたとか。リニューアルの背景には、ユナイテッドが2015年の全社テーマとして掲げている“マサカッ!”を生み出したいという意図があるそう。

“マサカッ!”という驚きの言葉が、果たしてユナイテッドの事業にどのように影響してくるのか?執行役員経営管理本部長の山崎良平さんにインタビューしました。

編集部(以下、編):ユナイテッドさんでは今回のリラクゼーションスペースをはじめ、様々な施策を複合的に展開されているそうですね。それらの施策は、どのような指針に基づいて展開されているのでしょうか。
今回、リラクゼーションスペースのリニューアルを実施しましたが、これは“マサ活”の一環として実施しています。“マサ活”とは “マサカッ!のポジティブサプライズ”を生み出す活動の総称です。また、その”マサ活”を推進するための組織として、“マサ課!”という部署をこの6月に立ち上げました。

 

編:聞きなれない言葉が一気に出てきましたが…。その“マサ課!”とは何ですか。
”マサ課!”というのは弊社代表取締役会長CEOの早川が創設した部署です。名前の由来は2015年のユナイテッド全社テーマ、『マサカッ!』からきています。

 

編:いろいろと気になるワードが止まらないので、順番に確認させてください(笑)。まず、その『マサカッ!』という全社テーマはどのようにして決められたのでしょうか。
全社テーマは、毎年役員全員で議論をして決めています。このテーマに決まった背景を簡単にお伝えしますね。

ユナイテッドは、14年3月期の黒字化(営業利益1.3億円)から、15年3月期は営業利益3.7億円となりました。そして今期、16年3月期は営業利益8〜10億円の業績予想を発表しています。ここまでは良いのですが、さらにその翌期も、勢いのままにホップ・ステップ・ジャンプと大きな成長が実現できるかと言うと、やはりそう単純な話ではなくて。今までの延長線上で到達できる以上の水準にどのように辿り着くのか、という議論が背景としてありました。

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編:その延長線上からの脱却が、“マサカッ!”というテーマにどのようにつながるのでしょうか。
社内を見てみると、自分の仕事に対するコミットメント力が高い真面目な社員が多く、これはこれで大事なことなのですが、中長期的に飛躍的な成長を成し遂げていこうと考えたときには、組織全体で事業の種をどんどん蒔いていき、新しい事業を生み出していく必要があります。そのためには、目の前の仕事だけを考えていては不十分ではないかと思っています。

創造性を養うために、敢えて目の前の仕事から離れて物事を眺める機会を作ることで、そもそも創造性とはどういうものかを気づくキッカケを与えていく。そうした機会を提供することで、発想や目線を変えて新しいものを生み出そうという社員のマインドを醸成していく必要があると考えています。

中長期的に業績を向上させたいと思ったときに、単純に「今までの延長線上にない事業を生み出そう!」、「業績あげよう!」という言葉だけを並べても、「よし、じゃあ頑張っていこう!」とすぐに組織全体が動いてくれるわけではないと思うのです。

そこで、そうした想いを『マサカッ!のポジティブサプライズ』と馴染みやすいキャッチーな言葉にして全社に伝達することがファーストステップで、さらに会社が本気で取り組んでいく意思を示すために、環境や制度まわりを包括的に整えていく(”マサ活”していく)ことがセカンドステップだと考えています。

 

編:なるほど!ちなみに“ポジティブサプライズ”とは、どういう意味でしょうか。
「マサカッ!」と口に出してしまうようなサプライズを生み出していきたいのですが、それは常に「ポジティブな驚き」であることが大事なんです。“マサカッ!”という言葉は非常にキャッチーで使いやすいのですが、ネガティブな使われ方をされてしまう恐れもあって。

ちょっと悪いことがあったときに、「これって“マサカッ!”だよね(笑)」と揶揄されるように使われ始めると、それは意図とは異なるものですので、“マサカッ!”はどんなときでもポジティブなサプライズであって、ネガティブなものではないですよ、というメッセージですね。

 

編:マサ課!に至る背景が理解できました。マサ活を推進しているマサ課!は、どのような体制で活動されているのですか。
課長がCEOの早川、課長代理が私です。特命を持ったメンバーには、係長という役職もあります(笑)。

本来ユナイテッドには課長や係長という役職は存在しないのですが、マサ課!だけ特別にそのような役職名にしています。ガチガチにやるのではなくて、遊び心を持って楽しんでやりましょうと。そういったユーモアのセンスを大事にしようという考えの表れでもあります。

マサ課!メンバーは全社から有志を募って、7人が業務外の活動として兼務してくれています。マサ課!の意図を理解して会社を盛り上げていこうという、頼もしいメンバーです。

 

編:具体的な活動内容を教えてください。
そうですね。具体的な施策として、リラクゼーションスペース“Harbor”の開設、“金曜どうしよう?”、“朝Go!飯”を紹介させてください。

 

Harbor

6月にオープンした新リラクゼーションスペースです。

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以前もリラクゼーションスペースはありましたが、今よりも狭く、主な用途はオープンなミーティングスペース・作業スペースでした。

今回のリニューアルに際しては、オン(執務エリア)とオフ(Harbor)の境界線を明確にしたくて、遮音性の高い扉も設置しています。

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今はあえてガランとした空間にしていて、利用する従業員一人ひとりが「この空間を活用して何かできないか?」と考えたくなる空間を意図しています。“創造的でユニークな事業を生み出す企業文化”の土台になってほしいです。

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朝Go!飯

Harborで毎週月曜日、始業15分前から全社員を対象に朝食を配布しています。社員の健康に配慮した取り組みを検討した結果、「体に良いものを厳選して提供したい」と始まりました。近隣の素材にこだわるパン屋やアサイーボウルなどのお店と交渉して、提供してもらっています。

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月曜日にする理由は、オフからオンへの切り替えを作り出したいからです。月曜日って、どうしてもオフを引きずってボンヤリしがちですよね。朝食を配ることでHarborに人が集まり、その人たちと挨拶を交わすことで頭を起こしてほしいなと。

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こちらも、リラクゼーションスペースが改装で広くなったことで、ある程度の人数が来てもその場で食事出来るようになったことが良かったですね。

 

金曜どうしよう?

全社的に毎月第3金曜日を午後半休にしています。そして仕事を早く切りあげる代わりに、いつもとは違った時間の使い方を推奨しているんです。平日にしかできない新しい時間の使い方を考えて、新しい視点をインプットする機会を作ってほしいという想いです。単純な休みとして捉えるのではなくて、「何に使おう」、「金曜どうしよう?」と考えてもらいたいです。

この半休は全員取得が基本です。5月は外部セミナーや保育園の参観、社員同士でのイベント参加などをしている社員もいたようです。全社共通日に実施されるからこそ、社員同士の交流企画もやりやすいように思います。

今後は会社主催のイベントも実施する予定です。ブックコーディネーターの方を招いての読書会や著者を呼んだトークイベントなどを構想しています。たとえば論評本のように正しい答えのない本を用いて、様々な切り口で事象を読み解いていく、というような。

普段は”正解”に向かって効率的にいち早く辿り着く、というような頭の使い方がどうも多い気がするので、きっと終わったときには、「なんか答えがなかったな」とモヤモヤしてしまうのではないでしょうか。そうして普段と違う思考を巡らしてもらえればと思います。

 

編:これら一連の“マサ活”は、どのような意味を持つのでしょうか。
社内に対しては、今期の業績予想である営業利益8〜10億円達成はもとより、“その先の未来”に向けた大きな成長曲線をメッセージしています。

ユナイテッドの歴史で考えると、合併前の会社はお互い強みは持っているものの、足元は赤字という会社でした。合併から収益化実現のフェーズが終わり、次の成長フェーズに入っています。ここからは未知の領域で、どのように飛躍的な成長を実現していくのか、社員が皆想像できるわけではない。

そのときに重要な役割を果たすのが“マサ活”だと思います。成長に向けた想いの込めた全社テーマですが、定着しない、忘れられてしまうテーマでは意味がないですよね。従業員の印象も、やはり最初は「え、”マサカッ!”って何ですか?」だったと思いますし(笑)。

それでも沢山の”マサ活”を通じて、繰り返し想いを伝える場を創り出すことで、徐々に認識し、腑に落ちていくものだと思います。四半期に一度しか耳にする機会がなければ、その言葉は浸透しません。角度を変えて、頻度を増やして伝達し続ける。

そうしてポジティブな”マサカッ!”が当たり前に溢れるようになったときに、企業成長の土台が創れたと言えるのではないかと思っています。

CAPPY'S EYE

制度の名称や全社テーマに遊び心を忘れないユナイテッドさん。意図しているポジティブな「マサカッ!」が社員のみなさんの口から自然に出るようになったとき、会社が一歩大きく進む瞬間なのだと思います。言葉の持つ力って、とても大きいですよね!

筆者

中島浩太

株式会社ゼロイン CAPPY編集部
2008年、ゼロインに新卒入社。総務アウトソーシングや社内イベントの企画・設計を担当。新卒採用担当を経験したのち、社内広報とマーケティング組織の立ち上げに携わる。CAPPYでは編集、インタビュー、ライティング、撮影まで担当しながら、各社の魅力的な取り組みを発信中。
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