社内運動会で盛り上がる競技種目!企画・準備や会場選びのポイント

企業における社内コミュニケーションの重要性が増す中、社内の一体感を醸成し、部署間の垣根を越えた交流を促進する社内運動会が注目を集めています。働き方が多様化し、ハイブリッドワークやリモートワークが一般化した今だからこそ、直接顔を合わせ、一致団結して同じ目標に向かう機会の価値が見直されているのです。

かつては、運動会といえば学校行事の代名詞でした。しかし、今や多くの企業で、エンゲージメントの向上や組織活性化を目的に取り入れられています。チームで力を合わせて競技に挑戦する過程において、業務では見られない新たな一面を発見でき、部署を越えた絆の深まりなど、さまざまな効果が期待できます。

本記事では、インナーブランディングの経験と知見で数々の社内イベントをプロデュースしてきた株式会社ゼロインが、定番・人気の競技種目や開催までの準備の流れ、会場選びのポイントをご紹介します。また、成功事例や成功させるポイントも併せて紹介します。企画の参考としてぜひご活用ください。

目次

社内運動会における競技種目の考え方社内運動会における競技種目の前提競技種目は内容・ルールの分かりやすさが重要社内運動会で盛り上がる競技種目の工夫社内運動会における競技種目のまとめ社内運動会の定番競技種目定番競技種目|玉入れ定番競技種目|綱引き定番競技種目|大縄跳び定番競技種目|大玉転がし定番競技種目|リレー社内運動会の人気競技種目人気競技種目|人間ボーリング人気競技種目|借り人競争人気競技種目|四つ巴綱引き人気競技種目|ジャイアントバレー人気競技種目|リバーシ人気競技種目|サイコロリレー人気競技種目|バブル相撲社内運動会で自社らしさを感じられるオリジナル競技種目オリジナル競技種目|包装スピード競争(百貨店)オリジナル競技種目|持ち運びリレー(ウォーターサーバー会社)オリジナル競技種目|紙飛行機飛ばし(航空会社)オリジナル競技種目|本気の腕相撲(運送会社)オリジナル競技種目|計算問題入り障害物競走(IT会社)社内運動会の企画・準備の流れとポイント社内運動会の実施目的を整理社内運動会の概要決定会場手配広報・出欠確認競技種目選定開催準備・制作物手配チーム分け社内運動会当日振り返り社内運動会の会場を選ぶポイント屋内会場と屋外会場のメリット・デメリットで選ぶ実施したい競技種目で選ぶ参加人数で選ぶアクセスのしやすさで選ぶ設備の充実度で選ぶ社内運動会で利用される会場の種類運動場(屋外)体育館(屋内)会議室イベントホールフットサルコート社内運動会の実施企業が増加する背景社内運動会の成功事例事例|社内運動会を通じたチームビルディング!急成長する組織の絆づくり|株式会社HR CAREER事例|家族参加型のAGC110周年イベント『Aフェス』|AGC株式会社事例|全社総会と社内運動会の同時開催で、共感と一体感を共有する|R社事例|社内運動会で相互理解を醸成!舞台は渋谷の会議室|B社社内運動会を成功させる4つのポイント運動が苦手な人も楽しめる競技選定にするマンネリ化しないように一工夫する事前にチームビルディングを促すお弁当にこだわるゼロインの社内運動会サービス 3つの特徴目的に沿った企画、競技種目をご提案社員に対する事前の巻き込み施策からサポート企画、当日の運営、制作物等の手配をまるごとサポート社内運動会の企画・運営サポートの流れSTEP1 お打ち合わせSTEP2 開催内容の決定STEP3 開催準備・制作STEP4 運動会本番STEP5 振り返り社内運動会でよくある質問まとめ

社内運動会における競技種目の考え方

企業の社内運動会は、社員同士のコミュニケーションを深め、チームワークを促進する重要なイベントです。その成功の鍵となるのが、参加者が楽しみながら一体感を味わえる競技種目の企画です。ここでは、社内運動会における競技種目の基本的な考え方や盛り上げる企画のポイントについて解説します。

社内運動会における競技種目の前提

まず、社内運動会の目的の明確化が必要です。企業で社内運動会を実施する場合、多くの企業では「社員間の交流促進」「チームビルディング」「企業文化・カルチャーの醸成」「ウェルビーイングへの取り組み」などが挙げられるのではないでしょうか。

社内運動会では、チーム構成を工夫することで部署や役職の垣根を越え、普段の仕事では関わりのないタテ・ヨコ・ナナメの交流を促進することができます。また、チームメンバーが一致団結して勝利に向かって協力し合うので、社員の絆が深まるきっかけにもなります。また、同僚の新たな一面を発見することもあり、相互理解を深めることができます。

こうした目的を達成するために、競技種目はチーム競技と個人競技のバランスを見ながら、参加社員の誰もが気軽に参加できるものを選ぶことが基本となります。老若男女の多様な社員がいる中で、身体能力に大きな差が出ない種目や、年代や性別を問わず楽しめる競技を取り入れることで、全員が参加しやすく楽しめる環境を作ることを意識しましょう。

競技種目は内容・ルールの分かりやすさが重要

お客様と競技種目の企画会議を行うと、これまでに実施したことがないような、奇抜で目新しい競技種目を希望される方がいらっしゃいます。しかし、社内運動会の競技種目においては、参加者全員がルールを即座に理解できる分かりやすさが非常に重要です。

大人数が参加するイベントで、かつ本番当日に競技内容を知る参加者が大半であるとき、初めて見聞きするような複雑なルールは混乱を招きます。結果、進行の停滞や間延びが起こり、競技そのものの楽しさを損なう可能性が高くなります。ルール説明で解決しようとする場合もありますが、参加者全員が司会者の話を1から10まですべて聞いている状況はほとんどありません。

簡潔な説明書を準備して事前にルールを共有することはもちろんですが、ルール説明を聞かなくても理解できるくらいの定番競技やシンプルな競技にすることで、スムーズな進行を確保するようにしましょう。

社内運動会で盛り上がる競技種目の工夫

社内運動会において、参加社員を盛り上げるためには、エンターテインメント性とチーム戦の要素を組み合わせることが効果的です。たとえば、リレーや玉入れのような定番競技であっても、ユニークなルールやちょっとした小道具をくわえることで、笑いと意外性を生むことができます。

社内運動会で利用した巨大バトン 写真提供:株式会社運動会屋

ほかにも、借り物競争では「〇〇に関連するアイテムを持っている人を連れてくる」といったユーモアを交えた指令を設定することで、社員同士の新たな会話のきっかけを作ることができます。また、風船割りや障害物競走に企業にちなんだテーマを取り入れることで、運動会が会社の一体感を感じられる場にもなります。

また、競技者だけでなく、観客が盛り上がる仕掛けも重要です。有名社員やプロによる実況中継や応援グッズの配布、ポイント制を導入して最終結果を最後まで分からないようにする工夫も盛り上がりを演出します。

社内運動会で利用した、チームカラーで統一された応援グッズ

社内運動会における競技種目のまとめ

社内運動会の競技企画では、参加する全社員が楽しめること、簡単に理解できること、そしてイベント全体を盛り上げる仕掛けを取り入れることが大切です。特に、定番競技種目であっても、自社で取り扱うサービス・商材や自社らしさを取り入れて独自企画にすることで、企業文化に合った特別なイベントとなり、社員の満足度を高めることができます。競技種目の企画を通じて、企業全体の一体感をさらに高めていきましょう。

社内運動会の定番競技種目

社員の一体感醸成が目的の社内運動会では、どのような競技が行われるのでしょうか。誰もが知っていて盛り上がる定番競技種目について、団体競技を中心に紹介します。

定番競技種目|玉入れ

多くの玉を入れたチームが勝ち!ボールが飛び交う華やか種目。

社内運動会|玉入れ 写真提供:株式会社運動会屋

定番競技種目|綱引き

団結力が試される。力を合わせて一気に引っ張る協力種目。

社内運動会|綱引き 写真提供:株式会社運動会屋

定番競技種目|大縄跳び

チームワークで挑む!リズム感と体力が試されるジャンプ種目。

社内運動会|大縄跳び 写真提供:株式会社運動会屋

定番競技種目|大玉転がし

スピードとコントロール力が試されるシンプル種目。

社内運動会|大玉転がし 写真提供:株式会社運動会屋

定番競技種目|リレー

歓声の中、本気で走り切るトラック種目。

社内運動会|リレー 写真提供:株式会社運動会屋

社内運動会の人気競技種目

定番競技は競技内容が分かりやすくシンプルなので間違いなく盛り上がりますが、定番競技だけでは新鮮味に欠けるかもしれません。そこで、一風変わった競技を加えて、運動会を盛り上げましょう。特殊な競技道具やユニークなルールを組み合わせた、社内運動会ならではの人気競技種目を紹介します。

人気競技種目|人間ボーリング

社内運動会|人間ボーリング 株式会社HR CAREERの社内運動会で実施した人間ボーリング|詳細はこちら

一人が巨大なボールの中に入り、チームメンバーが転がして巨大ボーリングピンを倒します。大きなボールとボーリングピンは迫力があり、運動会の特別感が増すこと間違いなし。

人気競技種目|借り人競争

お題に沿った人を会場内から連れてきます。さまざまな人が参加できるよう、「尊敬している人」「腕相撲が得意そうな人」「今年入社した人」など、お題の工夫が必要です。なかなか知る機会のない社員同士の関係性や意外な一面を知れることが、この競技の魅力です。競技者だけでなく観戦者も巻き込んで、会場が一体となって楽しみましょう。

人気競技種目|四つ巴綱引き

4方向に分かれた綱を引っ張る、新しい綱引きです。4チームのバランスが影響してくるため、ただ力強く引っ張るだけでは勝てないところが、この競技の面白いポイントです。運動が苦手な人も気軽に参加でき、4チームが同時に楽しめることも魅力です。

人気競技種目|ジャイアントバレー

社内運動会|ジャイアントバレー 株式会社HR CAREERの社内運動会で実施したジャイアントバレー|詳細はこちら

大きなバレーボールを使用したジャイアントバレーです。ネットの張り方次第で、2チーム対戦から4チーム同時対戦まで対応可能です。ボールが大きいので難易度が下がるので、運動が苦手な人でも楽しみやすい競技です。

人気競技種目|リバーシ

表と裏で異なる色が塗られたパネルを2チーム対抗でひっくり返し合い、自チームの色のパネルを増やします。競技時間が終了した時点でパネルが多く残っているチームが勝つため、体力だけでなく戦略も試される競技です。最後の1秒まで勝敗がわからないワクワク感がたまりません。

人気競技種目|サイコロリレー

同じ距離を走るリレーではなく、コーンを6つ等間隔に並べ、サイコロを転がして出た目の数と同じコーンまで行って帰ってバトンをつなぎます。つまり、サイコロの目が1であれば短い距離を、6であれば長い距離を走ることになるので、チーム全員の運も試されるリレーです。

人気競技種目|バブル相撲

社内運動会|バブル相撲 写真提供:株式会社運動会屋

バブルボールの中に入って体当たり!相手をコートから押したら勝ちです。ボールは全体がクッションになっているので、怪我の心配をせずに派手な競技ができます。カラフルな競技道具とユニークな動きで、非常に盛り上がります。経営陣や役員と若手メンバーの対決は見ものです。

社内運動会で自社らしさを感じられるオリジナル競技種目

定番競技やユニークな競技に加えて、自社らしさを取り入れたオリジナル競技の実施もおすすめです。業界、商品、サービスに関連した競技を取り入れることで、運動会に自社のカラーが出ます。企業ならではのオリジナル競技事例を紹介しますので、企画アイデアの参考にしてみてください。

オリジナル競技種目|包装スピード競争(百貨店)

現場で行われている「包装」の丁寧さと速さを競います。業務に直結するスキルが試される競技です。競技終了後には優勝者に「どうしたら綺麗に速く包装できるのか」「コツを教えてほしい!」という声が殺到することもあります。競技中はもちろん、競技終了後も盛り上がり、社員のコミュニケーションが生まれる競技です。

オリジナル競技種目|持ち運びリレー(ウォーターサーバー会社)

10kgのボトルをバトン代わりにし、力強さを競うリレーです。自社商品のウォーターボトルをいかに速く運べるかを競います。定番競技のリレーでも、自社商品を活用することで競技に特別感が出ます。

オリジナル競技種目|紙飛行機飛ばし(航空会社)

紙飛行機を作って、いかに遠くに飛ばせるかを競います。紙飛行機の作り方や飛ばし方によって勝敗が決まるため、体力に自信がない社員も、頭脳とセンスを活用しながら楽しむことができます。

オリジナル競技種目|本気の腕相撲(運送会社)

普段から重い荷物を運ぶ運送会社の中でも、パワーに自信のある社員が腕相撲で力強さを競います。社員が自身の強みを活かして一生懸命に競技に取り組む姿勢に、会場は歓声に包まれます。

オリジナル競技種目|計算問題入り障害物競走(IT会社)

障害物競争の障害の一つに計算問題を取り入れ、体力だけでなく計算力も競います。日常的に運動をする社員数が全体の1~2%と少ないIT会社では、運動への関心が低い社員も楽しめる仕掛けを取り入れることで、全員が楽しめる運動会にしました。

社内運動会の企画・準備の流れとポイント

社内運動会は、どのような準備が必要なのでしょうか。開催までの企画・準備の流れとポイントを紹介します。

社内運動会の実施目的を整理

社内運動会の開催にあたり、まずは開催する目的を明確にしましょう。主な目的として、部署間の交流促進やチームビルディングが挙げられますが、目的を明確にすることで後の競技企画や運営方針を定めやすくなります。

社員が実際に顔を合わせ、汗を流しながら交流できる「運動会」は、日常とは異なる交流を生み出す特別な機会です。チーム編成の工夫や、チームワークが求められる競技の採用など、目的を整理することでその達成に必要な工夫ができます。社内運動会の場を効果的に活用するためにも、最初に目的を整理しましょう。

社内運動会の概要決定

開催日時、おおよその参加人数、予算などの概要を決めます。開催日時は、業務の繁閑を踏まえて社員が参加しやすい時期や曜日を考慮して決定します。一般的に運動会は気候の良い春や秋に行われることが多いですが、屋内施設を活用することで季節に関係なく開催することができます。

参加人数は、社員だけでなく社員の家族や取引先も招待するかどうかによって大きく異なります。運動会の実施目的と照らし合わせて参加対象者を決定し、参加人数と費用の概算を算出しましょう。

会場手配

参加人数や予算、アクセスのしやすさを考慮して会場を選定します。候補会場をピックアップしたら、必ず下見をしましょう。実際に現地を訪れ、駅からのアクセスのしやすさ、競技エリアのレイアウト、会場設備の確認を行い、運動会を実施するイメージを固めていきます。また、会場を実際に見ることで、運営で当日混乱しそうなポイントが分かり、事前に参加者にアナウンスするなど、対策ができます。

どうしても実施したい競技がある場合は、候補となる会場でその競技を実施できるかどうかも確認します。会場によっては、走ることやボールを使う競技に制限がある可能性があります。また、屋内会場の場合は飲食禁止の会場も多い傾向にあります。運動会ではお昼ご飯も重要なコンテンツですので、下見の際に飲食可否についても確認しましょう。

広報・出欠確認

参加対象者に向けて、開催の目的や具体的な日時・開催場所を広報します。参加人数によっては実施できない競技や各競技の参加人数を工夫する必要があるため、ここで出欠を取り、正確な参加人数を決定します。この参加人数をもとに、タイムスケジュールやプログラムの作成も行っていきます。

競技種目選定

参加者全員が楽しめるよう、年齢や体力に関係なく参加できる競技や、見ている人も楽しめる競技を取り入れ、バランスの取れた構成を考えましょう。定番競技に加えて、企業の特色を活かしたユニークな競技や、普段見かけない特別な競技道具を取り入れることで、思い出に残る特別な運動会となります。

競技のルールを決定する際は、シンプルさを意識しましょう。ルールが複雑なものや目新しい競技は、ルール説明に時間がかかりますし、当日その場で全員が完璧に理解することは難しいものです。理解が浅い状態で競技が始まると参加者に混乱が生まれ、競技を楽しめなくなってしまいます。

ただし、シンプルな競技だけが続くと参加者が飽きてしまうので、シンプルなルールに一つ条件を加える、特殊な競技道具を取り入れるなど、ちょっとした工夫をしましょう。たとえば、玉入れに妨害役と妨害グッズを導入することで、対戦要素をより高めて白熱させることができます。

写真提供:株式会社運動会屋

また、安全面への配慮も欠かせません。参加者が全力で取り組むため怪我が起こりやすい競技の代表格がリレーです。たとえば、リレーのバトンを大きくすることで、参加者の走るスピードを抑え、怪我を防止することもできます。参加者の安全を守るためにも、怪我の起こりやすそうなポイントを想像して、実施方法を工夫しましょう。

開催準備・制作物手配

プログラム、各種競技で使用する競技道具、お弁当、応援グッズや音響素材など、運動会に必要な物品や設備の手配を行います。

参加者に配布するプログラムには、会場へのアクセス方法や当日の注意事項などを記載しましょう。特別な競技道具を使用する場合は、取り扱い業者が少ないことや繁忙期を考慮して、早めの手配が必要です。また、忘れがちなのがお弁当のアレルギー確認です。事前にアレルギーの有無について確認し、当日混乱のないように準備をしましょう。

チーム分け

チーム分けを行う際は、年齢や性別のバランス、運動能力なども考慮し、できるだけ均等な戦力配分となるように工夫します。開催の目的に応じたチーム分けも重要で、部署の垣根を越えた交流を促進したい場合には、普段の所属とは異なる編成を心がけましょう。

各チームにリーダーを任命することもおすすめです。懇親会費用の補助支給などで、本番前にチームでの戦略ミーティングや飲み会など、チームビルディングの機会を促すとなお良いでしょう。ほかにも、チーム名やチームカラーをチームごとに決めてもらうことで、参加者の参加感やワクワク感を高めることができます。

社内運動会当日

当日は運営メンバーが中心となり、設営や参加者受付、タイムマネジメントを行います。参加者の怪我を防止するためにも、競技前には準備運動を行いましょう。また、競技を進行する際は、競技道具の準備や出場者管理を行い、円滑な進行に注意を払いながら全員が楽しめる運動会を実現します。

運営メンバーだけでの進行が難しい場合は、各チームのチームリーダーに協力を仰ぎ、競技が始まる前に出場者を集めるように声掛けをしてもらいましょう。

振り返り

社内運動会の終了後は、参加者アンケート調査と運営メンバーによる振り返り会を実施し、運営面の課題を整理します。参加者アンケートでは、プログラムの満足度や具体的な感想、改善点を収集することで、次回に向けた改善につなげることができます。

社内運動会の会場を選ぶポイント

社内運動会を実施するにあたり、会場探しは担当者を悩ませます。会場を選ぶ際のポイントについて、詳しく解説していきます。

屋内会場と屋外会場のメリット・デメリットで選ぶ

運動会の会場を選ぶ上で最初に検討すべきは、屋内会場と屋外会場のどちらにするかです。屋外での開催は、広々とした空間で圧倒的な開放感があり、本格的な運動会の雰囲気を味わえるメリットがあります。しかし、天候に左右されるというリスクを考慮する必要があります。また、暑さ寒さは参加者の満足度に大きく影響するので、適切な時期を見定める必要があります。

一方で屋内での開催は、天候に関係なく予定通りに実施できる安心感があります。空調が完備されている会場を選択することで、どの季節でも快適な環境を確保できます。しかし、自治体などが運営する会場は安価である一方、会場予約にさまざまな制限があります。民間の屋内施設は価格が高くなりがちです。また、屋内会場では実施可能な競技に制限があります。

屋外を希望する企業も多いのですが、悪天候のリスクを踏まえて、屋外会場を第一候補としつつ屋内会場も予備で押さえておく方法もあります(当然、使わない会場では規定のキャンセル費が発生します)。企業規模や予算に応じて、両方の特徴を踏まえて選択しましょう。

実施したい競技種目で選ぶ

実施予定の競技種目によって、必要な会場の広さや設備が大きく変わります。たとえば、リレーや障害物競走など走る競技を行う場合は、参加者同士の接触を防ぐためにも十分なスペースが必要です。

また、玉入れや大縄跳びなど、上方向のスペースを使う競技の場合は、屋内であれば天井の高さにも注意が必要です。他にも綱引きなど、地面や床に大きな負荷がかかる競技を行う場合は、会場の耐久性も確認が必要です。会場によっては特定の競技を禁止している場合があるため、必ず事前に相談をしましょう。

参加人数で選ぶ

会場の収容人数は、参加者が快適に過ごせるかどうかを左右する重要な要素です。競技スペースはもちろん、観客席や競技前の待機スペース、休憩エリアなども考慮に入れる必要があります。パートナー企業や社員の家族の参加も想定される場合は、さらに余裕をもったスペースが必要です。人数に対して狭い会場は、事故やトラブルのリスクが高まるため、安全管理の面でも参加人数に対して適切な広さの確保が重要になります。

アクセスのしやすさで選ぶ

会場は、参加者全員が無理なく集まれる場所であることも重要です。特に、公共交通機関でのアクセスが良好か、車の使用が許可される場合は、十分な駐車スペースが確保できるかどうかを確認します。

会社からの距離も考慮し、移動時間が極端に長くならない場所を選びましょう。参加者の居住地域や通常の通勤経路などを考慮に入れて、基本的には本社最寄り駅から1本で行ける駅だと妥当性があります。できるだけ参加しやすい場所を選定することで、より多くの参加を促すことができます。

設備の充実度で選ぶ

会場の設備面のチェックも欠かせません。更衣室、トイレ、救護室などの基本的な施設に加え、音響設備や照明設備、気温の高い時期や雨天時に対応可能な空調設備の有無も重要です。さらに、昼食時の休憩スペースや、表彰式などのセレモニースペースとしても使える、多目的な空間があるとより良いでしょう。これらの設備が充実していることで、参加者全員が快適に過ごせる環境が整います。

参加者の家族を招待する場合は、小さい子ども連れの家庭も考慮して、授乳スペースやキッズスペースを設けるなど、快適に過ごせるように配慮します。

社内運動会で利用される会場の種類

運動会を実施する際に、どのような会場が候補として挙げられるのでしょうか。会場の例をご紹介します。

運動場(屋外)

広々とした空間で、本格的な運動会が実現できる定番の会場です。リレーなどの長距離を必要とする競技から、玉入れや大玉転がしまで、あらゆる競技を実施できます。多くの運動場では、更衣室やトイレなどの基本設備が整っており、駐車場も広く確保されているケースが多いのも特徴です。

ただし、実施可否が天候に左右されるため、悪天候時の代替案を用意する必要があること、暑い時期に実施する場合は熱中症対策で日除けテントなどの設置を検討する必要があります。

社内運動会で利用される屋外運動場・グラウンド

体育館(屋内)

天候に左右されない会場です。バレーボールやドッジボールなどの球技を取り入れやすく、玉入れや大縄跳びなども実施できます。会場によって空調の有無は異なるので、事前に確認が必要です。また、床がフローリングになっているため、競技に制限がある場合があります。

紗那運動会で利用される会場の体育館(屋内)

会議室

空調が完備されているだけでなく、プロジェクターやスクリーンなどの視聴覚設備が整っています。アクセスが良いことが魅力ですが、本来は運動会を目的とする会場ではないため、実施競技は大きく限定される傾向にあります。

紗那運動会で利用される会場の会議室

イベントホール

多目的に使用できる大空間で、大人数での室内運動会に適しています。天井が高く、空調も完備されており、快適な環境で開催可能です。音響・照明設備、ステージが充実しており、演出面でも本格的な運動会を実現可能です。ただし、レンタル料が比較的高い傾向にあることと、早めの予約が必要であるため注意が必要です。

フットサルコート

人工芝の場合、転倒時の衝撃が少なく安全面に優れています。会場は柵やネットで囲まれているので、ボールを使用する競技も安心して実施できます。更衣室やシャワールーム、ロッカーなどの設備が整っていることが多く、参加者の快適性も確保されています。時間貸しで手配できることが多く、比較的予約が取りやすいのも特徴です。

社内運動会の実施企業が増加する背景

働き方の多様化により、以前と比較して非対面のコミュニケーションが増加しています。業務に必要なコミュニケーションは行われるものの、部署を越えた繋がりや偶発的なコミュニケーション機会は不足している、という課題を多くの企業が抱えています。社内運動会を通じて部署を越えたコミュニケーションを促進することで、社内の風通しが良くなり働きやすさが高まるという狙いのもと、社内運動会の実施企業が増えています。

そのため、社内運動会は単なるスポーツ大会ではなく、体を動かしながら社員が一致団結し、お互いの意外な一面を知ることで社内コミュニケーションを促進させられる施策なのです。特定の社員だけが活躍するイベントではなく、参加者が全員で楽しめて社員同士の交流が深まるような機会づくりが求められます。

社内運動会の成功事例

ゼロインがプロデュースした社内運動会の成功事例をご紹介します。

事例|社内運動会を通じたチームビルディング!急成長する組織の絆づくり|株式会社HR CAREER

 株式会社HR CAREERの社内運動会
  • 社名…株式会社HR CAREER
  • 業種…人材派遣・人材紹介
  • 対象…全社員
  • 参加人数…約100人

医療・介護・建設領域に特化した人材紹介サービスを提供する株式会社HR CAREER様は、チームビルディングを目的に社内運動会を実施しました。HR CAREER様は設立からわずか4年で社員数100名を超える急成長を遂げた、平均年齢29歳と若手社員が大半を占める活気あふれる会社です。

これまで社員が一堂に会する全社会を年に一度実施してきましたが、今回は「チームビルディングで社内運動会をやりたい」という発案から、ゼロインにお問い合わせいただきました。ゼロインはHR CAREER様の社内運動会において、事前の企画やプログラム設計から、当日のイベント運営まで伴走しました。

社内運動会は、計8種目の競技を4チーム対抗戦で、約3時間かけて行われました。

開会式、選手宣誓、準備体操を実施した後、競技に移ります。メンバーの共通点の数を競う「共通点探しゲーム」、チーム対抗の「綱引き」、チーム代表者一人が入った大玉をチームメンバーが転がして巨大ボーリングピンを倒す「ジャンボボーリング」、 巨大ボーリングピンをチームで協力して落とさないように頭上で送る「なんでも送り」、大きなバレーボールを使用して4チームで戦う「ジャイアントバレー」、お題に当てはまる人を探す「借り人競争」、チーム対抗戦の「ドッジボール」、チーム代表による「リレー」が行われました。

運動が得意な人も、苦手な人も活躍できる、そして楽しむことができる競技を組み合わせてプログラムを構成しています。

事例|家族参加型のAGC110周年イベント『Aフェス』|AGC株式会社

AGC株式会社の社内運動会
  • 社名…AGC株式会社
  • 業種…製造業(ガラス・土石製品)
  • 対象…社員・家族
  • 参加人数…約2,000人

AGC110周年イベント『Aフェス』当日は、大人から小さなお子様まで約2,000人がさいたまスーパーアリーナに駆け付けました。『Aフェス』は参加者全員がAチーム、Gチーム、Cチームのいずれかのチームに分かれ、チーム対抗で得点を競い合う構成です。さいたまスーパーアリーナの会場内は5つのエリアに分かれており、エリアごとに多様なコンテンツが設置されています。

「One Teamフィールド」エリアでは、フットサル、玉入れ、ドッチビーなど5つの競技にチャレンジできます。

「アクティブビレッジ」エリアでは、運動が苦手な人でも活躍できる、個の「challenge」を競います。AGCクイズ選手権やAGCのガラス製品を用いた障害物競走など、個人競技を用意。大人からお子様まで真剣に対決ができ、垣根を越えたコミュニケーションが生まれました。

「AGC Park」エリアは、AGCの製品・技術を楽しく学べる施設をつくりたい、という社員の夢から実現しました。このエリアでは、AGCの歴史が分かるパネル展示やAGC製品が出来上がるまでの過程をアスレチック的に体験できるなど、体を動かしながら学べる工夫をしました。

「フードストリート」エリアにはキッチンカーが出展し、特別感を演出しました。B級グルメを中心としたラインナップで、ほとんどの商品が完売。AGCにまつわるご当地プリンやゼリーを一緒に販売することで、満足度がより上がりました。

最後は全エリアの情報を届ける「LIVE CH110」です。リポーターが各エリアをまわり、その場でインタビューや実況を行いました。各エリアで高まるボルテージがさらに伝播し合うことで、周年イベントの会場全体に一体感が生まれ、「One Team」の体現につながりました。

事例|全社総会と社内運動会の同時開催で、共感と一体感を共有する|R社

R社の社内運動会
  • 社名…R社
  • 業種…不動産業
  • 対象…社員
  • 参加人数…約130人

スタートアップとして急成長するR社様は、泊まれる小学校を舞台に「全社総会」「運動会」「社員旅行」を同時開催しました。創業から5年を過ぎ、新たな方針の伝達と、その内容を体感できるイベントとなりました。

舞台は群馬県。当日は全国各地から社員が一同に集まり、3台のバスにて会場を目指しました。1日目は会場に到着後、新年度のキックオフとして全社総会を開催。全社の方針説明、社員表彰を行いました。その後、天然温泉施設で入浴と夕食を済ませ、懇親会を開催しました。

2日目は運動会。あいにくの雨模様でしたが、体育館を利用して競技を実施。競技名は、全社で掲げている行動指針や前日の経営メッセージを想起させるもので、2日間で個人と会社との接続をしっかりと意識する内容です。

事例|社内運動会で相互理解を醸成!舞台は渋谷の会議室|B社

B社の社内運動会
  • 社名…B社
  • 業種…情報・通信業
  • 対象…社員・家族
  • 参加人数…約200人

毎年、設立記念のタイミングで社員向け運動会を開催されてきたB社様。今年は休日に開催し、初めて社員の家族をご招待。社員と家族の相互理解が生まれるスポーツイベントを開催しました。

今回は渋谷の大型会議室を貸し切り、運動会を開催しました。社内運動会で多くの方が不安視されるのが、悪天候による開催中止。そこで屋内で広い会場も開催場所候補としてご検討いただき、天候の不安に左右されないフレキシブルな会場選びとなりました。

今回は総勢約200名の方が参加。前半の部・後半の部、約3時間のコンテンツで全7競技と大抽選会を行いました。お子様が積極的に参加できる競技や、キッズブース(エアトランポリンなど)の設置など、お子様連れでも安心して参加できる工夫によって、お子様の笑顔に大人が笑顔にされる、そんな心温まる空間でした。

社内運動会を成功させる4つのポイント

社内運動会を成功させるために、どのような工夫をすれば良いのでしょうか。4つのポイントをご紹介します。

運動が苦手な人も楽しめる競技選定にする

社内運動会を全員参加型のイベントにするには、運動が苦手な人への配慮が不可欠です。たとえば、競技内にクイズを取り入れることで、知識や機転を活かせる人が活躍できる場面を作れます。また、競技に直接参加しない人でも、応援を通じて参加できるように、応援グッズとしてチームカラーのTシャツやタオル、メガホン、スティックバルーンなどを用意する方法もあります。会場が一体となって応援し合うことで、観戦する側も参加している実感が得られます。

マンネリ化しないように一工夫する

毎年の運動会をより魅力的なものにするためには、新しい要素を取り入れる工夫が必要です。珍しい競技道具を導入すると予算が高額になるため、費用を抑えたい場合は、一般的な道具の使用やルールの工夫によって新鮮さを出すことができます。

また、写真映えする競技を取り入れることで、SNSでの発信が活性化され、より記憶に残るイベントとなります。「自社ならでは」の要素を積極的に取り入れることで、参加者の会社への帰属意識も高まり、より深い思い出となるでしょう。

事前にチームビルディングを促す

運動会本番前のチームビルディングは、本番以上に重要な役割を果たします。各チームにリーダーを任命し、リーダーを中心に作戦会議や練習会が開催されることで、チームの結束力を大きく高めることができます。チームリーダーには、新たな関係性構築のきっかけづくりを積極的に依頼しましょう。事務局も、企画を提供するだけでなく、リーダーを中心に社員が主体的に参加できる環境づくりをサポートすることが重要です。

お弁当にこだわる

お弁当は、運動会の満足度を大きく左右する重要な要素です。参加者がワクワクするような魅力的なお弁当を用意することで、運動会全体への期待感が高まります。事前に社内アンケートを実施して「食べたいメニューランキング」を作成する方法もあります。ランキング結果を当日のメニューに反映することで、意見が取り入れられる参加感を得ることができ、より多くの参加者の満足度が高まる内容にできます。

ゼロインの社内運動会サービス 3つの特徴

目的に沿った企画、競技種目をご提案

お客様の社風、事業にあわせた競技をご提案します。お客様が運動会を通して達成したい目的に寄り添った施策設計を行うことを重視しています。たとえば某人材会社様では、人を大切にする文化にちなんで、「借り人競争で社員同士がお互いのことを知れる」ことを軸にコンテンツを設計しました。

社員に対する事前の巻き込み施策からサポート

当日に向けた参加者のワクワクを醸成するストーリーや施策の設計を強みとしています。事前広報の工夫、チーム編成のドラフト会議形式での実施、チームの合言葉をハチマキに記載して配布など、多様なアプローチが可能です。

企画、当日の運営、制作物等の手配をまるごとサポート

事前の企画・設計だけでなく、当日のイベント運営に関わる人員手配や、映像制作、その他必要な備品類の手配まで一貫して行います。運営メンバーが主体となって運営の設計を行う場合は、ゼロインがプロジェクトのアドバイザーとして裏側からサポートすることも可能です。お困り事はお気軽にお問い合わせください。

社内運動会の企画・運営サポートの流れ

開催前の打ち合わせから開催後の振り返りまで、ゼロインがサポートいたします。

STEP1 お打ち合わせ

まずは弊社にお問い合わせいただき、担当者と開催の目的、参加人数、日程、予算をすり合わせます。

STEP2 開催内容の決定

開催の目的や参加人数に合わせて、会場や競技などうんどう運動会の概要を定します。事前の盛り上げ施策も検討を進めます。

STEP3 開催準備・制作

プログラムや競技道具なお弁当など手配を行います。当日の役割分担を明確にし、滞りなく会を進行できるように運営の設計を行います。

STEP4 運動会本番

当日は経験豊富なスタッフが運営をサポートしますので、運営メンバーも安心して運動会をお楽しみいただけます。

STEP5 振り返り

当日の様子やアンケート結果をもとに振り返り会を実施します。次回の開催に向けた改善を検討します。

社内運動会でよくある質問

Q
1日あたりの競技数はどのくらいが適切ですか?
A

運動会の開催時間が1日か半日かによって異なります。1日開催の場合は8~10競技, 半日開催の場合は4~6競技であることが多いです。1人が6競技に全出場するのは負担が大きいので、競技回数や競技時間の調整を行います。競技数は午前中に1競技、午後に1~2競技で、合計3競技に出場するパターンが多いです。競技の回数を調整して競技ごとの参加者数を調整することもあります。

Q
お金をかけずに運動会を実施したいです。工夫できることはありますか?
A

たとえば外部スタッフの人件費や備品代を削減するために工夫することができます。会場での誘導、審判を社員が対応したり、審判のハチマキやTシャツの単価を下げたりすることで、お金をかけなくても楽しいイベントにするために工夫することができます。

Q
自社のオリジナル競技を入れたいです。企画から相談することは可能ですか?
A

お客様から使いたいものをヒアリングしてアイデアを出すことが可能です。他社での実施例から競技のアイデアを派生させることも可能です。全ての競技を変わり種の競技にすると参加者が疲れてしまうので、オリジナル競技は1~2競技程いれることがあります。

まとめ

社内運動会は社員の一体感を醸成し、部署間の垣根を越えた交流を促進する貴重な機会です。本記事でご紹介したさまざまなポイントを参考に、企業文化や実施目的に合わせて、有意義な社内運動会を実施してください。

ゼロインが、社内運動会の会場探しから企画、各種手配・調整、当日運営まで一貫してサポートします。実施の検討段階からお気軽にご相談ください。

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この記事の著者

中島 浩太

株式会社ゼロイン
2008年、株式会社ゼロインに新卒入社。インナーブランディング・社内コミュニケーション施策をプロデュースするコミュニケーションデザイン事業、ゼロインの管理部門、新卒採用担当、新規事業を経て、現在はコーポレートブランディング室において広報(社内広報・社外広報/PR)とマーケティングを担当。
インターナルブランディングの魅力的な取り組みを紹介するウェブメディアCAPPYの編集長として、さまざまな企業における企業文化づくりや組織活性化の取り組みを取材。

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