S社様は、全社キックオフミーティングの場で、年間通じて最も活躍した拠点を最優秀賞として発表・表彰しています。会場となった東京ビッグサイトは、2,500人の前で称賛される圧倒的な栄誉感と受賞者の熱い想いに包まれました。
お客様情報
表彰式が行われたのは、年に1回開催される全社キックオフミーティングでした。今年は、人が集まることの意味を感じてもらうために、参加感やLIVE感など、その空間でしか味わえない人の感情を強く意識して設計されました。
表彰式では、営業部門や管理部門、事業部ごとの表彰に加えて、全社の中で最も栄誉ある最優秀賞が発表されます。この最優秀賞は、日本各地にある拠点のトップを決める、S社様で脈々と受け継がれてきた名誉ある賞です。
どの拠点が受賞したのかは、S社様の中でも一握りの事務局メンバーしか知らず、社長にも秘密にされていました。発表のタイミングでアカデミー賞のように受賞拠点が記載された封筒が手渡され、その場で会場の全員が知ることになります。会場が一体となって固唾を呑んで見守り、緊張感をも共有する。全従業員を巻き込んだ演出でした。
従業員アンケートでは、表彰式の満足度94.3%と、非常に高い満足度になりました。実は前年のアンケートでは、「表彰が長い」「もっと短くてもいい」というコメントが散見されていました。しかし今年の表彰は、時間が55分から75分へと延びたにも関わらず、時間に関するネガティブなコメントは激減しています。
一人ひとりの個性や感情が伝わる表彰内容に、「一人ひとりのコメントが胸に響いた」「格好いい、モチベーションがあがる」「ワクワク感があり楽しめた」「臨場感があり、こちらもドキドキした」など、ポジティブな意見が寄せられる、参加者の感情を揺さぶる表彰式でした。
企業におけるアワード・表彰式の基本的な考え方や、アワード・表彰式を成功に導くポイントを事例を交えながら解説します。
この記事の著者
中島 浩太
株式会社ゼロイン
2008年、株式会社ゼロインに新卒入社。インナーブランディング・社内コミュニケーション施策をプロデュースするコミュニケーションデザイン事業、ゼロインの管理部門、新卒採用担当、新規事業を経て、現在はコーポレートブランディング室において広報(社内広報・社外広報/PR)とマーケティングを担当。
インターナルブランディングの魅力的な取り組みを紹介するウェブメディアCAPPYの編集長として、さまざまな企業における企業文化づくりや組織活性化の取り組みを取材。