年に1回、全国から従業員を集めて全社キックオフミーティングを開催されるS社様。今年は2,500人が東京ビッグサイトに集結しました。コンセプトは『Find CoLors!』。一人ひとりの特色と、個性豊かな彩りを再認識する場でした。
お客様情報
全社キックオフミーティングは1日をかけて開催され、プログラムは表彰式、事業方針説明会、懇親パーティーと大きく3つに分かれます。演出の仕立てを前年から大きく変え、人が集まることの意味を感じてもらうために、参加感やLIVE感など、その空間でしか味わえない人の感情を強く意識しました。
オープニングでは、当日会場で配布したリストバンド型のライトを活用して光の演出を実施。コンピュータ制御で次々に変化する腕の光、会場全体に広がる光に、会場は一気に引き込まれました。表彰式や懇親パーティーでも、色を事業ごとに設定されているテーマカラーに変えるなど、積極的に活用しました。
事業方針説明会では、社長が会場内を練り歩きながらプレゼンテーションを実施。歩きながら各事業の役員に話を振り、掛け合いをしながらアドリブで話を展開。予定調和ではない、LIVE感あふれるプレゼンテーションとなりました。
毎年のように高い業績をあげながら、さらに高い目標を設定し続けてストレッチしているS社様。新年度も、前年と同じことを続けていては達成が難しい高い目標が設定されました。そこで目標達成に向けて考えられたコンセプトが『Find CoLors!』でした。
従業員が持っているその人なりの色を混ぜあわせたら、どのような新しい色が見つかるのか。そうした色で大きな未来を描こうとしたら、どのような新しい未来が描けるのか。そこには、表彰者が生みだした、イノベーションを感じさせる新しい色も混ざります。
人や事業、兆しの理解によって、未来への可能性を感じながら新しいことに挑戦してほしい。『Find CoLors!』には、そうした想いが込められています。
従業員アンケートでは、オープニングの満足度96.6%、表彰式の満足度94.3%、事業方針説明の理解度98.7%と、非常に高い満足度になりました。
全国から全従業員を集め、1日の企業活動を止めてまで行われるキックオフミーティング。費用対効果の観点から、経営では常に開催要否が議題にあがります。しかし今回のキックオフミーティングによって、上層部から「この予算はなくしてはいけない」という意見が出たそうです。
普段会えない人と会い、事業を越えたつながりと兆しを感じ、一体感を抱く。今期達成の起爆剤となるキックオフミーティングとなりました。
担当者の想い
年に1回しかない全社キックオフミーティングは、内容によって従業員のモチベーションに大きな影響を及ぼします。2,500人もの従業員が参加する今回のイベント。「失敗したらS社様の売上に影響するかもしれない」というプレッシャーと責任感の中で向き合いました。
大事にしたのは単純に、どうすれば2,500人の参加者が満足して帰ってくれるかでした。コンセプトや全体のメッセージ設計が正しかったかどうか、当日を終えてみないと答えはわかりません。「本当にこれでいいのか?」「もっといいものはできないのか?」を毎日考えていました。キックオフミーティング終了後にS社の社長様、事務局のみなさまから「大成功だ」と言っていただけて、ようやく安心することができました。
実はキックオフ当日、リハーサルが始まった時点で泣きそうになりました。リハーサルが始まってしまえば、終わるまで止めることはできません。大変ながらも楽しかったこと、もっと時間があればもっといいものが創れる気がすることなど、いろいろな思いが巡っていました。私にとって、一生の思い出になるプロジェクトです。
この記事の著者
中島 浩太
株式会社ゼロイン
2008年、株式会社ゼロインに新卒入社。インナーブランディング・社内コミュニケーション施策をプロデュースするコミュニケーションデザイン事業、ゼロインの管理部門、新卒採用担当、新規事業を経て、現在はコーポレートブランディング室において広報(社内広報・社外広報/PR)とマーケティングを担当。
インターナルブランディングの魅力的な取り組みを紹介するウェブメディアCAPPYの編集長として、さまざまな企業における企業文化づくりや組織活性化の取り組みを取材。