ゼロインは、半年ごとに全従業員を集めた社員総会を開催しています。社員総会は経営者や事業責任者のプレゼンが多くの時間を占めるものですが、今回ゼロインでは従業員一人ひとりにスポットを当てました。
会社情報
部門方針やグループ方針の発表は、事前に責任者と内容すり合わせを行った若手リーダー層が担当しました。その発表ではメンバー全員の半期目標も共有し、「誰」が「何」を具体的に行っているのか、普段は見えづらい他部署のメンバーの情報まで可視化していきました。
社員総会終了後、懇親会場へ移動するまでの空き時間には、直近1ヶ月の行動目標をボードに記入して写真を撮影。撮影した写真は懇親会終了までの2時間で編集作業を行い、キャンディッド映像(エンディング映像)として流しました。
会社の中核を担う人材への成長が期待されている若手リーダー層にプレゼンを任せることで、準備時に必要な戦略の咀嚼、整理プロセスを通じた理解促進と当事者意識の醸成を意識しました。
また、日々の業務が忙しくなると、お互いが「何を目指して」「どのようなアクションをしているのか」、どうしても見えづらくなりがちです。そこで一人ひとりにほんの少しの時間でもスポットライトを当て、具体的なアクションを全社に共有する機会を創出することで、参加者の主体性・当事者意識の向上も狙いました。
発表した若手リーダー層からは「発表したことで責任を感じ、身が引き締まった」という声が、参加者からは「他部署一人ひとりのアクションを知ることで、自分の業務の刺激になった」という声が聞かれました。
キャンディッド映像については「いつの間に制作したのか」という驚きと、「一人ひとりのアクションの総量が目標達成・ビジョン実現につながることを再確認した」「みんなも頑張っているんだ、自分だけではないんだと、一体感を覚えた」という感想が寄せられました。
担当者の想い
社員総会では経営者や事業責任者、あるいは表彰者・MVP受賞者など、一部の従業員だけが目立ってしまいがちです。しかし、その裏に隠れて愚直に成果を出している従業員や、新たな課題にチャレンジしている従業員も当然存在しています。
企業の持続的な成長は、従業員が生みだすアクションの総和によって実現されるものです。そこで今回は、従業員一人ひとりに対して「自分が主役」であり、「英雄たりうる」ことを想起させる仕立てとしました。
ちなみにオープニングでは、夏らしく(7月開催)花火が打ちあがる映像を制作しました。スクリーンを飛び出して壁面全体に打ちあがる花火は圧巻で、社員総会という非日常な空間へと意識を切り替える演出として効果的でした。
この記事の著者
中島 浩太
株式会社ゼロイン
2008年、株式会社ゼロインに新卒入社。インナーブランディング・社内コミュニケーション施策をプロデュースするコミュニケーションデザイン事業、ゼロインの管理部門、新卒採用担当、新規事業を経て、現在はコーポレートブランディング室において広報(社内広報・社外広報/PR)とマーケティングを担当。
インターナルブランディングの魅力的な取り組みを紹介するウェブメディアCAPPYの編集長として、さまざまな企業における企業文化づくりや組織活性化の取り組みを取材。