オンライン社内イベントを成功に導く最新事例9選と企画の考え方

働き方の多様化やテクノロジーの進化、感染症対策を背景に、社員総会・キックオフミーティングや表彰式、周年イベント、ファミリーデーなど、社内イベントのオンライン化が進んでいます。

オンライン化が始まった当初は、それまで実施していた社内イベントをそのままオンライン化して実施した企業が大半でした。しかし、回数や年月を重ねるにつれて、オンラインのメリット・デメリットを踏まえてプログラムやコンテンツを見直し、新しい形のオンライン社内イベントを実施する企業が増えています。

ただ、まだまだオンライン社内イベントの歴史は浅いため、自社で取り組むために世の中の事例や企画・設計の考え方を探している企業担当者の方も多いのではないでしょうか。

社内イベントは、会社の方針・戦略やビジョン・ミッションの共有、社員の表彰・称賛、社内コミュニケーションの活性化など、組織基盤や組織文化・カルチャーづくりに非常に重要な意味を持ちます。戦略的に企画・設計することでエンゲージメントやモチベーションを向上させることができ、VUCA時代や多様化の時代に、企業が持続的に成長し続けるための土台となります。

そこで、社内イベントや組織づくりをインナーブランディングの観点をもとに多数プロデュースしている株式会社ゼロインが、これまでの経験やノウハウをもとにオンライン社内イベントの基本的な考え方や特長を整理し、成功に導くポイントを事例とともに紹介します。

目次

オンライン社内イベントとは?3つの実施方法を考える「ハイブリッド型」オンライン社内イベントとは?「ライブ配信(全面オンライン)」型オンライン社内イベントとは?「オンデマンド配信(収録・アーカイブ)」型オンライン社内イベントとは?ゼロインがプロデュースしたオンライン社内イベント事例メンバーズ社員総会はオンラインとオフラインのハイブリッドイベント!2,300人で向き合う社会課題解決森永乳業グループのオンライン社内表彰イベント『Morinaga Milk Awards』ハイブリッド型周年イベントへの挑戦!70周年事業で感じる仕事の価値と誇りオンライン社内イベントは社内スタジオから配信。ザイマックスの『からくさTV』“らしさ”を再確認するオンライン社内ベント『いい仕事共有会』ゼロインのプロデュース事例一覧はこちら世の中のオンライン社内イベント事例ヤフー株式会社のオンラインファミリーデーアイスタイルグループの全社表彰式「7i Award/Like! Award」株式会社SmartHRの全社キックオフ株式会社マネーフォワードのグループ半期総会オンライン社内イベントの特徴にみる、企画の考え方集まることで感じられた熱量や一体感を、どう再現するか?オンラインの中で、演出の選択肢・自由度をどこまで広げるか?表彰・アワードでの称賛・栄誉感を、どのように醸成するか?予期せぬ映像・音声トラブルのリスクをどこまで見込むか?登壇者同士のコミュニケーション、スムーズな進行をどこまで重視するか?参加の自由度をどこまで高めるか?イベントにかかるコストをどのように考えるか?感染症などのリスク対策をどこまで考えるか遠隔配信でやり直しがきかない中で、進行の確実性をどこまで求めるか?オンライン社内イベントの企画・設計はゼロインにご相談くださいまとめ関連するお役立ちブログ

オンライン社内イベントとは?3つの実施方法を考える

オンラインイベントとは、配信プラットフォームや配信システムを使用することで、オンライン上で開催するイベントです。オンラインイベントには、リアルタイムで映像を配信する「ライブ配信」と、事前に撮影・編集した映像を配信する「オンデマンド配信」、2つの方法があります。

ライブ配信はリアルタイムで進行するため配信側と視聴側でコミュニケーションが可能であり、オンライン上でも臨場感を感じやすく、人気があります。また、ライブ配信した映像を記録することで、見逃し配信のような形式でオンデマンド配信することもできます。オンデマンド配信は、編集のプロセスを経ることで、品質・完成度の高いの映像を配信することができます。

社内イベントでオンラインイベントを検討する場合には、「オンラインの割合」と「同期性」で大きく分類すると、「ハイブリッド」「ライブ配信(全面オンライン)」「オンデマンド配信(収録・アーカイブ)」と、3つの実施方法で考えることができます。

※記事上で分かりやすいように3つに分類していますが、一般的な名称・分類ではありません。

「ハイブリッド型」オンライン社内イベントとは?

ハイブリッド型オンライン社内イベントは、経営陣や事業・部門長、表彰・アワードで受賞した社員など、一部の登壇者・参加者が配信会場に集まり、その配信会場におけるイベント進行の様子をオンライン配信する形式です。日時を指定して、リアルタイムでライブ配信されることが一般的です。

テレビのニュースやワイドショーなどの生放送番組を想像するとイメージがつきやすいのではないでしょうか。

ハイブリッド型はオンラインとオフラインの特徴を併せ持った形式です。オンラインイベントですが、主な登場人物は集合しているので、司会とのやり取りか掛け合いなど、息の合ったコミュニケーションを実現できます。ゼロインでオンライン社内イベントをプロデュースする場合には、このハイブリッド型を提案・実施することがほとんどです。

「ライブ配信(全面オンライン)」型オンライン社内イベントとは?

ライブ配信(全面オンライン)型オンライン社内イベントは、登壇者・視聴者全員がオンライン環境で参加しながら、映像をリアルタイムで共有する形式です。社員が同じ時間に参加して、同じ内容を同時に視聴することになります。集まる必要がなく、パソコンとウェブ会議システムがあれば配信・参加できるので、場所にとらわれることなく気軽に開催することができます。

「オンデマンド配信(収録・アーカイブ)」型オンライン社内イベントとは?

オンデマンド配信(収録・アーカイブ)型オンライン社内イベントは、あらかじめ撮影・編集した映像を、都合の良い時間に社員が視聴する形式です。Youtubeにアップロードされた動画を視聴する感覚に近いものになります。シナリオに従って撮影でき、撮りなおしや編集が何度でもできるので、高品質な映像を共有できます。ライブ感はありませんが、正確に、間違いのないメッセージを届けたい場合には有効な手法です。社内で活用する際は一定の視聴期間は設けるものの日時を厳密に指定しないことが一般的で、視聴者する側のスケジュール調整の自由度が高いのが特徴です。

ゼロインがプロデュースしたオンライン社内イベント事例

世の会社では、どのようにオンライン社内イベントに取り組んでいるのでしょうか。ここで紹介するのは、株式会社ゼロインがプロデュースしたオンライン社内イベントの事例です。

オンライン社内イベントは、その目的や狙いによって内容は多岐にわたります。社員総会・キックオフミーティングや社内表彰・アワードのように、これまで全社員が一堂に会していた非日常な社内イベントは、社内への方針・戦略共有やモチベーション向上に役立つ重要な施策であり、オンライン化によって効果が薄まることは避けなければなりません。

5年、10年ごとに迎える企業の周年記念も、過去を振り返り、未来に向けて新しい一歩を踏みだすきっかけになるため、集まれない状況の中でどのように実施するべきか、非常に悩みながら実現にたどり着きました。

メンバーズ社員総会はオンラインとオフラインのハイブリッドイベント!2,300人で向き合う社会課題解決

株式会社メンバーズは、メンバーズグループ16社(2022年6月開催時点)の社員、約2,300人が参加するグループ社員総会を、オンラインとオフラインを掛け合わせたハイブリッドイベント形式で実施しており、この社員総会の中で会社の模範となる取り組みを共有する『Social Value Award』を行っています。

『Social Value Award』の場では、事前エントリーの中からミッション・ビジョンを体現する10組の取り組みが選ばれ、その取り組み内容を全社員にプレゼンテーションしています。

森永乳業グループのオンライン社内表彰イベント『Morinaga Milk Awards』

森永乳業株式会社は、創業100周年を機に新しく策定したスローガン「社員一人ひとりがみずから考え行動する自律型組織」に向けた取り組みとして、社内表彰制度『Morinaga Milk Awards』と理念・行動指針の理解を深める『夢共創フォーラム』を複合したオンラインイベントを開催しました。

『Morinaga Milk Awards』は『社長賞』『年間提案大賞』『トライアル&エラー大賞』『活き活き大賞』『イクボス大賞』という5つの表彰テーマを設定し、ぞれぞれの基準で社員の功績を表彰する制度です。従来は社長賞と年間提案大賞の2枠のみでしたが、「大きな成果だけではなく挑戦や失敗などのプロセスもスポットを当てたい」という思いから他3つの枠を追加しており、新たな理念である「自律型組織」への歩みを進める取り組みの一つとなりました。

ハイブリッド型周年イベントへの挑戦!70周年事業で感じる仕事の価値と誇り

70周年を迎えた東京菅公学生服株式会社様は、当初、集合型の周年イベントを予定していましたが、感染症の流行拡大によりイベントを延期しました。そして、あらためて周年事業の目的と施策の見直しを行い、「自分たちの仕事の価値や誇りを社員に感じてもらうこと」を周年の重要テーマに設定しました。

そして、周年期間を通じて、社員を巻き込んだ周年ロゴ制作、ユーザーを巻き込んだコンテスト、社員向けのオンライン周年イベント、社内コミュニケーションツールの活用などを行うことで、中長期視点でのブランド再構築を実現し、これまでにない新しい一歩を踏み出す機会となりました。

オンライン社内イベントは社内スタジオから配信。ザイマックスの『からくさTV』

株式会社ザイマックス様は、ライブ配信型のオンライン社内イベント『からくさTV』を実施しました。今後の事業戦略の浸透・理解促進と、20年以上の歴史の中で培ってきた“ザイマックスらしさ”の共有が目的です。

当初予定していた周年事業を引き継いだ内容にもなっており、このイベント単体で考えるのではなく、社長が継続的に発信している社内ブログや社内報の内容も絡めながらメッセージをしています。

“らしさ”を再確認するオンライン社内ベント『いい仕事共有会』

株式会社ゼロインでは、各部門の戦略推進における象徴的なプロジェクトを表出する『いい仕事共有会』をオンライン上で年2回開催しています。オンラインならではの工夫を盛り込み、配信型のイベントでも自分たちに共通するコアバリューを再確認する機会として活用しています。

ゼロインのプロデュース事例一覧はこちら

ほかにもブランド策定・浸透やブランドプロジェクト、オフラインイベントの事例を紹介しています。

世の中のオンライン社内イベント事例

次に紹介するのは、オウンドメディアやブログで公開されていた、世の中の企業が取り組むオンライン社内イベントの事例です。やはり、各企業の社内イベント担当者のみなさまは、オフラインで実施していた企画・プログラムをどのようにオンラインに対応させれば良いのか、頭を悩ませて試行錯誤された様子がうかがえます。

※株式会社ゼロインがプロデュースした事例ではありません。

ヤフー株式会社のオンラインファミリーデー

ヤフー株式会社では年に1回、ファミリーデーを開催しており、東京本社では毎回3,000人が参加する大規模な社内イベントになっています。

2020年には完全オンラインで開催しており、当日は全18種類のコンテンツを準備し、延べ1,200人が参加したそうです。オンデマンド配信のコンテンツを多く準備して配信期間を長めに設定することで、多くの家族が参加できたようです。

オンラインイベント開催のコツ・メリットとは? ヤフーのオンライン版ファミリーデー

アイスタイルグループの全社表彰式「7i Award/Like! Award」

アイスタイルグループは、年間表彰制度の「7i Award」と「Like! Award」をオンラインで開催しています。以前は外部会場を利用した盛大なイベントでしたが、完全オンラインで実施しています。

「受賞者への称賛」や「バリュー・スピリットを体現する仕事や人の共有」を目的に、オープニングムービーや、経営の選出理由コメントが入った受賞案件の発表映像、周囲の社員からのサプライズメッセージ映像など、映像を活用して盛りあげています。

全社員リモート参加!全社表彰式を、完全オンラインで実施しました【7i Award / Like! Award 2020】

株式会社SmartHRの全社キックオフ

株式会社SmartHRは年に2回、全社キックオフ(社員総会)を実施しています。

社員総会の中身だけでなく、本番前の盛りあげにもこだわっています。メインコンテンツの前にCxOが社員の質問に回答するラジオ配信や、「お楽しみbox」を社員に配送してオンライン飲み会セットを届けています。

当日の満足度は96.1%と高い満足度になり、キックオフ当日にはSlack投稿数が34,957件と活発な交流が生まれています。

参加者452人、満足度96%!「SmartHR全社キックオフ」企画プロセス大公開

株式会社マネーフォワードのグループ半期総会

マネーフォワードグループ全社800人が参加するグループ半期総会をオンラインで実施した取り組みです。

総会コンセプトを「Let’s make it! Together!」と定め、マネーフォワードグループが大切にする「共創の姿勢」を打ちだしています。オンライン視聴を踏まえ、例年よりも時間を限定したコンテンツ設計にしたようです。

総会内では普段は関わりの少ない仲間とワークショップを行い、お互いの考え方や価値観の違いに触れる機会を設けています。

会社をこえてワンチームに。初の”グループ半期総会”をオンラインで開催しました。

オンライン社内イベントの特徴にみる、企画の考え方

オンライン社内イベントは、オフラインイベントとは異なる特徴を数多く持ちます。その特徴からメリット・デメリットを考え、社内イベントの企画検討時に必要な観点・ポイントを整理しました。

集まることで感じられた熱量や一体感を、どう再現するか?

オンライン社内イベントで頭を悩ませるのは、これまで一つの場所に集まることで感じられた熱量や一体感をどのように再現するかです。オフラインの集合型イベントでは、非日常な空間に社員が集まり、一つの空間を共有することでメッセージ内容に集中でき、普段とは異なるコミュニケーションを取ることができました。

オンラインになることで、「参加」から「視聴」へと受動的になります。画面を見続けることへの集中力には限界があるため、オフラインで実施していたプログラムをそのまま踏襲してしまっては、満足度の低いイベントになる可能性があります。

プログラムの時間を見直してメッセージを凝縮する、映像を積極的に活用して注目を集める、一方的に聞くだけではなくインタラクティブに会話するワークショップのようなコンテンツを追加する、など目的に応じた企画の見直しが必要になります。また、一日ですべてのコンテンツを完結させるのではなく、複数日に分けた実施や、メールや映像、冊子などイベント以外の施策を活用することも検討してみましょう。

オンラインの中で、演出の選択肢・自由度をどこまで広げるか?

「ハイブリッド」「オンデマンド配信(収録・アーカイブ)」「ライブ配信(全面オンライン)」と3つの実施方法で考えたとき、演出の自由度がもっとも高まるのはハイブリッド型イベントです。

このハイブリッド型は、オンライン社内イベントではあるものの、主な登壇者が一箇所に集合して進行するため、CGの活用やステージの設置など配信会場のつくり込みによっては、オフラインで実施しているようなイベント演出が可能になります。テレビの報道番組やバラエティー番組には馴染みがあるので、注目を集めながら進行できます。

表彰・アワードでの称賛・栄誉感を、どのように醸成するか?

オフラインのイベントであれば、「大勢の社員の前で表彰されて、拍手・称賛される」「スポットライトを浴びて、ステージから全体に向けて語りかける」ことで、受賞者本人の成果や行動・スタンスに対する栄誉感を醸成できました。ただ、オンラインになることで栄誉感はどうしても薄れてしまいます。

そのため、オンラインでは演出の活用によって称賛・栄誉感をカバーする必要があります。たとえば、配信ツールのチャット・コメント欄でのお祝いコメントの積極的な促進や、配信画面にお祝いコメントが流れるシステムを活用するパターンがあります。ほかにも、事前・事後に取り組み内容をインタビューして冊子やイントラネットで公開するのもいいかもしれません。これまで映像を使っていない会社であれば、アタック映像や密着映像、お客様からのお祝い映像などを作成するケースがあります。

予期せぬ映像・音声トラブルのリスクをどこまで見込むか?

オンライン社内イベントが増加することで、これまでの社内イベントではなかったトラブルが発生するようになりました。多いのは映像や音声のトラブルです。オフラインのイベント会場であれば、事前にイベント専門会社がセッティングからテクニカルリハーサルまで行い、環境を整えた上で本番に臨むことができます。

これがオンラインになると、個人ごとの映像・音声の環境を確認する難易度は高くなります。事前に問題がなくとも、本番で突然トラブルに見舞われることもあり、その際には遠隔であるため運営側でトラブル対応をすることができません。

ハイブリッド型であれば、メッセージを発信する人は一箇所に集合しており、オフライン同様に配信環境を準備してから臨むことができるので、予期せぬ映像・音声トラブルを回避することができます。

オンデマンドは、事前に撮影・編集を行うので、トラブルがあれば撮りなおしが可能で、もっとも安全な方法といえます。

登壇者同士のコミュニケーション、スムーズな進行をどこまで重視するか?

全面オンラインで実施しようとすると、顔を合わせて空気を感じながら臨機応変にコミュニケーションを取ることが難しくなります。誰が話すのかで譲り合いになることや、タイムラグから間が生まれることがあり、予定調和な淡々とした進行になりがちです。

一方、ハイブリッド型では、主にメッセージを発信するスピーカーが集まっているので、その場の阿吽の呼吸で対話をしながら、スムーズにイベントを進行することができます。登壇者が一方的にメッセージを発信するだけではなく、登壇者同士の掛け合いから内容の理解が進みますし、親しみが湧くことも重要な要素です。

参加の自由度をどこまで高めるか?

ハイブリッドとライブ配信(全面オンライン)の場合、あらかじめ定められた日時に参加者が一斉に見る必要があります。そのため、業務の都合がつかない場合や、時短勤務、病欠・看護など、さまざまな理由で参加できない社員が生まれる場合があります。

その点、オンデマンド配信(収録・アーカイブ)であれば、好きな時間に視聴ができるため、社内の調整がつけやすいというメリットがあります。ただし、視聴を社員に一任してしまうと、どうしても目の前の業務を優先するため、一定の強制力をもって視聴をうながし、定期的なリマインドをする必要があります。

イベントにかかるコストをどのように考えるか?

社内イベントがオンライン化したことで、イベント全体にかかるコストは基本的にオフライン開催時よりも減少する傾向にあります。特にホテルの宴会場や大会議室などの外部会場を借りてイベントを実施していた場合は、会場費、機材費、設営費、懇親会があれば飲食費が発生していたからです。

たしかにオンラインに切り替わることで、会場費用や装飾費用は減少しました。しかし、イベントの目的によっては理解度や満足度を高めるために、映像を多用したり、紙の冊子を制作して配布したり、イベントを複数回に分けて実施したり、コンテンツの充実に費用を追加している場合がほとんどです。オンライン懇親会を実施する場合には、個人宅へのフードデリバリーにも意外と費用がかかります。

なお、ハイブリッドでは、オフラインと同様に配信会場の準備・装飾や、配信機材、運営スタッフの手配が必要です。そのため、全面オンラインで実施するよりも、多くの費用が発生します。

感染症などのリスク対策をどこまで考えるか

社内イベントがオンラインにシフトした理由の一つに、感染症対策がありました。全面オンラインであれば、人が集まる必要はなく、完全な感染症対策となります。

ハイブリッド型でのイベント、あるいはオンデマンド配信のために人を集めて事前収録を実施しようとすると、人の移動や、運営スタッフを含めた密集が発生します。十分な空間・距離を確保する、換気やマスクなどの感染対策も可能ですが、どこまで感染症リスクを見込んで実施するかは十分に検討する必要があります。

遠隔配信でやり直しがきかない中で、進行の確実性をどこまで求めるか?

オフラインの社内イベントと同様ですが、ハイブリッドとライブ配信はリアルタイムでイベントが進行していくため、やり直しがききません。そのため、何かしらのトラブルが発生した場合には、臨機応変に対応していく必要があります。

遠隔先でトラブルが起きた場合には、対処できない可能性もあります。そのため、いざというときのリスクを踏まえたイベント設計が必要になります。

オンデマンド配信であれば、事前に収録・編集を行うため、トラブルが起きる心配がないのは大きなメリットです。ただし、収録映像を見続けるだけでは集中力が続かず、伝えたい内容が伝わり切らない恐れがあります。見たくなるコンテンツづくりに力を注がなければなりません。

リアルタイムでの進行には失敗のリスクもありますが、ライブ感はイベントにおける重要な要素です。登壇者がプレゼンテーションやコメントをする場合には、完成されすぎたものよりも、話に少し詰まる、たどたどしい部分がある、そうした方が「人らしさ」を感じて感情移入できるという声もよく聞きます。

オンライン社内イベントの企画・設計はゼロインにご相談ください

ゼロインは、インナーブランディングや社内イベントのプロジェクトを年間200件以上プロデュースする、社内コミュニケーションの戦略的パートナーです。豊富な実績・経験をもとに、多様なステークホルダーが対象の周年事業・周年イベントを、プロジェクトの全体設計から予算計画、各施策の企画・実行までワンストップでサポートしています。

  • オンライン社内イベントにはじめて取り組もうと考えている
  • すでに実施しているが、さらなる改善・アップデートを検討している
  • エンゲージメント向上のための取り組みを抜本的に見直したい
  • 社内イベントを点ではなく、中長期の戦略的で設計したい

などの課題をお持ちであれば、まずは無料相談にお申し込みください。

まとめ

社内イベントは、組織基盤や組織文化・カルチャーづくりに非常に重要な意味を持ちます。変化が激しく不確実なVUCA時代においては、企業が掲げるビジョンや方針・戦略といった“ありたい姿”を社員一人ひとりが理解・共感し、“ありたい姿”の実現に向けた自律的な行動が生まれていかなければ持続的な会社の成長・発展は望めません。

また、働く選択肢が多様化する昨今においては、会社の“ありたい姿”を理解し、「自分もそれを実現したい」「自分のビジョンと重なる部分がある」という共感がなければ、「働く場」として選ばれ続けることも難しい時代です。どのように社員のエンゲージメントを生みだせるかは、非常に重要な経営テーマの一つです。

オンライン社内イベントに限らず、インナーブランディングや戦略的なコミュニケーション設計・実行にお悩みであれば、お気軽にゼロインにご相談ください。

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この記事の著者

中島 浩太

株式会社ゼロイン
2008年、株式会社ゼロインに新卒入社。インナーブランディング・社内コミュニケーション施策をプロデュースするコミュニケーションデザイン事業、ゼロインの管理部門、新卒採用担当、新規事業を経て、現在はコーポレートブランディング室において広報(社内広報・社外広報/PR)とマーケティングを担当。
インターナルブランディングの魅力的な取り組みを紹介するウェブメディアCAPPYの編集長として、さまざまな企業における企業文化づくりや組織活性化の取り組みを取材。

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