株式会社ゼロインは、株式会社ザイマックス様が実施したライブ配信型のオンライン社内イベント『からくさTV』のイベント企画・運営をお手伝いしました。
※“からくさ”とはザイマックスロゴのモチーフとなったもので、グループ社内報の名称やグループ会社が展開しているホテルブランドなどに幅広く使用されています。
お客様情報
ゼロインのサポート内容
株式会社ザイマックス(以下、ザイマックス)様は、2021年1月31日に誕生から21周年を迎えました。これを機に、ザイマックスグループでは今後、会社が目指したい姿を改めて社内外へ発信しました。
そうした背景のもと、ザイマックスにおける社内コミュニケーションを担当する経営企画部では、今後の事業戦略の浸透・理解促進と、21年という歴史の中で培ってきた“ザイマックスらしさ”の共有を目的に、オンライン社内イベント『からくさTV』を企画・実施。
この『からくさTV』は、ザイマックス様が社屋内に新設した社内スタジオのこけら落としイベントであると同時に、テレワーク時代における新たな社内コミュニケーション手法への挑戦です。
社内コミュニケーション環境が劇的に変化する中で、ザイマックス様はどのようにオンライン社内イベントを実現に導いたのか。実施の背景や狙いについて、経営企画部のT.OさんとR.Sさんにお聞きしました。
ゼロイン:『からくさTV』とは、どのような施策なのでしょうか。
『からくさTV』は、ザイマックスグループ社員に向けた会社からのメッセージをライブ配信するオンライン社内イベントです。初回の今回は、コンテンツを二部構成で設計しました。第一部はザイマックス創業秘話や歴史の振り返り、第二部は事前に社員から募った今後の事業戦略に関する質問に島田(代表執行役員会長 兼 CEO)が回答するQ&A形式です。
ザイマックスでは、新型コロナウイルス感染症の影響によりライブ配信や映像を用いたオンライン社内コミュニケーションが増えることを見据えて、社内スタジオを新設しました。今回は、この社内スタジオのお披露目も兼ねたイベントになりました。
ゼロイン:イベントの実施に際してさまざまなアイデアがあったと思いますが、どのような背景や目的から今回の企画になったのでしょうか。
まずは創業時から代表を務める島田が抱いていた「周年を期にザイマックスの歴史をあらためて伝えたい」という強い想いを反映しました。これは歴史をただ伝えるだけではなく、創業精神やDNAなど「“ザイマックスらしさ”とは何なのかを感じてほしい」という想いが含まれています。
実はコロナ禍以前、2020年に20周年事業の計画があり、若手・中堅社員を中心とした周年プロジェクトを立ち上げて活動をはじめていました。この周年プロジェクトは新型コロナウイルス感染症の影響で残念ながらいったん活動停止となりましたが、活動の中で「ザイマックスの歴史をあらためて知る機会をつくりたい」という話が出ており、その内容を受け継いだ背景もあります。
第二部の事業戦略パートも、新型コロナウイルス感染症の影響を受けています。私たちの事業環境が大きく変化する中で、「ザイマックスが今後どこに向かっていくのか」というメッセージは大きな意味を持ちます。トップメッセージ自体は、島田が執筆する社内ブログや社内報でこれまでも継続的に発信し続けてきました。
ただ今回は、トップの生の表情や人柄、空気感を伝えることで、より社員のみなさんから共感を得られるのではないかと考え、ライブ配信形式で実施することにしました。 「事前に社内から聞きたい事を募り、答えていく」というスタイルで設計しています。
ゼロイン:ザイマックス様におけるはじめてのライブ配信イベントでしたが、ゼロインのサポートでどのようなことが役に立ちましたか。
私たちの中で企画イメージは決まっていたので、そのイメージを実現するサポートがありがたかったです。ゼロインさんは私たちが考えているイメージや狙いをしっかりと汲み取ったうえで、プロの目線から構成や演出、機材をご提案いただけたと思います。
たとえば、社内会議の段階では登壇者が30分話し続ける構成を想定していました。ただゼロインさんと打ち合わせをしたところ「単調に話し続けるだけでは視聴者が飽きます」というアドバイスがあり、創業当時の写真や新聞記事をインサート画像として活用する演出を盛り込みました。
「テレビ番組風」というイメージにも、カメラを4台使用してスイッチングすることで視聴者が飽きずに見続けられる画面をつくっていただけました。ライブ配信の運営もオペレーター含めて完全にお任せできたので、配信や撮影に気を取られることなく進行に集中できて本当によかったです。
実は当初、撮影や配信はすべて自社内で完結するつもりで進めていました。ただ「テレビ番組風の配信」という映像イメージをもとに準備をはじめてみると、社内スタジオ内のレイアウトをどうすればいいのか、どのような機材を使用して、どのような画角で撮影すればいいのか、すぐに行き詰ってしまいました。
そこで急遽ゼロインさんに相談させていただき、なんとか準備を本格化させることができました。ゼロインさんとは長いお付き合いですが、ザイマックスの変化をキャッチアップいただきながらゴールまで一緒に向かっていけることに心強さを感じています。
ゼロイン:はじめてのオンライン社内イベントを終えて、社内からはどのような反響がありましたか。
今回の配信は約4,000人弱が対象で、本社や自宅、サテライトオフィス、常駐しているお客様先や各現場まで、さまざまな場所から参加してもらいました。イベント終了後には300件以上のアンケート回答があり、これまでにない反響の数でした。
「ライブ配信を楽しめた」という感想のほかにも、「すでに発信されていた事業戦略の理解が深まりました」と島田の本意に共感してくれた社員も多かったように思います。社員のみなさんがイベントに参加して感じたことを、こうして事務局まで積極的に届けてくれたのは本当に嬉しかったです。
ゼロイン:オンライン時代の社内コミュニケーションは手探りだと思いますが、 ザイマックス様では今後どのような施策や企画を検討されているのでしょうか。
今回のイベントで登壇した島田と苧坂(執行役員副会長)とは、動画で伝えること、紙やウェブで伝えること、直接顔を合わせて伝えることなど、さまざまな手法を用いて試行錯誤しながら社内コミュニケーションを続けていこうと会話しています。
新型コロナウイルス感染症によってザイマックスグループの置かれた事業環境は変わっていますが、幸いなことにコロナ禍であっても新卒・中途採用を止めずに継続できています。新たな仲間が増えていくこと、事業の幅が広がっていることもあり、今後「事業や人を知る」ことがさらに大事になってくると考えています。
まだ具体的には決まっていませんが、今回のような経営メッセージのほかにも、「役員が担当事業を語る」企画や「社員を紹介する」企画がアイデアとして出ています。テレワークは続いていくので、企画ごとに目的を明確にしながらライブ配信に挑戦していきたいと思います。
企業の周年記念を活用したインナーブランディングの考え方を、無料の動画セミナーで公開しています。基礎講座2本と事例3本、計5本50分で全体像を理解することができます。
この記事の著者
中島 浩太
株式会社ゼロイン
2008年、株式会社ゼロインに新卒入社。インナーブランディング・社内コミュニケーション施策をプロデュースするコミュニケーションデザイン事業、ゼロインの管理部門、新卒採用担当、新規事業を経て、現在はコーポレートブランディング室において広報(社内広報・社外広報/PR)とマーケティングを担当。
インターナルブランディングの魅力的な取り組みを紹介するウェブメディアCAPPYの編集長として、さまざまな企業における企業文化づくりや組織活性化の取り組みを取材。