法人・個人・経営者を対象に税務・労務・法務など専門領域に特化したサービスを提供するOAGグループは、OAGグループ35周年を機に、グループ企業14社(2023年8月時点)の社員とその家族を対象とした社内イベント『OAG Open Office Day』を開催しました。
この『OAG Open Office Day』は、数年に及んだコロナ禍の影響から、社内コミュニケーションが薄れてしまった状況を改善できるよう、そして会社と社員、及び社員同士の“つながり”をより一層強めたいという考えからインナーブランディングの一環として企画立案が始まりました。OAGグループとしては初めての試みとなりましたが、総勢345名もの人が市ヶ谷本店に集まった大イベントとなりました。
ゼロインはこのイベントにおいて、準備からイベント当日までのプロジェクトマネジメントを行いながら、コンテンツ企画や各種制作物・準備物の手配、当日運営をサポートしました。
お客様情報
今回の社内イベント『OAG Open Office Day』は、OAGグループが創業35周年を迎える節目の年の記念イベントでもありました。
太田税務会計事務所として1988年に創業して以来、35年の歴史を重ねる中でグループ企業は14社、グループ社員数は480名(2023年8月時点)を超え、日本各地に9つの拠点を構えるまでに成長しています。
そこで今回の『OAG Open Office Day』は、普段は接点を持つことが少ないグループ社員の交流を生みだす機会づくりによって、成長し続けるOAGグループの規模感やグループ内で働く多様な仲間を身近に感じてもらうことを目的に定めました。
なお、このイベントは外部会場を使用せず、市ヶ谷本店オフィス内で開催されました。普段は社員しか入ることのできないクローズドなオフィスを、家族を招待してオープンな空間にすることにより、家族やパートナーが日頃働くオフィスを通じて「OAGグループやOAGが担うサービスや役目を知り、OAGの魅力を伝えたい」という想いを込めて「Open Office Day」という名称にしました。
この市ヶ谷本店オフィスは2022年10月に増床・リニューアルされたばかりで、東京オフィスのお披露目も兼ねた盛大なイベントとなりました。
もともとOAGグループとは、ゼロインのオフィスデザイン事業で取引実績があり、そのつながりでゼロインにイベントサポートの相談をいただきました。
お客様でもイベント開催に向けて事務局を立ち上げ、また2023年の4月から本格稼働したインナーブランディングプロジェクトメンバーがサポート役と事務局を支えていました。しかし、OAGではこれまで盛大な家族を招いたイベントの開催経験はなく、プログラムの企画・設計や、イベント当日に向けた手配・調整、当日運営など、イベントの準備から開催までをどのように進めれば良いか、当初は非常に悩まれているご様子でした。
そこでゼロインは、社員のみなさまが楽しめるコンテンツから、こどもを含めた家族のみなさまが楽しめるコンテンツまで、事務局のみなさまとアイデアを出し合いながら企画・準備を進めていきました。
社員も家族もこどもも対象になるとき、年齢や会社の理解度など前提条件が異なる中で、一つのコンテンツで全員が楽しめる場にすることは難しい場合もあります。そこで今回のイベントでは、「前半を家族が主な対象」「後半を社員が主な対象」の二部制にすることで、多様な人がより楽しみやすい仕立てを狙いました。
準備するコンテンツは、「普段はなかなか体験しないが、機会があれば体験してみたい」と思わせるものを準備しています。企画段階で社内アンケートを取っており、社員から希望があったものは可能な限り実現しようと、事務局のみなさんと準備を進めていきました。
結果、大人向けには占い、ヨガ、パーソナルカラー診断、血管年齢測定、こども向けにはオフィスツアーや縁日などが企画されました。これらのコンテンツはオフィス内の会議室やセミナールームなど、さまざまな場所を利用するため、参加想定人数を算出して時間配分や場所のシミュレーションを行いました。
イベント当日は、社員のみなさまも、家族のみなさまも、大きな盛りあがりを見せていました。「自分ではなかなか体験しないコンテンツ」を企画のコンセプトに置いていましたが、やはりみなさん興味津々で、各エリアは多くの希望者であふれていました。
特に反響が大きかったコンテンツが、こどもを対象にしたオフィスツアーです。まずはお父さん、お母さんが持っている名刺と同じデザインのオリジナル名刺が配布され、シールやカラーペンで自分好みにデコレーションをします。このオリジナル名刺は、オフィスツアーに参加できなかったこどもにも配布され、非常に喜ばれていました。
そして順番にオフィスを見学するオフィスツアーを行います。ツアーの途中には、「税」に関するミニ講座が設けられ、こども向けに分かりやすくOAGグループの仕事を伝えるコンテンツも盛りこまれました。可愛らしく、そして素直なキラキラした眼差しで楽しそうに参加しているこどもたちの様子をみて、社員からは「自分たちの仕事をこどもたちに知ってもらえて嬉しかった」とポジティブな感想が多数寄せられました。
前半は家族向け、後半は社員向けを想定していた二部制のイベントでしたが、予想を超える賑わいでみなさんの滞在時間が想定よりも長く、懇親会の料理が不足してしまう嬉しい誤算もありました。
今回のイベントは35周年の節目をきっかけに開催が決定しましたが、継続的な開催を望む声がアンケート結果にも出ていて、参加されたみなさんの高い満足度を感じることができました。
ゼロイン担当者の想い
お客様に家族を招いたイベントの開催経験がなく、ゼロインでも実際にどの程度の参加人数になるのか、みなさんがどの程度滞在していただけるのか、不確定要素が多い中でのサポートとなったイベントでした。
通常よりも準備期間が短めだったこともあり、ゼロインはイベント当日までのプロジェクトスケジュールを綿密に設計し、毎週の定例会で「絶対に今週決めないといけないこと」「お客様に判断・決定いただくこと」を細かくお客様と合意形成を取りながらプロジェクトを進めていきました。
イベント当日は、事務局のみなさんと事前に協議して想定していた状況とは異なる場面も多くありましたが、運営スタッフ間でリアルタイムに共有して臨機応変に対応することで、トラブルを発生させることなく、みなさんの笑顔あふれる満足度の高いイベントで終えることができました。
この記事の著者
中島 浩太
株式会社ゼロイン
2008年、株式会社ゼロインに新卒入社。インナーブランディング・社内コミュニケーション施策をプロデュースするコミュニケーションデザイン事業、ゼロインの管理部門、新卒採用担当、新規事業を経て、現在はコーポレートブランディング室において広報(社内広報・社外広報/PR)とマーケティングを担当。
インターナルブランディングの魅力的な取り組みを紹介するウェブメディアCAPPYの編集長として、さまざまな企業における企業文化づくりや組織活性化の取り組みを取材。