
全国8拠点に約300名の社員を抱える株式会社ジェイエムエス様は、2025年に創立25周年を迎えられ、社内外を巻き込んだ創立25周年記念プロジェクトを実施しました。
プロジェクトの実施背景には、組織内に存在するさまざまな「垣根」への問題意識がありました。同社では、新卒入社社員とキャリア入社社員、営業職と内勤職、本社勤務と拠点勤務、そしてプロパー社員と親会社からの出向者と、多様な社員が働いています。そうした中で、前社長が「従業員の一体感を大切にしたい」と発信したことも、この周年事業の起点となりました。
ゼロインにお声がけいただいたのは、25周年事業を通じて「変化をもたらせたい」という想いはあるものの、具体的に何を目指すべきか、どのように進めるべきかを模索されているタイミングでした。同社は周年事業の委託先候補として3社の比較検討を実施され、ゼロインは同社の背景に対する深い理解、目線の合った提案、そして言語化できない思いを引き出す質問力と寄り添う姿勢が評価され、周年パートナーとして伴走することが決定しました。
「ジェイエムエスの課題は何なのか」「この周年事業の先に、どういった状態を見据えるのか」などの言語化が難しいテーマについて、その答えを一緒に言語化していく姿勢が、信頼と安心感につながったとのことでした。
ゼロインとの打ち合わせを重ねる中で、周年事業の目的を明確にする重要性を再認識いただき、「垣根を越えた一体感の醸成」を目的とすることになりました。そして、周年を単なる記念イベントで終わらせるのではなく、社員の心に温かい記憶を残し、社員一人ひとりが「自分もこの会社を引っ張っていく担い手である」と“自分ごと”として自覚してもらうことを、事務局の最高峰の目標として掲げました。
ゼロインはこの創立25周年記念プロジェクトにおいて、現状や達成したいゴール、課題や自社らしさを整理するワークショップを実施し、プロミス策定、ロゴ制作、記念サイト構築、記念品制作まで、トータルサポートしました。
お客様情報
目的
ゼロインのサポート内容

拠点が多く、多様な立場の人々がいる、自社らしさが見えづらいことから、同じ視界を見て進んでいけるよう、共通認識を持つためのプロミス策定から周年事業が始動します。プロミス策定は、雇用形態、職種、拠点が異なるメンバーが選出・参加する、ワークショップ形式で行われました。
こうしたワークショップに慣れていない参加者の中には、どのような議論をすれば良いかが掴み切れず、序盤は戸惑いの様子も見られました。しかし、回を重ねることで主体者としての意識が高まり、次回までに自分なりのアイディアをまとめて臨もうという意欲が芽生えていきました。

最終回には 「私はこうした方がいいと思う。なぜならば」という健全な主張のぶつかり合いが生まれる変化も見られました。従来は穏やかで、同調し、争いごとを避ける組織文化だった同社において、これは大きな変化でした。

プロミス策定と同様のプロセスで、私たちらしいカラーやモチーフは何かという議論のもと、周年ロゴの制作も行われました。プロミスと連動しながら思考することで、今ある「らしさ」と、これから強めていきたいカラーを明確にしながら制作を進めていきます。最終的には、ワークショップメンバーにて立案したデザイン案をもとに、プロのデザイナーが周年ロゴ候補を3案作成し、全社員アンケートの投票機能を用いて周年ロゴを決定しました。

周年プロジェクトで作成したプロミスや周年ロゴに込めた想いや、25年の歩みを伝える場として、周年記念サイトも制作しました。ワークショップに参加したメンバーが引き続き、サイト制作の議論にも参加し、参加メンバーから生まれた「これを伝えたい」「このように見せたい」という想いをもとに創り上げていきました。
25年間の歴史をまとめた「JMSの25年」では、ベテラン層社員にとってはこれまでの振り返りに、若手層社員にとってはあらためて会社を知る機会になっています。同社のお客様である加盟店様にインタビューした「加盟店様インタビュー」では、内勤職の方々が普段接することのないお客様の声を実感するコンテンツになりました。新サービスや、数で見るJMSの成長も紹介され、さまざまな立場の方が自分と接続して見られるサイトとなっています。

事務局で6種の記念品を選定し、希望の記念品と色を全社員に確認して、購入・配布しました。社員一人ひとりの異なる希望をもとに、事務局メンバーが各拠点別に仕分けする作業は相当の労力が必要でしたが、「自分たちがこだわり抜いて準備した記念品であり、期待して待っている各社員に応えることが事務局の責任だ」という姿勢で取り組みました。多くの社員が職場でこの記念品を日常的に使用しており、またこの記念品を目にした社員の家族からは羨ましがられるほど満足度の高い記念品となりました。
周年プロジェクト推進者 及川様周年プロジェクトにおいて、私自身は「演出家、プロデュースする側」と位置づけ、「主導する、活躍するのは事務局メンバー、ワークショップ参加メンバー」という方針を貫きました。メンバーに対して「理想のレベル」や「期待するクオリティ」をあえて明示せず、メンバーが壁にぶつかった時にヒントを出し、選択肢を提示する。この姿勢により、メンバーの限界が青天井化していったように思います。非常に大変だったと思いますが、メンバー全員が強い意志を持って動いてくれました。
周年ロゴを最終決定する段階では、社長への報告に私も同席するつもりでいたのですが、メンバーから「私たちから社長へ伝えに行くので大丈夫です。任せてください」と頼もしい発言もあり、その熱量は、プロジェクト序盤からは想像できない驚くべき変化と成長を感じました。
この周年プロジェクトの活動においては、事務局メンバーやワークショップメンバーが現業を抱えながら責任を持ってプロジェクトを進めている姿を、社内に見える仕組みを構築しました。社内チャットを活用し、親しみやすい文体で進捗を発信することによる「プロジェクトの見える化」も、拠点をまたいだ共感と一体感を一層育んだと感じています。
周年事業終了後のアンケートでは、60代ベテラン社員からは「残り限られた時間の中で、あらためて自社を知る機会になった。残された時間を何に費やすべきかが見えてきた」、30代女性管理職の方からは「従来は一歩引くタイプでしたが、自分もこの会社を引っ張っていく担い手である。自分から一歩進めて、自分が持っているものを発揮し続けるんだ」という回答が寄せられました。これらは私がこのプロジェクトで目指したかった最高到達点であり、初めはそこまで行き届くものなのか不安でしたが、実際にこうした言葉を見て、しっかり伝わったのだと嬉しく思いました。
この25周年事業で芽生えた一体感を基盤に、視線をお客様に向け、「明日やる、いつかやるではなく、今やる。今、目の前にある案件からやってみる」という姿勢で、プロミスを一人ひとりが体現する組織を今後も目指していきたいと思います。
事務局メンバーでの打ち合わせ風景周年プロジェクトを単なるイベントで終わらせないことを目指し、立上げ当初からゼロイン社と密に打ち合わせを重ねながら進めてまいりました。特にワークショップ実施時には、ゼロインご担当者様とほぼ毎日コミュニケーションを取らせていただき、この多大なご支援に感謝しています。
今回の周年プロジェクトで事務局やワークショップに参加した社員の熱量が、着実に周囲に拡がり、全社の一体感を醸成することができたことは大きな成果だと感じています。
この取り組みを次の5年、10年、そして25年へつなげ、お客様に選ばれ続ける企業を目指していきたいと思っています。
(事務局メンバー 鈴木様)
ゼロイン担当者の想い
プロミスの策定ワークショップでは、「時間軸を延ばし、未来をイメージしたうえで、今を見つめる」といった、日常的にはあまり行わない思考に挑戦していただきましたが、徐々に議論が深まり、広がっていくことを感じていました。
発言量も回数を重ねるたびに増えていき、参加者一人ひとりから熱い思いが語られるようになっていたことが非常に印象的でした。今回つくられた言葉は、議論と思いが結晶としてカタチになった言葉です。この言葉とともに、思いも継承されることを願っています。
周年記念品や周年サイトの制作においても、当社からの提案だけでなく、みなさまからの「やりたい!」という意志のもと、幾度にもわたり調整を続けました。あらゆる角度からの“みる”を駆使し、思いを込めて制作をしました。まさに、プロミスの「確かな”みる”で一歩先を」を体現された周年プロジェクトだったと感じています。
この記事の著者

成井 里凪
株式会社ゼロイン アソシエイト
2022年、株式会社ゼロインに中途入社。前職では店舗経営管理を経験。ゼロイン入社後は、インナーイベント、周年プロジェクトなどのプロデュース経験を経て、現在はコンサルティング&プランニングのアソシエイトとして、映像企画やワークショップ設計などに従事。





















