創業・設立から「◯周年」の節目に行われる企業の周年記念では、日頃お付き合いのある取引先様への贈答や従業員への記念として、オリジナルの記念品がよく制作されています。記念品は定番の品物からこだわりの逸品まで、さまざま種類があるため、担当者としては何を選べばいいものか、頭を悩ませるものです。
そこで今回は、周年記念に検討したい定番記念品をまとめました。定番と言っても多くの場合、名入れやパッケージでオリジナリティは十分に出すことができます。記念品に迷ったら、まずはここから検討してみてはいかがでしょうか。
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周年記念、定番の記念品・ノベルティお菓子(生菓子・焼菓子)タオル・手ぬぐい万年筆ギフトカード・クオカード時計(置き時計・掛け時計)お酒(ワイン・ウィスキー・日本酒など)社史・記念誌関連する動画セミナーお菓子は消えもので、周囲の人と分けやすいこともあり、気軽に贈ることができる人気の記念品です。
慶事で伝統的に用いられるお菓子といえば、まず紅白饅頭が思い浮かびます。ほかにもバウムクーヘンやマカロン、クッキーなどの洋菓子があります。結婚式で人気ということもあり、ロゴ入りや焼き印、オリジナルデザインのパッケージに対応している企業がたくさんあります。
お菓子を選ぶ場合に注意しなくてはいけないのが日持ちです。仮に日持ちしない生菓子を選ぶ場合は、イベントやパーティー当日に会場で並べて振る舞う程度が、見た目にも衛生的にも良いのではないでしょうか。パーティー会場に色とりどりのマカロンタワーをつくるのも綺麗ですよね。
実用的で定番の品物といえばタオルや手ぬぐいがあります。御年賀タオルのように熨斗(のし)をつけてお渡しすれば、それだけで立派な記念品になります。もちろん、オリジナルデザインやロゴ入れも簡単にできます。
「自分ではなかなか買わないけど、貰ったら嬉しいもの」に万年筆が挙げられます。ペン先が21Kでできたものや有名外国ブランドの万年筆まで、選択肢はさまざま。万年筆本体への名入れや革製・桐製のケースまで含めると、万年筆に絞ってからもこだわりポイントはたくさんありそうです。
紙製から、最近ではカードタイプも増えています。金券は受け取る側にとっても選択肢が幅広いため、喜ばれやすいです。フルカスタマイズからパターンオーダーまで、大量ロットにも対応しているので制作数が多い場合はお薦めです。
高級なクリスタル時計から電波時計まで、予算感に合わせて制作可能です。ただ時計を記念品として検討する際に難しいことが、「場所を取る」ことと「必要な場合は既に持っていることが多い」ことでしょうか。
例えばグループ企業・関連企業に贈ったり、特に関係性が濃い取引先様、あるいは代理店など、贈り先をかなり限定して良いものを選ぶ方が効果的かもしれません。
もしくは象徴的なキャラクターを保有している企業では、そうしたキャラクターを活用したものであれば人気が出やすいのではないでしょうか。
年を重ねるごとに深みを増すお酒も人気の品物です。たとえば、ビンテージワインの製造年数と設立・創業年数をかけて贈ることもできます。(歴史ある企業になると合わせることは難しくなりますが)
オリジナルラベルを制作、ラベルにメッセージを入れて感謝を伝える手法もあります。
創業から現在までの歴史を振り返り、まとめます。創業の経緯から企業規模や事業の変遷、エポックメイキングなできごと、さらに時代背景を交えることでドラマチックな内容に仕上がるのではないでしょうか。歴史の長い企業であれば、感謝を込めて定年退職された方にお配りすることも選択肢のひとつです。
この社史や記念誌は、完成に至るプロセスが重要です。どこかの部署が取り組むよりも、若手からベテランが交わるプロジェクトチームを編成し、歴史やDNAの掘り起こしから巻き込んで進めることで、現在まで培われてきた想いや“らしさ”の継承につなげることができます。
5年ごとや10年ごとなど、定期的に制作されている企業もあるようです。取引先様にお贈りするというよりは、制作プロセス含めて従業員向けの記念品かもしれません。
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この記事の著者
中島 浩太
株式会社ゼロイン
2008年、株式会社ゼロインに新卒入社。インナーブランディング・社内コミュニケーション施策をプロデュースするコミュニケーションデザイン事業、ゼロインの管理部門、新卒採用担当、新規事業を経て、現在はコーポレートブランディング室において広報(社内広報・社外広報/PR)とマーケティングを担当。
インターナルブランディングの魅力的な取り組みを紹介するウェブメディアCAPPYの編集長として、さまざまな企業における企業文化づくりや組織活性化の取り組みを取材。