周年記念パーティーとは?内容や企画アイデア、成功事例を解説

企業の大きな節目となる周年記念を祝う「周年記念パーティー」は、単なるお祝いの場以上の意味を持つ重要なイベントです。企業のこれまでの歩みを振り返り、企業を支えてきた従業員やお客様への感謝の気持ちを伝えると同時に、未来のビジョンを共有することで、企業のさらなる成長につなげる絶好の機会となります。

一般的に周年記念パーティーは5年や10年の節目に開催されるため、周年プロジェクトを担当するのは初めて、という方が多い傾向にあります。そのため具体的な施策や企画のイメージがわきにくく、「どのような企画にすべきか」「何から手をつけたら良いか分からない」といったお悩みをよくお聞きします。

そこで本記事では、数々の周年記念パーティーをプロデュースしてきた株式会社ゼロインが、インナーブランディングの経験と知見を活かし、周年記念パーティーの基本とイベントを成功に導くポイントを解説します。当社がサポートした周年記念パーティーの成功事例も紹介しますので、企画の参考としてぜひご活用ください。

目次

周年記念パーティーとは?周年記念パーティーを行う目的従業員やお客様に感謝を伝える会社の歴史と「らしさ」を伝える未来のビジョンを共有するエンゲージメントを向上させる周年記念パーティーの開催タイミング周年記念パーティー開催の流れ目的と参加対象の決定開催概要の企画立案会場の選定社内外への告知プログラムの企画備品や飲食の手配各種制作物の手配パーティー当日のイベント運営振り返り周年記念パーティーを成功させるポイント体制構築とスケジューリング映像の活用事前施策による社内盛り上げ従業員を巻き込んだ運営体制周年記念パーティーのプログラム企画の注意点3選一部の人だけが盛り上がる企画は避ける乾杯・食事の時間設計を行う歓談の時間を確保する周年記念パーティーにおすすめのプログラムアイデア7選映像社内表彰式ワークショップ従業員によるパフォーマンスクイズ大会新商品、新サービス、新ロゴの発表従業員によるプレゼンテーション周年記念パーティーでおすすめの演出アイデア3選周年記念グッズ会場装飾ドレスコード周年記念パーティーの成功事例20周年イベントは、お客様を招待した「感謝の集い」で最上のおもてなし周年式典と周年記念誌で彩るマックスリアルティー20周年SAPジャパン50周年記念式典は、緑鮮やかな庭園で交流するファミリーイベントブランドリニューアルで新たな未来を目指す!シンクロ・フードの設立20周年記念イベントAGC110周年プロジェクトの最後を飾る、家族参加型の周年イベント『Aフェス』想いをつなぐ40周年イベント『Make Next Festa』20周年式典は、100年続く企業を実現する「はじめの一歩」ゼロインの周年記念パーティーサポート 3つの特徴目的整理からプログラム企画、運営手配まで一貫してサポートパーティーの効果を最大化させるための事前施策もご提案企画プロセスや体験を重視したプロジェクトデザイン周年記念パーティーを成功させエンゲージメントを高めよう企業周年の企画・設計に役立つ無料動画セミナー

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周年記念パーティーとは?

「周年記念パーティー」とは企業の創業・設立から一定の年数が経過したことを祝うイベントです。実施目的はさまざまですが、対象は社内の従業員だけでなく、従業員の家族、日頃からお世話になっている取引先、サービスやプロダクトをご利用いただいているお客様、そして共に事業を推進するパートナー企業など、多様なステークホルダーに対して実施されます。企業を支える社内外のステークホルダーに対して感謝の気持ちを伝え、より強固な関係づくりを実現する貴重な機会であるといえます。

周年記念パーティーを行う目的

周年記念パーティーを実施する企業は、どのような目的で企画・運営を行っているのでしょうか。周年記念パーティーでよく設定される目的をご紹介します。

従業員やお客様に感謝を伝える

企業が長年にわたって事業を継続し、成長を遂げるためには、日々懸命に働く従業員と、従業員を支える家族、支持し続けてくださるお客様やパートナーの存在が欠かせません。周年記念パーティーは、こうした方々への感謝の気持ちを直接伝える最適な機会となります。

特に従業員に対しては、企業の発展に貢献してきた努力と功績を讃える場として重要な意味を持ちます。また、長年にわたりサービスを選び続けてくださったお客様やパートナーに対しても、心からの感謝を表明する貴重な機会となります。

従業員やお客様へ、経営陣から感謝の言葉を直接伝えることで、温かみのある交流が生まれ、未来に向けてより深い関係を築くことができます。

会社の歴史と「らしさ」を伝える

創業からの歴史を振り返り、企業としての「らしさ」や存在意義を再確認する機会になります。創業からの歩み、その時々の挑戦や乗り越えてきた困難、成長の軌跡を共有することで、従業員が自社のDNAを考えることができます。

創業期を知らない社員にとっては、会社の原点や創業者の想いに触れる貴重な機会となりますし、長年会社を支えてきたベテラン社員にとっては、創業期の熱い想いを思い出し、その想いを若い世代に伝える場となります。企業の歴史をひも解き、従業員が自社の歴史や価値観を深く理解することは、より強固な組織文化を築く機会になります。

未来のビジョンを共有する

未来に向けたビジョンを従業員に共有することで、新たな一歩を踏み出す転換点となります。企業の将来の展望や目指すべき方向性を明確に示すことで、従業員が会社や自分の役割を認識し、組織全体が一つの目標に向かって一致団結することができます。また、長年会社を支えているお客様やパートナーに対しても、ビジョンを表明して共感を生み出すことで、企業の持続的な成長に向けた一体感を高められます。

エンゲージメントを向上させる

周年記念パーティーは、戦略的なコミュニケーションを意図することで、従業員やステークホルダーとの絆を深める特別な機会です。企画される各プログラムや施策を通じて、普段では得られない貴重なコミュニケーションの場を創出することができます。

ビジョンや価値観との接点は、参加者の企業への共感を高めると同時に理解も深めます。従業員にとっては、あらためて企業理念に触れることで仕事へのモチベーションが高まる機会になります。社外ステークホルダーにとっては、企業の存在意義や将来の展望をより深く理解する機会になり、長期的な信頼関係を築くきっかけとなるのです。

関連ブログ:従業員エンゲージメントとは?基本的な考え方や向上施策を解説

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周年記念パーティーの開催タイミング

企業の状況や目的によって異なりますが、一般的には創業から5年、10年といった節目や、50年、100年といった大きな節目で開催されることが多く、それぞれの企業にとって意味のある時期を選んで実施されています。

特に、企業が大きな転換期を迎えている場合や、急速な成長に伴って新入社員が増加し、歴史や理念を知らない従業員が多くなっている場合には、5年や10年といった比較的早い段階での開催が選ばれる傾向にあります。

また、周年事業として多様な周年施策を展開する企業もあり、そうした周年施策の集大成として周年記念パーティーを実施する企業もあります。

周年記念パーティー開催の流れ

目的と参加対象の決定

周年記念パーティーの成功には、企画の初期段階で目的と参加対象を明確にする必要があります。具体的には、「誰に」「何を」を伝えたいのかです。従業員への感謝なのか、取引先との関係強化なのか、地域社会への貢献なのか、目的を明確にすることで企画の方向性を決定できます。

この決定には、主催者である社長や経営層の意思を丁寧に確認する必要があります。経営陣や社長が周年記念パーティーの開催を決定した場合には、その背後にある想いや意向を汲み取ります。主催者の意図を正確に理解することが、後々の企画案の大きな修正を防ぐ鍵となります。

ここで目的設定が曖昧なまま企画を進めてしまうと、通常のパーティーと変わらない「楽しかった」だけのイベントに終わるリスクがあります。「企業の周年記念」という、特別な機会を十分に活かすことができなくなってしまうのです。

目的を決めることで自然と参加対象者も具体化することができます。従業員だけを対象とするのか、その家族まで含めるのか。お客様やパートナーにまで対象を広げるのか。目的に応じて参加者を検討することで、より効果的な周年イベントの実現が可能となります。

開催概要の企画立案

参加対象と目的が定まれば、開催時期、予算、参加人数などのパーティーの基本的な枠組みを決定します。開催時期を決める際は、実施したいコンテンツと季節との相性、また社外からの参加者がある場合には、招待者が参加しやすい時期であるかどうかを考慮しましょう。基本的な枠組みが固まってきたら、社内の関係部署との調整を開始します。

同時に、イベントの規模や内容によっては、専門的なノウハウを持つ外部パートナー会社の活用も視野に入れます。記念品の製作や記念誌の発行など、パーティーに付随する企画についても検討し、事後の振り返りを含めた全体のスケジュールを立案していきます。

会場の選定

参加人数や予算、アクセスのしやすさを考慮しながら、目的に合った会場を選定します。特に重要なのは、プログラムの内容に適した設備が整っているか、参加者のアクセスが良いか、という点です。

また、会場の雰囲気が招待者や記念パーティーの趣旨に合っているかも重要な選定基準です。たとえば、格式高い表彰式を含むプログラムで特別感を出したい場合や、クライアントやパートナーを招待する場合は、歴史のあるハイグレードなホテルを選択することで非日常空間を演出することができます。ホテルにはクオリティの高いサービス提供に慣れたサービススタッフがいるので、サービスを十分に行き届かせて、おもてなし感を伝えることができます。

一方で、よりカジュアルでアットホームな企業文化を持つ会社の場合、レンタルホールやイベントスペースを活用し、従業員が主体となって空間づくりを行うことで、自然な形で企業らしさを表現することもできます。従業員による手作りの装飾や企画は空間の一体感を生み出し、より深い感動や思い出を残すことにもつながります。

社内外への告知

参加対象者に向けて、開催の目的や意義、具体的な日時・場所などの情報を告知します。従業員に対しては、イントラネットや社内報を活用します。告知内容には、パーティーの開催趣旨や具体的なプログラム内容はもちろん、出欠確認の方法や期限なども明確に記載しましょう。

社外参加者に対しては、開催の3か月前を目安に招待予定者のリストを作成し、担当者から出席者への打診を開始します。先んじて日程を告知してスケジュールを確認しておくことで、出席者とスムーズなやりとりができます。出席を快諾いただいた方には、招待状を開催2か月前には発送できるよう準備を整えます。招待状の紛失なども想定されるため、再発送にも対応できる余裕を持った体制を整えておけると良いでしょう。

プログラムの企画

周年記念パーティーの核となるのがプログラムの企画です。式典、講演、表彰、懇親会などのコンテンツを組み合わせて、開催目的を実現し、参加者の心に刻まれるプログラムを組み立てます。

企業の未来に向けたメッセージを発信したい場合は、経営陣からのメッセージを通じて、次の節目に向けた新たなビジョンを共有し、期待感を醸成します。単にスピーチをするだけではなく、映像や音楽・照明などの演出を効果的に活用することで、より印象的なメッセージとして心に響かせることができます。

また、日頃の感謝の気持ちを伝えたい場合には、豪華な食事でのおもてなしや、社長が自ら選んだ心のこもったお土産をプレゼントするなど、想いが直接伝わる企画を取り入れることも効果的です。

備品や飲食の手配

パーティー本番に向けて、音響・照明機器などの必要機材や備品、飲食の手配を進めていきます。

多くの会場では、基本設備としてスクリーン、プロジェクター、マイクなどのイベント機材が一式備わっています。しかし、必要最低限の機材であることも多く、より印象的なイベントを創出するためには、イベント会社を通じて追加機材や演出設備の発注が必要となることも少なくありません。

パーティープログラムを企画していくと、照明による雰囲気作りやBGMによる演出強化など、さまざまな要望が出てきます。こうした要望は、「何を目的」に「どんなことがしたいか」をまず一覧にして会場担当者に相談すると、機材の提案を受けることができます。

イベント運営には機材を操作するオペレーターが必要ですが、会場側でオペレーターを配置できない場合もあり、主催者側で機材操作が必要になることもあります。当然、専門的な知識や経験がない状態での運用はリスクを伴いますので、そのような場合はプロのイベント会社への相談が必要です。

飲食を手配する際は、人数、予算、食事の形式(立食パーティーから着席聖餐まで)、アレルギー対応、グローバル企業ではハラル対応など、細かな点まで配慮が必要です。これらの要素を総合的に検討し、周年パーティーの雰囲気や目的に合った適切な内容を決定していきます。

各種制作物の手配

招待状、プログラム、装飾物、記念品、映像など、必要な制作物のデザインや制作を進めます。

周年記念ロゴを制作する場合は、できるだけ早めの制作がおすすめです。周年記念ロゴはパーティー当日だけでなく、名刺への印刷や、オンライン会議の背景素材、さらには外部PRの素材としても活用できます。早い段階でデザインを確定し多様な展開を可能にすることで、高い費用対効果が期待できます。

制作過程で特に時間を要するのが記念映像です。企業の歴史を振り返る映像を制作する場合、何をどのように伝えるのか、ストーリー構成から考える必要があります。過去の素材や情報の収集、編集作業にも時間を要し、最低3か月程度の時間を必要とします。企画や構成案の確定にも時間がかかるので、早めに着手しましょう。

パーティー当日のイベント運営

いよいよ迎える周年記念パーティー当日。スケジュールに沿って、受付、司会進行を行います。特に重要となるのが、運営チーム内の明確な役割分担です。受付、舞台進行、会場整備、来賓対応など、各担当者の責任領域を明確に定め、スムーズな運営を目指しましょう。

運営リーダーに対応が集中してしまうと、全体の進行に支障をきたすリスクとなります。そのため、運営リーダーは全体統括やトラブル対応に集中できるように仕事を持たせず、各役割担当者が主体的に判断・対応できる体制を整え、問い合わせ窓口を適切に分散させることが重要です。

想定外の事態は必ず発生するので、担当者間の連絡体制も整備しましょう。無線機やチャットツールなどで常に情報共有可能な環境を整えることで、突発的な事態にも迅速に対応できるようになります。

振り返り

周年記念パーティー終了後は、参加者へのアンケート調査と運営チームによる振り返り会を実施し、イベント全体の評価と分析を行います。参加者アンケートでは、各プログラムの満足度や具体的な感想、改善要望を収集することで、次回に向けた改善につなげることができます。

運営チームの振り返り会では、タイムスケジュールの適切性や、受付での質問内容、飲食の評判など、運営面での具体的な課題と成功のポイントを共有します。特に、表彰式の進行時間や経営者スピーチの時間配分など、予定と実績の差異分析は、次回の企画立案に活かせる重要なデータとなります。

これらの振り返りで得られた気づきや改善点を詳細に記録として残すことで、次回以降に担当者が変更になっていた場合でも、効果な企画・運営が可能となります。こうした地道な改善の積み重ねが、周年記念パーティーの質を向上させ、ステークホルダーとのエンゲージメント向上につながってきます。

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周年記念パーティーを成功させるポイント

体制構築とスケジューリング

周年記念パーティーの準備は通常業務と並行して進める必要があります。そのため、社内の各部署と連携して、組織全体を巻き込んだ体制づくりを心がけましょう。

また、プロジェクト体制の構築とともに、意思決定スケジュールの明確化も重要です。最終的な判断を下す責任者(多くの場合は社長)が、どのタイミングで何を決定しなければならないのか、あらかじめ把握して伝達しておくことが重要です。いつまでに何をすべきか、実施項目ごとに担当者と期限を明確にし、定例会を開催しながら、進捗状況を可視化できる体制を整えましょう。

映像の活用

周年記念パーティーを印象深いものにするために、積極的な映像活用を検討しましょう。映像では、言葉だけでは伝えきれない想いや歴史を効果的に表現することができます。映像には、多くの人々とイメージを共有できる特徴があり、参加者全員に強いメッセージを届けることが可能です。

たとえば、オープニング映像で会社の歴史や成長の軌跡を振り返ることで、参加者の気持ちを自然と盛り上げることができます。また、プログラムの最後にイベント当日の様子を撮影したキャンディッド映像を上映することで、一日を振り返りながら参加者同士で想いを共有できます。周年記念という特別な機会だからこそ、映像ならではの特性を活かし、心に残る演出を実現しましょう。

関連ブログ:企業の周年記念動画、事例41選!目的や活用方法を解説

事前施策による社内盛り上げ

周年記念パーティーの成功は、当日だけでなく事前の準備段階から始まっています。周年記念パーティーを最大限に活かすために、「周年イヤー」という視点で事前施策の展開を検討しましょう。

効果的な取り組みの一つが、社内メルマガやイントラネットを活用した情報発信です。過去の周年記念パーティーにおける思い出深い場面の紹介や、今回の見どころを少しずつ明かすことで、パーティー当日に向けて従業員の関心を徐々に高めていくことができます。

ほかにも、当日に向けたカウントダウン企画もおすすめです。部署ごとにチームを組んでメッセージリレーと写真共有を行い、バトンをつなぎながら全従業員が登場できる機会を設けることで、パーティー当日に全員で集まれることへのワクワク感を醸成することができます。

従業員を巻き込んだ運営体制

周年記念は全従業員で作り上げる大切な機会です。会社の記念すべき節目を、一部の担当者だけでなく、全従業員で創り上げていくために、従業員に運営への参加を呼びかけましょう。

参加の機会は、当日の受付や会場案内といった運営スタッフの募集、企画段階でのワークショップの開催、記念映像の制作協力など、さまざまな形で参加機会を設けることができます。従業員が関わる、参加できる場を増やすことで、周年記念に対する想いや会社への愛着を深めることができます。

周年記念パーティーのプログラム企画の注意点3選

周年記念パーティーのプログラム企画段階では、どのようなことに気を付ければ良いのでしょうか。具体例を交えながら紹介します。

一部の人だけが盛り上がる企画は避ける

周年記念パーティーの本質的な目的は、参加者同士の絆を深め、一体感を生み出すことにあります。特定の世代や個人だけが楽しめるような企画は避け、全ての従業員が楽しめる内容を心がけることが大切です。

起こりがちな企画は、若手社員が理解できない昔の出来事や個人を深掘りしたエピソードや、特定のスポーツに関する話題で、馴染みのない参加者は疎外感を覚える可能性があります。

乾杯・食事の時間設計を行う

周年記念パーティーを成功に導くには、乾杯と食事の計画的な設計も重要です。特に注意すべきなのは、参加者の集中力と楽しみ方のバランスを考慮したプログラム構成です。

一般的に、乾杯後は参加者の気持ちがオープンになり、集中力が低下する傾向にあります。そのため、社長挨拶や記念映像など、全員に集中して見てほしいコンテンツは乾杯前の実施がおすすめです。一方で、乾杯後は、和やかな雰囲気の中で楽しめる参加型のゲームや余興、社員同士の交流を促すプログラムを組み込むと効果的になります。

歓談の時間を確保する

周年記念パーティーのプログラム企画において、歓談の時間確保は非常に重要です。せっかくの機会なのでいろいろな企画を盛り込みたくなりますが、詰め込みすぎはかえって参加者の満足度を下げてしまう可能性があります。特に、普段は異なる拠点で働く従業員にとって、周年記念パーティーは貴重な交流の機会となります。久しぶりに会う同僚との話や、普段接点のない部署の従業員との新たな出会いが生まれる場となるため、交流の時間を大切にしましょう。

企画の合間に適度な歓談時間を設けることで、参加者はリラックスした雰囲気の中で交流を楽しむことができます。このような自由な交流の場があることで、より一層思い出に残る周年記念パーティーとなり、参加者同士の一体感が高まっていきます。

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周年記念パーティーにおすすめのプログラムアイデア7選

プログラムに取り入れたい企画アイデアをご紹介します。目的やテーマに合わせてご活用ください。

映像

映像プログラムは、会社の歴史や成長を視覚的に伝えられます。創業時の貴重な写真や映像を織り交ぜながら、会社の歩みを世相と照らし合わせながら振り返ることで、参加者全員で感動を共有できます。また、経営陣からの熱いメッセージや、お客様からの心温まるインタビューを組み込むことで、従業員のモチベーション向上につなげることもできます。

関連ブログ:企業の周年記念動画、事例41選!目的や活用方法を解説

社内表彰式

長年の勤続者や優秀な成果を上げた従業員、企業理念を体現した取り組みなど、さまざまな角度から表彰することで、従業員のやりがいと士気を高めることができます。同時に受賞者のプレゼンテーションや取り組み内容を具体的に共有することで、他の従業員にとっても良い学びと刺激の場となり、組織全体の成長につながります。

ワークショップ

部署や役職の垣根を越えてグループワークやディスカッションを行うことで、新たな視点や気づきが生まれます。ビジョンに関する意見交換や、自分にとって手応えのあった仕事や大事にしているスタンスを共有することで、お互いのより深い部分を知ることができ、自社の価値や組織文化を再確認することができます。

従業員によるパフォーマンス

普段見ることのできない従業員の新たな一面を発見できる楽しいプログラムです。バンド演奏やダンス、演劇など、隠れた才能を披露する場を設けることで、会場は大いに盛り上がります。

クイズ大会

歴史や商品知識、業界トレンドなど、さまざまなテーマで実施できる参加型プログラムです。チーム対抗戦にすることで、部署を越えた交流と団結力が生まれ、会場全体が盛り上がります。また、クイズの内容を工夫することで自社理解を深めることも期待できます。

新商品、新サービス、新ロゴの発表

サプライズ発表にすることで、参加者のワクワク感が生まれます。企業が新たな一歩を踏み出す瞬間を参加者全員で共有することで、会社の成長を実感し、未来への希望を抱くことができます。

従業員によるプレゼンテーション

企業の未来を担う若手従業員による発表や、事業ごとの未来ビジョンの発表は、組織に新しい風を吹かせます。従業員全員が何らかの形でビジョン策定や発表のプロセスに関わることで、未来へのワクワク感が詰まったプレゼンテーションになります。

周年記念パーティーでおすすめの演出アイデア3選

ここでは周年記念パーティーに花を添える、気軽に取り込めるおすすめの演出アイデアをご紹介します。

周年記念グッズ

記念品として配布するオリジナルグッズは、会社のロゴや周年ロゴをデザインに取り入れることで特別感を演出できます。ネックストラップ、タンブラー、ペンは普段使いができるアイテムであるため、日常生活の中で周年に触れることができます。

また、オリジナルデザインのお菓子の詰め合わせもおすすめです。当日の参加者以外にも、顧客やパートナー企業のオフィスに贈ることで、多くの方々に感謝を伝達することができます。

会場装飾

記念撮影用のフォトプロップスやフォトフレームを用意することで、パーティーの雰囲気を盛り上げることができます。たとえば、自社キャラクターや経営陣の等身大パネルを用意することで、自然と人が集まり、会話のきっかけにもなります。

ドレスコード

参加者全員で特別感を共有できる効果的な演出方法です。会社のコーポレートカラーを取り入れたドレスコードを設定することで、会場全体の一体感が生まれます。

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周年記念パーティーの成功事例

20周年イベントは、お客様を招待した「感謝の集い」で最上のおもてなし

事例画像_20周年イベントは、お客様を招待した「感謝の集い」で最上のおもてなし
  • 社名…A社
  • 業種…不動産業
  • 対象…社員、社員の家族、取引先
  • 参加人数…約620人

A社様は設立20周年を記念し、周年イベント「感謝の集い」を開催しました。取引先様、社員とその家族、総勢600名をホテルに招待し、20年をともに歩んだ「感謝」を伝える場となりました。

この周年イベントでは、「感謝」と「おもてなし」に徹底的にこだわっています。そこには、「これからもこの会社をともに築いていくファンとなっていただきたい」という強い決意があり、「社員と家族が幸せになる会社」「社員、家族、お客様、関係者様が全員ファンになる会社」というA社様の目指す将来像が根幹となっています。

周年式典と周年記念誌で彩るマックスリアルティー20周年

事例画像_周年式典と周年記念誌で彩るマックスリアルティー20周年
  • 社名…株式会社マックスリアルティー
  • 業種…専門コンサルティング(不動産)
  • 対象…ステークホルダー(株主)、社員
  • 参加人数…約80人

式会社マックスリアルティー様は、設立20周年を記念してステークホルダーを招いた周年式典『設立二十周年の会』を実施するとともに、式典の模様を図録化した周年記念誌『MAX-REALTY 20TH ANNIV. EVENT MEMORIAL BOOK』を制作しました。

今回の『設立二十周年の会』は、株主である株式会社三井住友銀行、三井住友ファイナンス&リース株式会社、SMFLみらいパートナーズ株式会社、株式会社ザイマックス、親密会社ほか、関係会社の方々を招き、マックスリアルティーについてあらためて理解を深めていただくことをテーマに企画・設計されました。

SAPジャパン50周年記念式典は、緑鮮やかな庭園で交流するファミリーイベント

事例画像_SAPジャパン50周年記念式典は、緑鮮やかな庭園で交流するファミリーイベント
  • 社名…SAPジャパン株式会社
  • 業種…サービス業
  • 対象…従業員、家族、友人
  • 参加人数…東京約1,000人/大阪約130人

ドイツに本社を置きグローバルに展開するソフトウェア企業のSAP SE様は、グローバル本社が創業50周年を迎え、日本法人のSAPジャパン株式会社様も設立30周年を迎えました。

当日は従業員の家族や友人も招待したことで、久しぶりに会った仲間やその家族が旧交を温め、こどもたちは会場で遊び回る、SAPに関わる多様な人々が交流を楽しむ会となりました。SAPジャパン様は、これまでも社内で実施するコミュニケーションイベントに家族を招待しており、アットホームな職場文化が培われています。

ブランドリニューアルで新たな未来を目指す!シンクロ・フードの設立20周年記念イベント

事例画像_ブランドリニューアルで新たな未来を目指す!シンクロ・フードの設立20周年記念イベント
  • 社名…株式会社シンクロ・フード
  • 業種…情報・通信業
  • 対象…従業員
  • 参加人数…約130人

株式会社シンクロ・フード様は設立20周年を迎え、節目となる20周年を全従業員でお祝いし、新たな旅立ちの日とするため、『設立20周年記念イベント』を実施しました。

シンクロ・フード様は設立20周年を迎えた節目のタイミングに、コーポレートブランドとサービスブランドをリニューアルしており、このイベントでは20周年を祝うだけではなく、社内へのブランド共有や、「提供価値」や「目指したい未来」を語るワークショップを行っています。

AGC110周年プロジェクトの最後を飾る、家族参加型の周年イベント『Aフェス』

事例画像_AGC110周年プロジェクトの最後を飾る、家族参加型の周年イベント『Aフェス』
  • 社名…AGC株式会社
  • 業種…製造業(ガラス・土石製品)
  • 対象…社員・家族
  • 参加人数…約2,000人

創立110周年を迎えたAGC株式会社様は、旧社名の旭硝子株式会社から社名変更を控えていたこともあり、大きな転機となる周年記念でした。そこで、全社を巻き込んだ110周年プロジェクトを立ち上げ、社内外に向けてさまざまな施策を展開しました。

1年をかけた周年プロジェクトのグランドフィナーレを飾ったのが、全社員とその家族が参加対象のイベント『Aフェス』です。イベントに先駆けた事前の施策には約4,000人もの社員が携わり、『Aフェス』当日は大人からこどもまで約2,000人がさいたまスーパーアリーナに駆けつけました。同社110年の長い歴史の中でも、最大級の社内イベントです。

想いをつなぐ40周年イベント『Make Next Festa』

事例画像_想いをつなぐ40周年イベント『Make Next Festa』
  • 社名…株式会社メイテック
  • 業種…サービス業(技術者派遣)
  • 対象…従業員
  • 参加人数…約4,000人

株式会社メイテック様は、創業40周年記念イベント『Make Next Festa』を実施しました。周年記念式典と懇親会の二部制で実施し、歴史映像や社員・家族参加型のアイデアコンテスト、未来に向けた宣言ボードなど、半年以上かけて多様なコンテンツを準備しました。

懇親会は、仲間と久しぶりの再会を楽しむ場であると同時に、経営から社員へ、日頃の感謝を伝える場でもありました。社長を筆頭に取締役、執行役員、労働組合幹部が、お揃いのジャージにビールサーバーを背負い、社員の間を歩き回ってサーブを行いました。懇親会終了後は出口に経営陣が勢ぞろいし、社員一人ひとりと握手をしながら再度感謝の言葉を伝えて見送りました。

20周年式典は、100年続く企業を実現する「はじめの一歩」

事例画像_20周年式典は、100年続く企業を実現する「はじめの一歩」

設立20周年を迎えた株式会社ゼロインは、社員を対象にした周年式典を開催しました。20年の歴史を振り返ると同時に、経営・管理職が半年以上をかけて策定した新しい企業理念・ビジョンが発表されました。この20周年の節目に偶然居合わせた仲間と志を一つにすることで、未来に向けて歩きはじめるきっかけとなる周年式典でした。

参加者アンケートは5段階評価で平均4.5点を超え、非常に高い満足度を獲得しました。フリーコメントには、理念への共感への言葉や、これから自分がどう行動するか、あるいは「30周年式典を盛大に開催したい」といった未来視点の声が多く寄せられ、ビジョンの実現に向けて新しい一歩を踏み出す象徴的な一日となりました。

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ゼロインの周年記念パーティーサポート 3つの特徴

目的整理からプログラム企画、運営手配まで一貫してサポート

お客様のビジョンや企業文化を理解し、周年の実施目的やゴールを整理します。そして目的達成に向けたプログラム案と予算をプランニングします。また、企画が進行・具体化するにつれて、主催者や事務局が伝えたい“想い”は、増えていきます。ゼロインはそういった想いを汲み取りならが、施策やコンテンツに反映します。

パーティーの効果を最大化させるための事前施策もご提案

当日のパーティーがより効果的な場になるよう、参加者を巻き込み、当日へのワクワク感を醸成する事前の仕掛けづくりからサポートします。インナーブランディングの経験と知見を活かし、企業文化に合った施策をご提案します。

企画プロセスや体験を重視したプロジェクトデザイン

周年記念パーティーは5年や10年ごとに開催されるプロジェクトです。専任担当が不在、過去ナレッジが喪失している状況の中で、抜けなく、漏れなく、終えられるようにサポートします。また、パーティーの企画・準備を通じて、事務局担当者様や巻き込まれる社員のみなさまが新しい体験や成長を感じられるような体験価値の高いプロジェクトとなることを意識して伴走します。

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周年記念パーティーを成功させエンゲージメントを高めよう

周年記念パーティーは、参加者の一体感を醸成し、従業員やステークホルダーとのエンゲージメントを向上させる重要な機会です。本記事でご紹介したさまざまなポイントを参考に、企業文化や実施目的に合わせて、有意義な周年記念パーティーを実施してください。

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この記事の著者

中島 浩太

株式会社ゼロイン
2008年、株式会社ゼロインに新卒入社。インナーブランディング・社内コミュニケーション施策をプロデュースするコミュニケーションデザイン事業、ゼロインの管理部門、新卒採用担当、新規事業を経て、現在はコーポレートブランディング室において広報(社内広報・社外広報/PR)とマーケティングを担当。
インターナルブランディングの魅力的な取り組みを紹介するウェブメディアCAPPYの編集長として、さまざまな企業における企業文化づくりや組織活性化の取り組みを取材。

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