株式会社ワッツ創立30周年記念プロジェクト!「おかげさま」を社内から。ワッツの良さを再認識する場づくり

  • 公開日: 2025.08.21

全国に1,800店舗以上の100円ショップを展開し、「いつもに笑顔を、ワッツ」をコーポレート・スローガンに掲げている株式会社ワッツ様は、2025年2月に迎えた創立30周年の節目に社員のみなさんを巻き込んだ周年事業を企画し、記念式典を実施しました。

ゼロインにお声がけいただいたのは、すでに周年記念式典の開催に向けたプロジェクトが立ち上がり、プロジェクトメンバーのみなさんで具体的な企画案を検討されているタイミングでした。当初は「周年だから何かをしよう」と、企画・施策案が先行した議論が進められていました。

しかし、ゼロインとの打ち合わせを重ねる中で、周年事業の目的を明確にする重要性を認識いただき、「自社の良さを再認識する場」と目的を定め、目的に沿った周年事業を実施することになりました。

ゼロインはこの創立30周年記念プロジェクトにおいて、現状や達成したいゴール、課題を整理するゼロインの独自フレーム『見立てるシート』を活用した目的整理から、周年コンセプト設計、企画コンサルティング、コンテンツ制作(オリジナルクイズ)、周年記念式典の当日運営まで、トータルサポートしました。

お客様情報

社名
株式会社ワッツ
業種
小売業
対象
社員
参加人数
約420人(実施時)

目的

  • 創立30周年のお祝い
  • 社内に目を向ける機会づくり
  • 感謝を伝える機会づくり

ゼロインのサポート内容

  • 周年コンテンツ企画コンサルティング
  • プロジェクト進行管理
  • 台本・運営マニュアル制作
  • イベントスタッフ・オペレーター手配
  • コンテンツ制作(オリジナルクイズ)
  • 備品手配(運営機材)
  • イベント当日運営・統括

プロジェクトメンバーのみなさんと周年コンセプトを策定

周年記念プロジェクトでは「周年事業を通じて何を実現したいのか」を明確にする目的整理から始めました。この目的整理に際しては、「現在の課題」や「未来のありたい姿」、「現在と未来のギャップをどのように埋めていくのか」を整理・可視化できる『見立てるシート』を活用しています。

まずは『見立てるシート』をプロジェクトメンバーの一人ひとりが記入していきます。そのうえでゼロインの周年プランナーがインタビュー形式で、みなさんの想いを深堀りさせていただき、プロジェクトメンバーの想いを取りまとめながら株式会社ワッツとして一つの『見立てるシート』を完成させました。

プロジェクトメンバーの意見を集約すると、組織面では社内コミュニケーションの少なさ、事業面では知名度の低さが課題として挙げられました。背景には、店舗を構える小売業の事業特性上、社外からの視点に意識が向いてしまい、社内や組織とのつながりや関わりが薄いことが背景に考えられます。

そこで、「もっと社内を見つめてみよう」「仲間を見てみよう」「自分たちのがんばりを認めよう」という考えから、社是として掲げる「おかげさまの心」を社内でも再認識することを目的として定め、周年コンセプト「おかげさまで」が決定しました。

プロジェクトメンバーのみなさんと策定した株式会社ワッツ創立30周年コンセプトプロジェクトメンバーのみなさんと策定した周年コンセプト「おかげさまで」

創立30周年記念式典の企画・施策(一部紹介)

決定した周年コンセプトをもとに、プロジェクトメンバーのみなさんと創立30周年記念式典を企画しました。式典当日だけでなく、社内を巻き込みながら周年の盛り上がりを生みだしていく事前施策も企画しています。

株式会社ワッツ創立30周年記念式典のプログラム30周年記念式典のプログラム

各部署紹介

お互いの職務や人柄、各部署の組織を知れるように、自部署を紹介する企画です。「自部署にまつわる、おかげさまで」をテーマに、部署メンバー全員が登場することだけを約束ごとに、自由形式で発表します。

それぞれの部署が発表準備を行いますが、事前準備から非常に気合が入っており、映像やプレゼンテーションを用いた自己紹介など、部署のカラーが色濃く出る多様な発表となりました。他部署の様子や普段の想いを知ることで社内のさまざまな「おかげさま」が表出され、社員同士が「みんなのおかげでここまで来られた」と感謝や誇りを再認識するきっかけとなりました。

オリジナルクイズ「ワッツ王は誰だ!」

式典後半ではワッツにまつわるオリジナルクイズ大会を実施しました。その名も『初代、ワッツ王は誰だ!』です。ワッツの歴史や商品にまつわるクイズを、プロジェクトチームのみなさんで作成しました。全社員を対象に実施した事前アンケート結果からも出題されており、社員のみなさんを巻き込んだことで、「社内に目を向ける」コンセプトを体現できた企画です。

スマートフォンで回答するオンラインシステムを導入し、早さと正答率を競う個人戦形式で、大いに盛り上がりました。問題の解説タイムで社員インタビューを行うなど、ワッツについて楽しみながら理解を深める機会にすることを意識し、この企画でもまた多彩な「おかげさま」を感じることができました。

周年プロジェクトを通じて生まれたメンバー・社内の変化

周年記念プロジェクトが動き出した当初は、社外からの見られ方に目が行きがちで、自社の良さになかなか気づけていない、自信を持てていない消極的な雰囲気が感じられました。ゼロインは、客観的な視点から見る“株式会社ワッツ像”をお伝えしながら、みなさんの内にある想いを引き出しながら、コンセプトをみなさんと策定していきました。

そうした想いを共有するプロセスを経て、周年コンセプトが定まり、企画を議論するころには、プロジェクトメンバーのみなさんの中で、大事にすべき、目を向けるべきポイントが明確になっていく変化が起こりました。

当初は「他社はできているが、自社はできていない」といった比較的ネガティブな話題も出がちでした。しかし途中からは、「ワッツだからこそ感じられる良さを伝える内容にアップデートしたい」と、プロジェクトメンバーのみなさんから積極的に意見が発信されるようになりました。特にクイズ作成ではワッツ君のオリジナルクイズを作成するなど、こだわりと主体性を持った取り組みが行われていました。

周年プロジェクトメンバーのみなさんも記念撮影

各部署紹介の企画でも、社員のみなさんがどのような発表をしてくれるか、本当に盛り上がる企画になるのか不安の声もありました。しかし、式典当日が近づくにつれ、「自分たちのオリジナリティを出したい」という想いを持った部署から、多くのリクエストや確認連絡が届きます。結果、20部署の発表を聞く長丁場の企画にもかかわらず、各部署の“らしさ”が色濃く出たこだわりの発表であふれ、非常に盛り上がりました。

プロジェクトメンバーのみなさんの想いや情熱が社内に伝播したことで、「おかげさま」の気持ちや“らしさ”を周囲に伝えたいといった動きが現場から生まれたのだと感じます。式典では有名人を呼ぶコンテンツも実施されたのですが、終了後のアンケートでは「各部署紹介」が最も高い評価と満足度を得ました。

日々の業務にくわえ、発表準備、当日の長丁場の観覧と、負荷の大きさが一部心配された施策でした。しかし、明確なコンセプトのもとで企画され、プロジェクトメンバーが想いを持って各部署に依頼・推進したことで、社内全体の変化を生み出すきっかけとなりました。

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お客様(株式会社ワッツご担当者様)の想い

周年記念式典のプロジェクトを通じて、自社の良さを最も強く再認識できたのは、プロジェクトメンバー自身でした。

式典の7か月前にキックオフした時には、ゼロインさんの「見立てるシート」を実施すると、メンバーは自社の現状に対して、競合他社と比べることが多い様子が見受けられました。そこでゼロイン成井さんから「今を知る」「今の仲間を知る」ことをご提案いただき、テーマである「自社の良さを再認識する場」にすることが決まりました。"逆転の発想"とも言えるこの提案により、私たちの視点が大きく転換し、頭の中に一本の筋が通ったような感覚を覚えました。

はじめは何か楽しめる余興をしようと思っていたところ、気づけば、式典全体を通じて「自社の良さ」をどう体現するかに没頭していました。

式典の締めくくりに円陣を組んだ瞬間、メンバーの表情から「自社の良さ」を再認識していたことが伝わってきました。社員のために尽力したことが、結果として自分たちの喜びにもつながった――そんな不思議な循環を感じました。そのような経験を積むことができたのは、今後仕事をする上で財産になると確信できるイベントになりました。

この記事の著者

成井 里凪

株式会社ゼロイン アソシエイト
2022年、株式会社ゼロインに中途入社。前職では店舗経営管理を経験。ゼロイン入社後は、インナーイベント、周年プロジェクトなどのプロデュース経験を経て、現在はコンサルティング&プランニングのアソシエイトとして、映像企画やワークショップ設計などに従事。 

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