25周年からつないだ30周年式典!再集結し、次の50年に向けた未来を考える

25周年からつないだ30周年式典!再集結し、次の50年に向けた未来を考える

1994年に北海道で設立された北都システム株式会社は、設立30周年を記念して30周年式典を実施しました。25周年式典もゼロインでサポートをさせていただきましたが、引き続き30周年式典もご依頼いただきました。

「感謝を伝える場」として開催した25周年式典から5年が経過した30周年は、「あらためて歴史を振り返るとともに、未来を考える場」「全社員が再集結して、想いを語る場」をコンセプトに、式典と懇親会の二部構成で開催されました。ゼロインは、周年企画のコンサルティングから、プロジェクト管理・進行、映像制作、イベント企画・当日運営と、今回も周年の成功に伴走しています。

30周年で事務局を務めた総務部長の城内克典さんと総務人事グループの遠藤拓矢さんに、周年プロジェクトへの想いやゼロインのサポートについてお聞きしました。

お客様情報

社名
北都システム株式会社
業種
ソフトウェア開発
対象
全社員
参加人数
約200人

目的

  • 日常では希薄になる社員同士の交流の場づくり
  • 経営層からのビジョン共有の場づくり
  • 設立から30年の歴史を振り返る
  • 仲間とともに未来について考える

施策内容

  • 設立30周年式典
  • 懇親会
  • 周年ノベルティ ※お客様にて手配

ゼロインのサポート内容

  • 企画コンサルティング
  • プロジェクト管理・進行
  • 映像制作
  • イベント企画・当日運営

北都システム株式会社30周年式典の企画・施策(一部紹介)

30周年式典当日プログラム

30周年式典は、第一部の式典と第二部の懇親会で構成されています。第一部はオープニング映像ではじまり、『HOKUTO’s WAY』と社長講話で構成されています。第二部は歓談の時間を多く設けながら、会場全体が一体感を持って盛り上がれるアトラクションを2つ準備しました。

30周年式典当日のタイムテーブル

『HOKUTO’s WAY』映像×トークセッションで紐解く30年の歴史

25周年式典でも行った、同社のルーツを振り返り、歴史をめぐるコンテンツ『HOKUTO’s WAY』。前回は「創業期」「成長模索期」「安定期」の3部作に分けて映像を構成しましたが、さらに30周年までの5年間をまとめた4部作目を今回新たに作成しました。

一人ひとりがHOKUTOらしさを考える『HOKUTO’s WAY』
歴史映像では25周年以降の5年間も新たに振り返る
新入社員3名が北都システムの未来を語るトークセッション

25周年では、同社を支えてきたキーパーソン社員が登壇し、懐かしの写真コーナーとしてモノクロ写真で過去を振り返りながらトークセッションを行いました。30周年では方向性を変え、新入社員3名とともに「未来」について語っています。これからの北都システムを担うメンバーの新しい視点を取り入れ、次の50年に向けたメッセージが発信されました。

けん玉勝ち抜き大会。拠点を超えた、仲間たちとの再会

第二部は懇親会です。5年ぶりに全国4拠点から社員が集結し、仲間との再会、交流を楽しみました。懇親会では、記念品としてけん玉が一人ずつに配布されました。このけん玉は記念品としてだけでなく、懇親会内のコンテンツで使用しました。その名も「未曾有の大会!200人けん玉勝ち抜きバトル」で、200人が一斉に大皿(けん玉の基本的な技)に挑戦します。勝ち残りで徐々に技の難易度を上げていき、最後まで残った方が優勝というシンプルな仕立てです。

懇親会で配布・使用されたけん玉

誰もが1度は体験したことがあり、年齢問わずに楽しむことができるけん玉の挑戦に、会場内は非常に盛り上がりました。5年ぶりの全社員集結の場、あらためて歴史を振り返り、仲間とともに未来に視点を向け、50周年に向けて踏み出していくきっかけになりました。

30周年式典プロジェクトインタビュー

ゼロイン:前回お手伝いした25周年から5年経て迎えた30周年ですが、今回の式典実施に至った思いはどのようなところにありましたか。

城内さん:前回の25周年感謝祭は、直前に創業者が交代した経緯もあり、「創業者への感謝」と「社員への感謝」をコンセプトに開催しました。ただ、今回の30周年では「創業者への感謝」という大きな大義名分がなくなり、実施有無の検討から始まりました。

そこで、周年の目的をあらためて整理すると、提供したい場は「ビジョン共有の場」「リアル交流の場」「文化形成の場」に整理されました。

特に、全員が実際に集まってビジョンを共有する場は、継続的に必要だと考えています。25周年式典後に新型コロナウイルスが流行し、社内イベントはことごとく中止になりました。ようやく2023年に5類へと移行し、動きやすくなってきたタイミングで、周年をきっかけに全員が集まる場を提供しようと実施に踏み切りました。

「リアル交流の場」という観点は、当社の働き方に起因します。当社は、お客様先に常駐して働く社員や、同じオフィス内で働いていてもセキュリティの関係で出入りできないフロアで働く社員など、日頃のコミュニケーションは希薄になりがちです。だからこそ、全員集まったときくらいは労い、交流できる場にしたい、という想いを持っています。

25周年の際にはじめてゼロインさんに問い合わせしたときも、当社と同じように社員がお客様先に常駐して働いている企業さんの事例があり、その内容に共感して「同じようなことがしたいのですが」とご連絡したことを覚えています。

総務部長 コーポレートディレクター 城内克典さん総務部長 コーポレートディレクター 城内克典さん

ゼロイン:30周年では、どのようなところにこだわって準備されたのでしょうか。

城内さん:実施に踏み切った一方で、25周年が大成功に終わったこともあり、25周年に参加した社員からの30周年に対する期待は高く、限られた予算の中でその期待を超えることの難しさを感じていました。また、新しい企画に時間とお金をかけて式典を華美にすることも本意ではありません。

そこで、「集まること」は大事にしつつも、無駄な予算や工数をかけていないと分かるように、とにかく25周年と同じ企画・内容で実施することに徹底的にこだわりました。

プログラムは基本的に前回同様の内容ですし、たとえばポスターデザインも前回のデザインを流用して、25の数字に上から手書きで赤字を入れて30に書き換えたテイストにしています。ホテルの食事メニューも前回と合わせるなど、「前回同様」というコンセプトにこだわり抜きました。

25周年のデザインを流用した30周年のキービジュアル

ただし、「前回同様」と言いながらも、参加する社員が当日に期待をして、楽しんでもらう要素は重要です。そこで、「司会者は予算削減で私が担当します」と広報しておきながら、当日は前回も担当した司会者の方に来ていただくサプライズを実施しました。

このサプライズは徹底的に秘密にして準備をしていたので、トークセッション登壇者にも伝えておらず、登壇社員は突然有名人とお話することになるという、非常にライブ感のある演出に仕上がりました。次回の周年はどんなことが起こるのかなと、楽しみながら参加してくれる形であってほしいなと思ってのこだわりです。

ゼロイン:ゼロインに周年サポートを再度ご依頼いただきましたが、どのような思いからゼロインにお声がけいただきましたか。

城内さん:以前の社内イベントでは総務や人事が準備や当日運営を担うことが多く、イベントを楽しむ余裕が持てませんでした。ただ、周年は「感謝の場」で、全社員が参加者としてイベント当日を迎えてほしいという思いを持っています。そこで、運営はプロに任せて、心置きなく楽しめるようにしています。

また、こうした周年イベントは仮に努力して内製化しても、前回から5年や10年が経過してしまうと人員の入れ替わりが発生します。新規メンバーになり過去開催の知見や経験が引き継がれないと、「周年だから人を集めて実施した」「会場で写真を流していた」など、実施の事実だけしか残らず、どのような想いで取り組んでいたか深く伝わらない恐れがあります。

しかし、ゼロインさんにサポートいただければ、期間が空いてもしっかりと対応いただけます。特に今回は「前回同様」にこだわっていたので、ゼロインさんが5年前と同じプロジェクトメンバーで対応くださったことで、効率よく準備を進めることができました。

そして何より、ゼロインさんはプロデュース力があります。私たち事務局がぼんやりと思い描いたラフの企画を、確実に意図を汲みとって、具現化して実現いただけます。

イメージを伝えただけで、「スライドショーを流してトークコーナーを設けましょう」といった企画の立案から、進行に必要な映像の制作、イベント当日の照明や音響まで、期待以上のアウトプットが出てくるので、他の会社さんに怖くて頼めなくなりました(笑)。

たとえばトークセッションでは、前回から5年しか経過していないので、これに限っては完全に前回同様とはいかず、どうしようかと悩んでいました。すると、「今回は未来に視点を向けませんか」というアドバイスをいただき、前回の内容を踏襲しながらさらに良いコンテンツへと仕上げてくれました。

トークセッションでは未来を語るトークテーマも展開

遠藤さん:トークセッションの構成を考える際に、私たちが思いついたキーワードをポンポン投げたら、そのキーワードを一気に深掘りして、全体の構成を一瞬で作りあげていただきましたよね。何かイメージ伝えれば、ゼロインさんがその思いや気持ちを形にしてくれると心強く感じています。

総務人事グループ 主務 遠藤拓矢さん総務人事グループ 主務 遠藤拓矢さん

城内さん:はじめて周年を依頼したゼロインさんで良い成功体験を得たので、この大切な記念日をサポートいただく依頼先を変える選択肢がないですよね。毎年発注することはできませんが、5年に一度なのか10年に一度なのか、当社に寄り添って長期的にお手伝いいただけるとありがたいです。

ゼロイン:実際に30周年式典に参加された社員のみなさんからは、どのような反響がありましたか。

城内さん:懇親会のけん玉企画は特に好評でした。思っていた以上に上手く進んで、良い具合の人数が残り白熱して盛り上がりました。前回は記念品として万歩計を渡して、制限時間内に万歩計をどれだけ多く振れるか、というゲームを行ったのですが、その際はテーブル代表者同士での競争でした。せっかく一堂に集まっているので全員で挑戦できるものをと思い、今回は全員参加のけん玉チャレンジを企画しました。

けん玉チャレンジの企画当初は練習無しにできるものかと不安でしたが、休憩時間に経験者が若手社員に教えるなど、けん玉をきっかけに会話が弾む良い企画になりました。

遠藤さん:社員からは「本当に良かった」「楽しかった」という声が聞こえてきました。ほかにも、普段は異なる拠点で働く同期と久しぶりに再会して近況報告をしているシーンも多く見かけました。

城内さん:コロナの影響もあり、25周年式典ぶりに会った社員も結構な数に上るので、やはり一堂に集まれたことは良かったのだと思います。意外だったのは、入社5年以内の若手社員が「交流を持つ機会があれば積極的に参加したい」と言っていることでした。

遠藤さん:25周年に参加していない若手社員は、はじめての周年式典を楽しみにしていたようです。周年式典の後に実施された非公式の二次会には約60人もの社員が参加したのですが、発案は入社2年目の社員でした。

「お客様先で働いていると、北都の社員である感覚が薄れる」という悩みを同期に話していた社員もいたようなのですが、この周年を経て「やっぱり北都社員なのだ」と再認識できたという話もあり、北都で働いていることを感じられる大事な機会だったのだなと感じました。

ゼロイン:今後どのように取り組みを続けていくか、ビジョンをお教えください。

城内さん:自分なりの価値を発揮して働く社員が増えてほしいなと思っています。そのためには、経営層がビジョンやパーパスを発信しつつ、その実現に向けて組織や人を成熟させていく行動を率先して取っていくことが必要です。今回の周年式典はその意味で、全社員に向けて経営層から発信する場でもありました。

計算したところ、30周年式典参加者のうち、25周年以降に入社した社員が4分の1を占めていました。単純計算ですが、10年経つと半分近くの社員が入れ替わるということになります。

つまり、周年式典のような「集まる場」を作らないと、同じ会社なのに誰とも会わない、どこで誰が働いているのかも分からない人が増える恐れがあります。だからこそ、私たち総務が率先して「場」を作っていくことが重要になります。年数が空き過ぎると組織文化が続いていきませんので、運営側も参加者側もどこか記憶に残っている程度の間隔で、形式は何であろうと「全社員を集める」ことが当社には必要なことなのだと思います。

また、持続可能な周年の在り方を実現するには、運営側も変わらなければならないと感じています。いつまでも個人頼みの周年式典では続きませんよね。

遠藤さん:後輩含め、仲間が大勢いますからね。総務で協力して場づくりを続けていきたいです。ただし、運営チームが少数精鋭になることは変わらないと思います。

今回の30周年に関わるにあたり、勉強も兼ねて参加した他社様のイベントでは、運営に非常に大勢の人数が関わって、みんなで作り上げるイベントでした。そうした方法も素敵ですが、同じ体制を北都システムで実現するのは難しいと思っています。

サプライズを徹底することを考えても、情報漏えいを防ぐには少人数が現実的です。とはいえ、少人数で完結するのは到底難しいので、やはりゼロインさんのような外部パートナーのみなさんの力が必要になります。

城内さん:これまでのやり方を真似する必要はありませんし、社員を巻き込んでプロジェクトチームを組む方法でも構わないと思います。北都システムの周年事業の在り方としては「全社員を集める」ことに意味があって、この集まる場は必要だと思っているので、実現方法を模索しながら続けていきたいですね。

この記事の著者

成井 里凪

株式会社ゼロイン アソシエイト
2022年、株式会社ゼロインに中途入社。前職では店舗経営管理を経験。ゼロイン入社後は、インナーイベント、周年プロジェクトなどのプロデュース経験を経て、現在はコンサルティング&プランニングのアソシエイトとして、映像企画やワークショップ設計などに従事。 

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